初めての内科
14歳というと、体調を崩したときは内科へ行くだろうか。
息子は今まで小児科にかかっていたが、そろそろかかりつけの内科を探そうと思い始めていたところ、息子が体調を崩した。
「近所で内科のかかりつけ医を探したいと思っている」と、幼い頃からかかっている大阪・母子医療センターの医師に相談したところ、「内科といっても医師の専門はそれぞれ違うので、内分泌代謝を専門とする医師が良いと思う」というアドバイスから、近くの代謝内科を検索してみた。
自宅から約2キロ。
ホームページで初診の人は連絡をとあったので、電話してみた。
微熱(37.1℃)で咳があること、プラダーウィリー症候群で14歳の息子のことを伝えると、発熱外来の予約ができた。
予約時間に行くとすぐに別室に案内されて、インフルエンザとコロナの抗原検査を受けた。
15分ほど経ち、陰性。
医師からは咳が出ることで、他の症状や病状悪化を防ぐ効果があることを教えてもらった。
プラダーウィリー症候群については、特に何も聞かれることはなかった。
念のために、資料等は持参してはいたのだけれど……。
柔らかい話し方をする人だった。
看護師さんは「毎日成長ホルモン注射をしているなんて、えらいね」と言ってくれて、笑顔で息子と会話をしてくれた。
この内科にこの先ずっとかかりつけ医としてお世話になるかは、わからない。
それでも息子にとって初めての内科受診で、次に体調を崩したときにも、ここで診てもらおうと思えたことが、何よりもうれしかった。
診てもらえる病院が近くにあることは心の支えになるから。
小児科から内科への移行に悩む親は多いと思う。
特に持病のある子どもはなおさらだ。
うちのような染色体異常の病気でも、風邪などで体調を崩すことはある。
そんなときに遠くの大きな病院ではなく、近くで気軽に診てもらえる内科(かかりつけ医)の存在は大きい。