長野 善光寺のお戒壇めぐりで暗闇を彷徨う
長野の善光寺へお参りして、本堂下のお戒壇めぐりをしてきました。
お戒壇めぐりとは、
善光寺本堂の中、御三卿像の右手にお戒壇の入口があります。ここから階段を下り、4,5歩進むとあたりは漆黒の闇の回廊。右手を腰の高さに上げ、右側の板壁をさわりながら一歩ずつすり足で進んで行きます。途中瑠璃壇(るりだん)の真下に『極楽の鍵前』といわれる鍵があります。時間にして5分足らずのお戒壇めぐりですが、闇の持つ魔力なのかこの時間が不思議と長く感じられます。
真っ暗闇のなかを壁伝いにいく。ホントに漆黒の闇の回廊。以前同じような体験を京都の清水寺でしたことがあります。あちらも真っ暗闇の回廊。
今回残念だったのは先手に携帯のライト照らしながら進む人がいたこと。
あのさー、現代の日常生活のなかでは経験できない漆黒の闇での不安や怖さを感じるために戒壇へ行ってるんだから、それは御法度でしょう。
なので、
私は一旦上に上がってから再度お戒壇しました。
スマホのライト照らしてたのは日本人なのかな、訪日客なのかな。わかりませんが、現代の日常生活のなかでは経験できない闇を実感する貴重な機会なので、マナー守って伝統に従っていきましょうよ。イザ、漆黒の闇に入ると不安ですよ。なんか得体の知れない恐れもあります。ただそこから冷静になって心落ち着けると感じる感覚があります。それを感じたくてお戒壇へ行っています。
そうしたことへのモラルは守って欲しいよなぁと願うものです。
現代における非日常な暗闇体験。
おすすめします。