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かけがえのないもの(135期岸本)


お疲れ様です!
元135期、現136期漕手の岸本共平です。引退ブログなのに136期の現役漕手?おや?と思った方がちらほらいるかと思われますが、私の学業に対する熱心な姿勢を評価され二年生をもう一度繰り返してほしいと慶應義塾からお達しを受け、現在五年目のボート人生に励んでおります。歴代の燦然と輝く五年目rowerに名を連ね誇らしいと思う一方、これまで上級生の方々にお叱りを受けることが多々ありました。『バツ』でバーピーを通算『2000回』飛んでおり、王の868発、大谷翔平の50-50と並んで今後破られることのない『アンタッチャブルレコード』なのではないかと思います。
伝説的な記録を作った『凄み』を伝えたかった訳ではなく、最年長になったからこそ後輩たちに信頼されるような生き様を背中で示さねばならぬ、と今更ながらに自覚しました。五年目という艇庫の中でもある意味異質な存在であるので、私の行動一つ一つが全員に見られていると思い、私の行動や振る舞いが慶應端艇部にとって良い化学反応をもたらせられるような一年にしたいと思っております。
さて、ここまで引退ブログという本来の趣旨から話が少し脱線してしまったので話を戻したいのですが、まだオールを置いていないのでラストライフは来年にとっておこうと思います。その代わりに、今回は135期の仲間たちと過ごした約四年間を徒然なるままに振り返り、感じた思いや貫いてきた信念を書き表す、そんなブログになったらなあと思います。自分語りが多く、そして長いというとんでもないブログになってしまっているのですが、普段自分のことをあまり語らない方だと思うので、これを機に是非読んでいただけたらと思います。
 目を閉じれば、私の胸に仲間と過ごした約四年間が駆け巡ります。
一年生。同期の竹峰と朝倉を我らのアニキ笹生さんがまとめてくれたインカレなしクオ。あの温厚な笹生さんが、乗艇中竹峰に放った怒号は今でも脳裏に焼き付けられています。また、笹生さん以外浮の五分前まで三人で寝坊するという始末で、手を焼かせてしまい誠に申し訳ございませんでした。。。インカレ最終日の宴会で、笹生さんから「イジられるだけじゃなく、クルー全体を見られるようになったらいいな」と言って頂いた言葉は今でも心にはっきりと残っています。それ以降、実は俯瞰的にボートに向き合うようにしていました。
一度目の二年生。私にボートの基礎と楽しさを教えてくれたインカレ付きフォア。師匠赤堀さんと松尾さんがボートの基礎を一から叩き込んで頂き、憲昭と井染と共に大きく大きく成長することができました。乗艇後一時間バック台をやった後フォーム確認のエルゴを一時間見てくださったこと、奥只見のキツいUTやTPでボリさんが一番声を出して引っ張ってくださったことなど、私のボートの基礎、基盤を作ってくださいました。引退してもたくさんご飯に誘って頂き本当にありがとうございます!先輩方には感謝しかないです!!
また、インカレが終わってからの冬の期間も私にとって刺激的な日々でした。冬期間はとにかくシングルとペアを漕ぎこみ、特に森本さんと乗ったペアではハードワークの大切さを学びました。一限の語学を切って河でUTを漕いだ日や、「マンゴで上げよう」とクルミで話したのにも関わらず気づいたら20キロ以上漕いでいた日など、スーパーハードワークで刺激的な日々を送ることができました。そんな冬期間はツラかったけどイヤではありませんでした、できるならもう一度タイムスリップしたいくらいです。森本さんまた漕ぎましょう!
二度目の二年生。この年は対校エイトで早慶戦とインカレに出場することができ、昨年得たボートの基礎と漕ぎこみが結果的に身を結んだ形となりました。特に早慶戦で勝利したあの日の景色は今でも忘れることはありせん。人生で見た景色の中で一番幸せなものだった、そう言い切ることができます。インカレでは本気で日本一を目指した結果六位。足掻いて足掻きまくっても遠く及ばず、他大学の大きく上回る実力を見せつけられてしまいました。
三年生。私のボート人生を全てぶつけたインカレ。対校で出場することは叶いませんでしたが思い出の付きフォアで出場することができ、今まで培ってきた全てを、未来の明るい二年生三人に託すような形で夏を過ごしました。ですが結果は準々決勝敗退。私がインカレ二日目に体調を崩してしまい日本一を叶えられず、135期と一緒に出場する全てのレースが終わってしまいました。
ここまでざっと振り返りをしてみて、改めて幸せで恵まれた時間を過ごすことができた、と再認識することができました。そう感じたのはやはり、いつどんな時も「日本一」を目指した仲間が横にいたからだと私は思います。練習はもちろん、ご飯を食べている時やお風呂に入っている時、終いには一つのベッドでぎゅうぎゅうになりながら昼寝をしたこともありました(勿論、隣にいたのは屈強な男子部員です、、)。日本一を目指していく過程でお互いに気持ちを共有しお互いに敬意を払う、しかも先輩後輩関係なくそれができる。それが慶應端艇部の良いところだと思います。ボートの世界には「一艇ありて一人なし」という言葉があります。「どんなに苦しくても動きを一つにし、心を一つに、一丸となる」という意味です。この言葉は、私が大事にしている信念でもあります。先輩・後輩・そして同期のみんなと心を合わせて過ごした四年間は本当に何にも代え難い宝物です。もう一年、早慶戦優勝と日本一を目指せるチャンスが私にはあるので、OBOGとなってしまった135期の皆んなや慶應端艇部をサポート、応援してくださる皆様の心を震えさせるレースができるよう、仲間と共に日々邁進してまいります!ここまで読んで頂きありがとうございました!

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