ヒッチハイクで知覧特攻平和会館へ!
ずっと行きたかった知覧特攻平和会館を目指し、ヒッチハイクで鹿児島県まで行った思い出を書こうと思いました。
ヒッチハイクで知覧特攻平和会館に行ったきっかけ
知覧特攻平和会館は、両親が実際に訪れて聞いていたことや、読んでいた本の作者がおすすめしていたところから、一度は訪れてみたいと思っていました。
またヒッチハイクにも興味があったので、ヒッチハイクで滋賀県から鹿児島県まで行くことを決めました。
初めてのヒッチハイク
滋賀県のサービスエリアからヒッチハイクをはじめました。初めてだったので、何をすればいいかわからない状態でした。そこでたまたまヒッチハイクを2年間ほどやっている方に遭遇し、色々とアドバイスをいただきました。そこから大きめの画用紙に最終目的地を書かず、何県かに分けて掲げるなど色々と工夫をしていきました。その後コンビニから出てきた男性に声をかけると、ちょうど岡山方面に向かうため乗せていただきました。
ここからヒッチハイクの旅がはじまりました!
滋賀→岡山エリア
初めてのヒッチハイクで緊張しましたが、最初に乗せてくださったドライバーさんが優しく、面白い方だったため緊張がほぐれました。
ドライバーさんの面白いエピソードや趣味、先輩としての人生経験を色々と聞かせていただきました。
自分が特に印象的であったところは、家族と仕事について話している時でした。そのドライバーさんは両親が既に他界されており、親孝行ができないことを後悔していると話してくださいました。自分にはそのような感情が芽生えていないからこそ、実際に経験している人のお話を聞くことは何か感じるものがありました。自分がここまで生きてこれたのも、周りの方のおかげであることは重々承知でしたが、ここまで真剣に考えることがなかったので、自分はまだまだだなと思いました。これから色んな事を経験していき、本心で感じられるようになっていきたいと思いました。
仕事に関しては、辛いこともあるがこの仕事が好きとおっしゃっていたところでした。お話を聞いていると確かにしんどそうだなと思いつつも、その人が自分の仕事が好きであること、仕事に対して真摯に向き合っているところ、仕事に対してプライドがあるところや知識が豊富なところなどをその人から感じました。お話を聞いているとその業界のベテランの方で、実績も上げているすごい人ということがわかりました。
岡山に着いた際には、「お腹減ってるやろ、一緒にご飯食べよ!」と言ってご飯をご馳走になったり、岡山で有名なきび団子をお土産としていただきました!
最初のドライバーがこの人でよかったと思いました。
ありがとうございました!
岡山→広島
次に乗せていただいたドライバーの方は家族で帰る途中で、広島へ向かう方達でした。自分が行き先の画用紙を掲げていると、「広島まで行きますけど、よかったら!」とあちらから声をかけていただきました!
乗車前に、おにぎりやお菓子をご馳走になりました!
「今回のヒッチハイクの目的は?」と聞かれた時、「鹿児島県の知覧にある特攻平和会館に行きたいんです!」と伝えたら、自分達ならヒッチハイクではなく新幹線で行ってしまうから、すごいなとおっしゃってくださったり、ドライバーさんの家族構成を聞いた時、家族のあり方は一つではないことを学ばさせていただきました。また年齢が離れた人と会話をする際に、ジェネレーションギャップを感じることや新しい発見があり、情報や知識をアップデートすることで常に視野を広げられるため、色んな年齢層の人のお話しを聞くことは面白いなと思いつつ、常に柔軟な考え方を持ち続けたいと思いました。
ありがとうございました!
広島→福岡
広島で声をかけた福岡に向かう男性に乗せていただきました!
その方は以前にもヒッチハイカーを乗せた経験があり、そのヒッチハイカーの方に、「もし自分のようなヒッチハイカーにまた会えば、乗せてあげてください」と言われていたそうです。
ヒッチハイカーの方、ドライバーの方ありがとうございました!
そのドライバーさんから家族での取り決め、仕事をする上で大切にしていることについてお話を聞かせていただきました。
仕事では、反骨心を持つことや、いつ死ぬか分からないため常に全力で取り組む大切さをお話ししてくださいました。確かに反骨芯を持って取り組むことでより成長でき、もっと成長していくためにもこのような気持ちも大事にしていきたいと思いました。
また家族との取り決めとして、定期的に奥さんと話す時間を設けることもお話ししてくださいました。
悩みや思っていることを吐き出す時間を設けるのは、何か素敵だなと思いました。自分も思っている事をうまく伝えられないことなどがあるので、このように時間を作って思ってることを伝える時間を作りたいなと思いました。
福岡→熊本
初めは断られましたがその後考えてくださり、あちらから「熊本まで行くけどよかったら」と乗せてくださいました!
サンドイッチもご馳走様でした!
乗せてくださったご夫婦の方は、退職されており、熊本まで旅行で来られた方でした。始めて会った時は見ず知らずの人を乗せるため当たり前ですが、距離感を感じました。ですが実際乗せていただき熊本まで色々お話しすることができ、あちらから話しかけてくださるなど良い方々でした!定期的に熊本に訪れることであったり息子さんとのお話を聞かせていただきました!
