自分の意思で漕いでるのか(135期主務 浅見)
タイトル:「自分の意思で漕いでいるのか」
みなさん、こんにちは。135期主務の浅見悠成です。
※写真は入寮してからスマホで育て続けたジュゴンです。
とんでもない期間を艇庫で過ごしたのか考えさせられる数字をしています。
引退ブログということになっていますが、インカレ後からは1年間漕手として活動します。通称5年目と言われるやつです。私はマネから始まり、途中で選手を3ヶ月ほどやりその後はまたマネに戻ったので、マネ→選手→マネ→選手という異色の端艇部人生を過ごすことになりました。
そんな私の伝えたいこと、気付いたことをまとめていきます。
1 倒れるまでやるって難しい
2年生表の時に経験した早慶レガッタの期間が私の人生で最も過酷な期間でした。マネージャーをやる人には伝わるかもしれないですが、三田漕と早慶戦の施設を同時にやっていました。オフの日でも働いたり、帰るのは消灯後など、休みなんてほとんどありませんでした。今となっては良い経験になっていて、タスクをいかに効率良くこなしていくかやスケジュール組みを学べました。早慶レガッタ直前は流石に体調を崩してしまいましたが、2000エルゴ以外では倒れるまでやるって難しいと感じました。
2 ちょっと嫌なことをやり続けるのが強くなる
これは同期の神代君が練習の時にぼそっと言っていた言葉で、当時の私にはブッ刺さりました。選手をやっていた期間や先ほどもあった早慶戦の準備期間には自分に言い聞かせていました。0.99と1.01の考え方とも同じです。ボートで言えば最初や最後だけ頑張れば早いなんてことはないと思います。常に一定の出力で頑張り続けることが大切だと考えています。1年生の時は最後にドバッと頑張ったが間に合わないこともありました。小さな積み重ねが今後の自分に効いてくるのです。私の同期には乗艇後毎回周走したりエルゴしたりしている人がいましたが彼はどんどん強くなっていきました。そこまでしろなんて言えませんが、練習中の一漕ぎでももう少し出力出してみようとすることから始めていってみて欲しいです。
特に主務をやった1年ではこれを大事にしていて、艇庫に落ちているゴミを拾ったり、だらしない人にいちいち注意したり、LINEに流したり、など「ちょっと嫌なこと」をやり続けることでチームのためになればと思っていました。
3 目標との自問自答
やる気がない時ってあると思いますが、自分がどうしてボート部にいるのかや目標を振り返って欲しいです。目標に対してこれでいいのかと自問自答してみてください。そうしたら自ずと行動は変わってくると思います。日本一を目標としているなら、今の練習や生活は日本一に向かっているのかと自分に聞いてみましょう。
4 マネージャーへ
マネージャーをやる人には先ほどの目標に立ち返ることを特に伝えたいです。時々なんでやっているのかわからなくなってくることや挫けそうになる時があると思います。心を殺して、頭を空っぽにしてやってしまうとミスも増えます。業務の質をあげるには目標に立ち返ってみて欲しいです。また、選手がだれているならこちらから目標に対してこのままでいいかと投げかけてあげることもアリです。それをやるにはこちらもそれができていないとうまく伝わらず怒らせてしまうかもしれないので難しい話ではあります。しかし、マネージャーにしかできないことでもあります。慶應義塾體育會端艇部のマネージャーは基本的には選手を経験している人がなるので選手側の気持ちや状況に実体験をもとにして考えられるのは傑出した強みです。
私はマネージャーとは、マネジメントする人であると考えます。主務を中心としたマネージャーという1つのクルーとして、みんなでチームをマネジメントしてく主体的な集団であって欲しいです。皆さんにはこれができる力があるので自信を持っていきましょう。
さも成功したように書いているかもしれませんが、私たちの代は早慶戦、インカレと悔しい結果ばかりでした。私はインカレ最終日に、早稲田のマネが2位になったエイトのレースで悔しくて泣いているのを見かけました。自分は慶應が2位でここまで悔しがれたのだろうかと思ってしまいました。それが負けてしまった要因の一つだと考えます。後悔しないためには最後頑張るだけではダメで、じっくり長く頑張ることが大切です。
最後に、きついことも多かった艇庫で続けてこられたのは同期のみんなや先輩後輩など、楽しい仲間がそばにいたことが大きいです。本気で、4年間でやめようと思ったことは1度もありません。そんなこと忘れるくらい楽しい毎日でした。振り返れば楽しいことだらけでしたし、同期グルや写真フォルダを見返すだけでとっても楽しいです。ちなみにタイトルは男子グルのグループ名です笑
皆さん本当にありがとうございました。こんな一文に詰め込めないほどに感謝です。
次の1年は選手として同期の無念を晴らしたいと思います!
したっ!!!!
浅見悠成