1914, 1926 パリ東駅 出征の図
1914年に開戦した第一次世界大戦に向かう兵士がパリ東駅から戦場へ向かう様子を描いた絵が、今もパリ東駅の構内にあります。
米国のハーター Herterという画家が1926年に制作したもの。
1914年8月に英仏とドイツが交戦状態になって、初期に出征した若い兵士はクリスマスまでには帰れるだろう ぐらいの見通しだったといいます。彼らは東駅や北駅から出征していったのでしょう。戦争は想定外の長期戦になってしまい終結したのは1918年11月。塹壕戦で長期化して、戦車や飛行機が登場
して果ては毒ガスまで登場して双方多大な損害をだした初めての世界大戦。
その反省の意味を込めて多くの兵士が出征したパリ東駅に掲げられてるのだと思います。
1914年から18年が第一次世界大戦でフランスは参戦国で、パリからあまり遠くないベルギーあたりが主戦場だったので、フランス パリあたりでは戦争を身近に感じることがあったと思います。
この時代は藤田が乳白色の絵で時代の寵児になったとか、他のエコール ド パリの画家の代表作が描かれた時期と重なります。のちに有名になった画家の何人かは飲んだくれだったとか聞きますが、飲んでないとやってられない時代だったのかもです。
パリ東駅に来てこの絵を見ると、エコール ド パリの時期と第一次世界大戦の期間と重なって時代背景と関連を考えさせられます。
<ネタが重いので おまけ>