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ドルコスト平均法でBTC(ビットコイン)を買うのは、資産形成として有効かどうかを考えます。

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法とは、定期的に一定の金額で同じ投資商品を購入する投資法のことです。

短期ではなく、10年とか20年といった長期にわたって行っていくのが一般的です。

たとえば、あなたが毎月4万円を投資に回せるお金があるとしましょう。

この時、あなたが気に入った金融商品を毎月1日に4万円分購入するとか、あるいは毎週月曜日に1万円分購入するという方法で積立ててゆく投資法です。

投資対象の金融商品の価格が高い時は少ししか買えませんし、安い時は多く買うことができます。

ドルコスト平均法のメリット・デメリット

ドルコスト平均法は優れた投資方法です。

万能ではありませんが、他の投資法と比較して有益な投資法だと思います。
(そもそも万能な投資法なんてありません)

メリット

どのタイミングで購入すればよいのかを考えなくて良いのが最大のメリットです。

「安い時にたくさん購入して、値上がりしてから売れば大儲けできるんじゃないの」と思われた方もいるでしょう。

確かに、そのとおりです。

しかし、いつどんな価格になるかの予想は極めて難しく、プロのトレーダーでも予想がはずれて大損することも珍しくありません。

ドルコスト平均法は価格予想という作業を放棄し、代わりに定期的に積立を行うことにより平均購入単下げて利益を狙う投資法なのです。

適切な投資対象を選べば、高い確率で利益を得られます。

適切な投資対象が何かについては後述します。

デメリット

短期間では利益が得られにくく、また大きな利益も得られにくい投資法です。

平均購入単価を下げることにより利益を狙う投資法ですので、短期間での利益や大きな利益は得られにくいのです。

何年投資をすればどの位のリターンを得られるのかは一概には言えませんが、最低でも10年は続ける覚悟で取り組む必要があります。

短期間で多くの利益を得たい人には向かない投資法です。

ドルコスト平均法で投資すべき金融商品はこれだけです

投資信託の「eMAXIS Slim 全世界株式」です。

この投資信託をあなたが投資に回せる範囲内で、ドルコスト平均法で長期間購入し続けましょう。

やることはそれだけです。

主要なネット証券はみんな扱っています。

私は、お金に関するアドバイザーで一番信頼しているのは、経済評論家の山崎元氏です。

山崎氏もこの投資信託への投資を著書の中で勧めています。

なぜドルコスト平均法の投資対象として適切なのか

世界が資本主義であり続ける限り、経済は長期的には必ず成長します。

特定の国や地域に限れば成長しないこともあり得ますが、全世界的かつ長期的には必ず成長します。

「eMAXIS Slim 全世界株式」は世界の経済に投資するのですから、長期的には価格が上昇する可能性が高いのです。

ですからドルコスト平均法の投資対象として適切なわけです。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はどうか

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」はどうでしょうか。

投資信託の人気ランキングでは、この商品は全世界株式よりも人気です。

しかし、山崎氏はこの商品への投資には否定的です。

理由は、「アメリカ一国への集中投資」となってしまうからです。

個人的には、これもドルコスト平均法の投資対象としてよいと思っています。

しかし、山崎氏の意見に逆らってまでみなさんにお勧めするほどの理由はありません。

BTCはドルコスト平均法の投資対象として適切か?

さて、今回のメインテーマである『ドルコスト平均法でBTCを買うべきか』です。

結論としては、BTCはドルコスト平均法の投資対象としては不適切です。

仮想通貨(暗号資産)好きの私としては残念な結論ですが、やはり冷静に考えて適切とは言えません。

なぜなら、BTC価格が将来どうなるかはまったくわからないからです。

BTCが将来1,000万円になるとか、1億円になるなんて言っている人がいますが、どうなるかは「神のみぞ知る」です。

そもそも、適正価格をどう計算すればよいのかもわかりません。

ドルコスト平均法の強力な推奨者である勝間和代氏も、BTCはドルコスト平均法の投資対象にすべきではないと主張されています。

それでもBTCへ投資したい人はどうすればよいのか

BTCがドルコスト平均法の投資対象として不適切であるとして、それでもBTCやアルトコインに投資したい人はどんな投資をすればよいのでしょうか。

正解は私にも分かりませんが、考えられるのは以下の3つの投資法ではないでしょうか。

BTCの値上がりを信じてドルコスト平均法で買い続ける

BTCの長期的な上昇を信じている人にはお勧めかもしれません。

実は、私もこのタイプです。

利益が得られるかどうかはまったく不明です。

チャートを見ながらトレードする

これは普通のトレードです。

ですが、この投資法で利益を出せる人は、必ずしも仮想通貨(暗号資産)をトレードする必要はないと思います。

チャート分析による投資に自信があるならば、税金面で不利な仮想通貨(暗号資産)でなくFXや株式での投資の方が良いのではないでしょうか。

仮想通貨(暗号資産)のチャートはFXや株式よりも素直でトレードしやすいなんて言う人もいますが、私にはとてもそう思えません。

人よりも早く情報を得て投資する

仮想通貨(暗号資産)は日々新しいプロジェクトが立ち上がる世界です。

それらの情報を早く得て投資すれば、大儲けできることが実際にあります。

しかし、失敗するプロジェクトや初めから詐欺目的のプロジェクトも多い世界です。

とくに「絶対にもうかる」なんて勧誘には要注意です。

「うまい話にご用心」という言葉を忘れずに、情報収集をしましょう。

参考になる動画

ドルコスト平均法についてはYouTubeでも多くの解説動画があります。

その中でも分かりやすく参考になるものをご紹介します。

このチャンネル「しゅんの投資・医学のお話し」の方は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」をドルコスト平均法で投資されています。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」への投資は先述のとおり山崎氏はお勧めしていませんが、その点は別にして本動画の内容はとても勉強になります。

ぜひご覧ください。

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