東京植物ログ12
ひとつ前の記事で、桜満開の話をしたので桜について書きます。
今年は花見らしいことができなくて、夜桜しか思い出がないのですが、夜の青山霊園はとてもよかったです。決して立ち止まらなければ、迷惑不謹慎花見客にはならいと思っております、、、。
いっちばん満開の頃、青山から西麻布まで歩いて、また折り返して渋谷まで歩いて帰って来ました。
私なりの桜に対する思いは、いろいろあるんですが、今年はなんとなく、咲くのが遅かった割に雨ですぐ散ってしまって、桜さえも日本の殺伐とした空気を読んだのかと思うくらいでした。
桜がきれいなのって当たり前すぎて、今更書く意味ないですが、でもやっぱり、、、きれいってことを誰もが言っていますね。
画一化され整ったきれいさ、吸い込まれそうになるふわふわしている薄ピンク、首がもげそうになるほど真上を向いて桜を見ていると、あーーーきれいだなと、思わないわけにはいかないのです。
もっと味わいたい!だって散ってしまうから!と思いながら過ごす季節はあまり、健康的ではないと思います。これを見逃したら私の人生損してる、みたいな気分にさせられる。
だから私は、こういう春の花が好きです。ライトに照らされてピンとしているハナニラ。でもこういうのこそ、見逃したら死ぬほど悔しい気分にさせられます。桜の足元にある、こんな素朴かつ強靭な生命感、、、すごい鮮やかな緑、、、ドキドキするほどの春です。
なんかもうこの「Spring」感。英語だと春はSpring。Springは飛び出すって意味で、春は飛び出すもの。これ以上言うことはありません。素晴らしい言葉。