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みんなで育てる

「それ、反抗期じゃないですかね?」
ここ最近の息子の反乱について話したとき、ある人にそう言われた。
「うちもそういうとき、あったから」とも。
その言葉が腑に落ちた。
そう、今回はパニックというよりも反抗だった。

やっと反抗期ウィークともいうべき1週間が終わった。
いや、終わったといってよいかどうかはビミョーだけれど。
それでも2日続けて学校から返品連絡がきて早退し、その翌日からは少し大人の階段を上ったのか(下ったのか)反抗が少なくなった。

連続早退2日め(水曜日)は、帰宅後に行く予定だったデイ(放課後デイサービス)の代表のNさんに相談したところ
「よかったら、預かるよ。本人も気分転換になるかもしれないし、お母さんも、毎日シンドイでしょ」
と労ってもらい、嫌がる息子をデイに連れて行ったのだ。
少しの後悔と不安が押し寄せてはきたけれど。

その日の夕方、少しだけ顔色がよくなった息子が帰宅した。
車で送ってくれたデイの先生は
「前回のインフルエンザのときよりもおとなしかったですよ(あのときも相当ひどかったから)。今日は一緒に体育館の中を結構歩いたので、疲れてよく眠れるんじゃないかな」
と言ってくれた。
そして木曜、金曜は学校からの返品連絡もなく、静かな時間が流れた。
息子の連絡帳には、担任のY先生から「別人のようでした」から始まる長文メモが入っていた……(メモには、差し入れのスイカを無限に食べそうだったとか、ちっちゃな問題行動は書かれていたけど、笑)。

デイの代表Nさんには、デイへ行ったことで、だいぶ落ち着いたようだとお礼を伝えると、
「これからもみんなで仲良く育てましょうねー、たいして何もしてないですが」
とLINEの返信があった。
「みんなで育てる」って、なんて心を軽くする響きなんだろう。
そう、振り返ってみれば、登校のバス停で「もう毎日シンドクて」とグチをこぼす私に他のお母さんが「わかるわー」と共感してくれる。
息子がバスの座席にすぐに座らなくても、運転手さんも他のお母さんたちも嫌な顔せず待っていてくれる。
バスの添乗員さんも、すぐに親に対応を求めたりせずに、息子に向き合ってくれる。
担任のY先生も、「どう対応したらよいかわかりません」と投げ出さず、向き合い続けてくれる。
ああ、だから息子の反乱も収束しつつあるのかも。
いや、そうにちがいない。

みんなに育ててもらっている。
自分だけじゃない、いやそう思えることが前に進む力になるんだよね。
しらんけど(関西人のマネ、笑)





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