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メンタルに悩んだときにおすすめの漫画(違国日記)
「もっとうまく立ち回れよ」
「やりすごせよ」
「努力が足りないんだろ」
言葉にしなくても思ってたそういうことがさ
全部自分に返ってきたんだよな
自分が弱い立場の人間になるなんて想像もしてなかったんだ
傲慢だったよ
みなさんこんにちは、くるみこです。
急に気温が下がり、寒さが身に沁みますね。
(ヘッダー写真は、最近の山登りで撮ったススキです🌾)
今日ご紹介するのは、私の好きな漫画「違国日記」です。
友人が好きでおすすめしてくれたのですが、休職していた時に読んで、それからたまに読み返すようになった作品です。
この漫画には、いわゆるマイノリティの人たち、世間の考える「普通」とは少し属性が異なる人たちがたくさん登場します。
同性とお付き合いする人、両親を突然事故で失ってしまう人、うつになって休職・転職する人・・・
冒頭の引用は、物語の中で印象に残っている台詞なのですが、銀行で働いていた笠町くんが、うつになって休職していた時のことを振り返って述べている台詞です。
私も休職する前は、努力で全て解決できるし、なんでみんなもっと頑張らないんだろうと思っていました。
私は勉強が比較的得意で、要領がよかったこともあり、休職するまではあまり挫折経験というものがありませんでした。
第一志望の高校・大学にもストレートで入れましたし、就職活動も第一希望の企業に就職できました。
就職してからも、どちらかというと「優秀だね」と評価されることの方が多かったように思います。
うつ状態になって休職したときに、「なぜ自分が」ということはもちろん思いました。なぜ一生懸命努力してきた自分がこんな目に合わないといけないんだ?と思ったこともあります。
ですが、あの休職期間は、挫折を知らなかった自分が、自分の傲慢さに気づくきっかけにもなりました。
自分はうつになんてならないと思っていたし、ずっと強い立場にいたし、自分がいわゆる弱者側にいくなんて夢にも思ってませんでした。
でも、努力ではどうにもできないことがあるし、人それぞれ限界というものがあるということに気づきました。
そこからは、自分にも他人にももっと優しくしよう、自分も他人も許せるようになろうと考えるようになりました。他人に向けた言葉が、何よりも自分に返ってくることを知りました。
もし、今、当時の私と同じように、悩んでいる方や辛い気持ちでいる方がいるのならば、病気になることや、休むことは悪いことではなく、むしろ自分の今までの生き方や考え方を見直すきっかけになるよ、と伝えたいです。
なので、休んでいる期間は、自分がこれからより自分らしく、幸せに生きていくために必要な時間だと思って、焦らず過ごしてほしいです。
「病気や苦しみとは天からのギフトのようなもので、その中にとても大切なメッセージが入っている。だがそれは「不幸印」のラッピングペーパーに包まれているので、たいていは嫌がって受け取られない。しかし、それは受け取らない限り何度でも再配達されてきてしまう。思い切って受け取ってその忌々しい包みをほどいてみると、そこには、自分が自分らしく生きていくための大切なメッセージが見つかる。」
大切なメッセージを受け取れた時に、きっとまた前を向く力が湧いてくると思います。