息子さんにおすすめされたお店に足を運んだり、野球好きで息子とよく外に出かけ家にいることがあまりなかった話など聞かせていただきました。もし自分に子供ができたら、このように一緒に何か熱中できることを見つけられたら良いなと思いましたし、親子の関係性が素敵で心が温かくなりました。
ありがとうございました!
熊本→宮崎
次に乗せてくださった男性は宮崎の方面に向かう方でした。その方は某大手会社のトップセールスマン経験者の方で、お話しする中で印象的だったのが常に勉強し知識をアップデートする大切さや知識が武器になることでした。知識は自分を守る手段でもあるし、お仕事のお話を交えて無知の怖さを伝えてくださりました。これから生きていく中で何度も選択しなければならない場面に出会う時に、どれだけ知識を持って自分にとって最善の選択をし、行動できるかの大切さも学びました。自分もその方とお話しする中で知らないことが多くあったので、勉強し続ける姿勢は大切にしていきたいと思いました。
ありがとうございました!
宮崎→鹿児島
宮崎に到着後、鹿児島まで行く男性の方に乗せていただきました!
その方も以前ヒッチハイカーを乗せた経験がある方で色々とお話しさせていただきました!
その方は熊本に住んでいる方で、熊本地震を経験した方でした。自然災害の怖さを知ると同時に、いつ死ぬかわからない状況と常に隣り合わせなんだと改めて感じました。後悔のないように生きるのは難しいとは思いますが、常に全力でいる姿勢は大事にしていきたいと思いました。
次に乗せてくださったドライバーの方に自分が鹿児島に来た理由を伝えてくださるなど、見ず知らずの自分に対してここまでやってくださる優しさや温かさを感じました。
ありがとうございました!
鹿児島市内へ
最後に乗せてくださった方は鹿児島出身の同年代の方で、鹿児島市内へ行く電車が停まる最寄り駅まで送ってくださいました!
気さくにお話ししてくださり、鹿児島について色々教えていただきました。
ありがとうございました!
ヒッチハイクをする上での注意点
個人的に考えるヒッチハイクでの注意点を3点ほど上げさせていただきます。
自己責任でやる
乗せてくださったドライバーさんが、犯罪に巻き込まれる可能性があり、気をつけなければならないこともお話ししてくださいました。
実際自分自身も声をかける際は、気をつけていました。
清潔でいる
乗せる側の立場で考えると、清潔感がない方を乗せたいとあまり思わないですよね。なので自分は消臭スプレーやボディペーパーを持ち運んで最低限のエチケットには気をつけていました。
話す意識を持つ
自分は人の話を聞くことが好きなのであまり意識はしてなかったのですが、会話をすることは大切だと思います。せっかく乗せていただいたのに、何も話さなかったり、初めから寝る意識で乗るのはドライバーの方に対して失礼だと個人的には思います。
知覧特攻平和会館
最終日、今回の旅の目的である知覧特攻平和会館に行きました。
知覧特攻平和会館は、第二次世界大戦末期に特攻という作戦で、戦死された方々の遺品や関係資料が展示されているところです。
鹿児島中央駅から出ているバスで知覧特攻平和会館に行きました。昼ごろに到着し、帰りのバスに合わせて3時間ほど見学していました。
会館の中には、特攻隊員の方々の遺書や使用されていた道具、海没していた零戦などが展示されていました。また、戦争当時に身近におられた方々のインタビューなども視聴することができました。
達筆な遺書のほとんどは、自分よりも若い特攻隊員の方々が、愛する人、親、兄弟などへ書いたものでした。また好きなことを戦争により奪われることや、周りに心配をかけずに会うことを避け、特攻に行く人々のことを知り、現代の生活のありがたみを知りました。
会館内には、今から必ず死ぬことがわかっている笑顔の隊員の方々の写真などもありました。自分がもしこの立場に立った時に、果たしてこんなに笑顔が作れるだけの精神力があるのかと思いました。実際に宿舎で毛布をかぶりながら、肩を震えさせている人もいたと知りました。
戦争は、こんなに優秀で優しく日本をよりよくしていける方々を愛する人や家族から奪い、人々の人生を勝手に決めて奪っていくことに憤りを感じました。普通に友達と会うこと、家族と過ごせたり、好きなことができることがどれほどありがたいことかを感じました。
戦後日本が経済復興ができたのも、このような人々が日本のことを思い、後世の人達に日本を良い国にしていくことを願い、託したからだと思いました。
このような戦争という悲惨な出来事は二度と起こしてはならないし、日々の生活に感謝し、自分にできることを精一杯頑張っていきたいと思いました。
この旅を通じて
今回の旅を通じて人の優しさ、普段の生活のありがたみを感じることができました。
ほとんどのドライバーさんが、「時間があればもう少し先に行ってあげたいねんけどね」とおっしゃってくれたり、食べ物をご馳走してくれたり、見ず知らずの自分を乗せてくれたり、色んな方の考え方や価値観に触れることができました。また乗せていただけなかった方々にも「頑張って!」と応援していただき、日本もまだ捨てたもんじゃないなと思いました。
また知覧特攻平和会館を通じて、二度と戦争という悲劇を起こしてはいけないことや普通に生活ができることのありがたさ、周りの人の大切さや自分がやりたいことを頑張ればできる環境のありがたみを知ることができました。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました!
この記事を通じて人の温かさであったり、普段の生活のありがたみを知るきっかけになれば幸いです!
知覧特攻平和会館に興味がある方は、ぜひ行ってみてください!