【サンダー・ドラゴン】ランクマッチ実践編 〜使い続けて10年の男の解説〜

どうも。しがない個人Vtuberの北国レオンです。

前回前々回でデッキに投入するカードについての解説を大体終えたので、今回は普段ランクマッチで何を意識して回しているか、どのような点に注意して回しているかなどを解説していこうかと思います。忙しい人のためにぶっちゃけると「《超雷龍》を全力で立てることだけ考えればいい」です。

・注意事項

・本noteの内容は主に『遊戯王マスターデュエル』プレイヤーの方向けの内容になります。OCGプレイヤーの方には全く役に立たない、とは言いませんが実りのある内容ではない可能性があります。
・あくまで個人的な意見です。その点をご留意ください。

・使用デッキ

先ず参考までに、自分が普段ランクマッチに使用している【サンダー・ドラゴン】デッキを紹介します。

【烙印+深淵ギミック入りサンダー・ドラゴン】

メインデッキに投入できる『サンダー・ドラゴン』は全て制限解除されているため、全て3枚投入した上で様子見しています。
見ての通りデッキ枚数が40枚を超過しているため、削る場合は効果の優先度や複数枚採用の意義を考慮して《雷鳥龍》か《雷獣龍》を削るか、環境によって妨害カードの枚数を調整するといいと思います。

エクストラデッキについても各々の色が出るところですが、メインデッキに《超融合》を採用している場合は汎用素材で融合できるカードを多めに採用しているとチェーン不可の妨害を飛ばせる率が上がります。《沼地のドロゴン》と《共命の翼ガルーラ》のお陰で狙えるレンジが非常に広くなりました。
《雷神龍》の枚数についても好みが出るところですが、《雷神龍》自身を融合素材にでき《雷龍融合》でループさせられるため基本的に2枚程度の採用で問題ないと思います。

・初動展開時の優先度

先行を取れた場合、先ず考えることは「《超雷龍》+αの盤面を作れるかどうか」です。カード解説の際にも触れましたが《超雷龍》の制圧力、耐久力はあまりにも高く相手からすれば1枚で積みかねないカードです。最優先で出しましょう。
どれだけ手札が悪くても、ディスアドバンテージを背負うことになっても《超雷龍》を出せれば試合を拾える可能性があります。例えば【ふわんだりぃず】【サンダー・ドラゴン】はマジで詰みます。

《超雷龍》は『《雷龍融合》で出す』『手札で雷族モンスターの効果を発動したターンに、自分フィールドの雷族モンスターをリリースする』の2パターンで特殊召喚できますが、主な手段として利用するのは後者になります。
主な展開パターンとしては、

①《雷鳥龍》で墓地・除外ゾーンから『サンダー・ドラゴン』モンスターを特殊召喚してリリースする。
②手札の《雷電龍》《サンダー・ドラゴン》の効果を使った後、《雷源龍》をセットしてリリースする。

の2つです。
特に①パターンの場合《封印の黄金櫃》で《雷電龍》を除外し効果で《雷鳥龍》をサーチすれば実質1枚初動で特殊召喚できるため非常に強力な動きと言えます。
②パターンで《雷源龍》をセットしてリリースしていますが、超雷龍はセット状態の雷族でもリリースコストにできることは覚えておきましょう。特に【ラビュリンス】や【蟲惑魔】が相手の場合は各種罠カードを素通りできる場合があります。
①②両方のパターンに言えますが《雷鳥龍》は1枚で《超雷龍》の召喚条件を満たせるため非常に相性がいいカードと言えます。だからデッキ採用枚数を減らせないんです。

・他カードの優先度

《超雷龍》と比べ《雷神龍》の優先度は実はそこまで高くありません。性質上フリーチェーンで効果を起動できる《雷源龍》と《雷電龍》が手札に存在しない場合、相手ターンにできることがほぼ無いと言っても過言ではないからです。一応ブラフとして機能する時もありますが、それもチェーン確認等ですぐ見破られてしまうため手札の質次第ですが優先して出す必要はないでしょう。

では何を出しておくかという話ですが、専ら優先されるのは《捕食植物ドラゴスタペリア》《氷剣竜ミラジェイド》のいずれかになります。
《ドラゴスタペリア》は《烙印融合》展開で無理なく自然に出す事ができ、現環境での制圧力はそこまで高くないものの効果無効とレベル変更がピンポイントで刺さる場面も多くあります。
《ミラジェイド》についてはもう今更説明することも無いような気がしますが、選んで除去・盤面一掃の効果を持つ破壊神が弱いわけがありません。展開最中に《ヴェルテ・アナコンダ》を挟めれば展開最後のオマケ的な感覚で出せますが、オマケで出ていい性能ではないのはご存知の通りです。

・展開時の注意

ランクマッチにおいて「相手の手札に何があるか」を把握することはかなり重要で、ことマスターデュエルにおいては『ラグ読み』によってある程度相手の手札の内容が把握できます。

例えば、
・メインフェイズ開始直後に《サンダー・ドラゴン》の効果を発動しラグが発生した→《灰流うらら》か《増殖するG》を持っている。
・↑ではラグが発生しなかったが、場にモンスターを出した後ラグが発生した→《エフェクト・ヴェーラー》か《無限泡影》を持っている。
・5回召喚、特殊召喚後にラグが発生した→《ニビル》を持っている。

この辺りは非常にわかりやすいです。たまーにチェーン確認をOFFにしてこの辺りのテクニックが通用しないプレイヤーも居ますが、こと遊戯王においては1回の誘発ミスで試合が決着することも多いためほぼ居ないと言っていいです。

この『ラグ読み』を踏まえて、どのカードを優先的にプレイしていくかは特に後攻で相手の場・手札が整っている状況で有効に働きます。【サンダー・ドラゴン】デッキにおいては《超雷龍》の特殊召喚条件を満たすために手札から雷族の効果を発動させることが重要ですが『発動すればいい→効果が無効になっても構わない』ため、《サンダー・ドラゴン》や《雷電龍》の手札発動効果は誘発チェック&囮として非常に有効です。
特に《サンダー・ドラゴン》の場合は無効になってもターン中発動制限がないため《雷獣龍》で回収すれば損失はほぼ無視できます。

・対デッキ別相性

最後に、ランクマッチで比較的遭遇しやすい相手についての個別対策を自分の知識や体感を踏まえて記載しておきます。

・【ティアラメンツ】
上記のラグ読みに《ティアラメンツ・ハゥフニス》《古尖兵ケルベク》《古衛兵アギド》辺りが追加されます。多すぎんか?
主に《烙印融合》周りの展開札が踏みやすいですが、いっそ囮として割り切ってしまい最終盤面に《超雷龍》を出した上で手札に【深淵の獣】カードを握っておければ比較的楽に立ち回れる相手だと思います。《壱世壊に奏でる哀唱》は永続罠なので効果発動にチェーンし《雷神龍》で破壊できれば効果を不発にできることは覚えておきましょう。
【サンダー・ドラゴン】は持久力が高いデッキですが【ティアラメンツ】は持久力に加えて爆発力もえげつないため《超融合》を持っていても打ちどころには細心の注意を払いましょう。戦ってる次元が違うOCG22年勢

・【エクソシスター】
正直一番神経を使う相手と言っても過言ではありません。
デッキ内のほぼ全ての展開札が墓地に触らないといけない都合上、【エクソシスター】の効果を腐らせるという手段がほぼ不可能となっています。そのためこの対面は効果を発動させた上でぶち抜くという所謂『漢探知戦術』を取らざるを得なくなり、体感ですが【ティアラメンツ】よりも疲労感を感じる相手です。
一番有効なのは大々的に動き出す前に《超融合》で問答無用に処理してしまう方法ですが、それも初手次第なので無理な時は無理だったと諦めましょう。

・【スプライト】
先行で《超雷龍》を出せれば割と詰ませられる相手です。《雷神龍》を効果発動できる状況で出せればより盤石でしょう。通常召喚権を消費したかどうかを確認しつつ初動のレベル2を破壊できればほぼ勝ちです。
後攻の場合、何が混ぜられているかによって対峙した際の圧が変わってきますが個人的に一番厄介だと感じるのが【イビルツイン】との混合構築です。《雷神龍》が性質上フリーチェーンに非常に弱く、相手の【サンダー・ドラゴン】理解度次第ですが《Evil★Twin’s トラブル・サニー》1枚で非常に捲るのが困難になります。
現代遊戯王は先行ガン有利

・【ふわんだりぃず】【神碑】
性質上ガン有利と言って差し支えない相手です。当たったらその日は運がいいと思いましょう。
今まで何度か話題に出していますが【ふわんだりぃず】は性質上先行で出された《超雷龍》の対処が非常に難しく、効果の殆どを潰されてしまうため《無限泡影》等を持っていない場合はほぼ詰みになります。これだけで【サンダー・ドラゴン】を握る価値があると思います。
【神碑】の場合はある意味【ふわんだりぃず】よりも酷く、デッキ破壊によってこちらの展開が加速してしまうという異常事態が発生します。《神碑の泉》も《雷神龍》で比較的簡単に対処できるため、速攻魔法が多くフリーチェーンで妨害されやすいという点を差し引いても有利でしょう。

・おわりに

実践編は以上になります。
次回は未定ですが、読者の方のリクエストにも答えていこうと思いますので是非コメントお待ちしております。

この記事が一人でも多くの決闘者が【サンダー・ドラゴン】を理解し、【サンダー・ドラゴン】デッキを使ってみようという切っ掛けになれば幸いです。

ちなみに普段は『北国レオンの喫茶店(https://www.youtube.com/@ReonNorth-Cafe)にてマスターデュエル参加型配信をメインに活動しております。ランクマッチ仕様の【サンダー・ドラゴン】や【双頭の雷龍軸サンダー・ドラゴン】等、様々なデッキを取り揃えていますので是非ご来店下さい。
この記事の内容で分からなかったこと、疑問に思ったことについての質問も大歓迎です。

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