見出し画像

準備期間でみるNFL2024年スケジュール強度

NFLの移動距離でみるスケジュール強度の記事に引き続き、今回は試合日程の差によるスケジュール強度を見ていきます。今回も地獄のネタ枯れ時期を乗り越えるためのツマミになればと思っております。(移動距離の記事と同様本記事も大まかな内容は2023年のものコピペ踏襲していますので数値の更新がメインです)

最初に結果だけ示します。次の表で上の方にきているチームほど、準備期間において不利な日程が組まれており、下の方が相対的に有利な日程が組まれているチームになります。

以下で詳細を書いていきます。前半分はNFLの試合の基本的な開催ルールの確認、後半部が集計結果です。

NFLの試合の開催曜日

NFLの試合は通常、日曜日に行われますが、月曜日(MNF)や木曜日(TNF)にも試合があります。また、シーズン中には土曜日金曜日にも特別な試合が組まれることがあります。2024年はクリスマスゲームで水曜日にも試合があるらしいです。
またレギュラーシーズンは18週間ですが、シーズン中に各チームが1回ずつ休みを取る週=バイウィークがあり、何週目でバイウィークがあるかはリーグ側によってチーム別に事前に決められています。

準備期間に差がある

休みをとれる週=バイウィークがチームによって違いがあるとどうなるでしょうか?バイウィーク明けのチームは次の試合まで14日間の準備期間があり、選手も休養たっぷりで怪我も癒えている可能性が高いのに対し、そうでない通常通り試合をこなすチームは7日間しか準備期間がとれません。この場合は前者の方が有利、後者の方が不利と言えます。
バイウィーク以外にも日曜以外に試合が行われる場合も、準備期間差が出ることがあります。
長いシーズンなのでリーグ側はうまく調整して帳尻併せているかというと、実際はそうでもなく結構ハードな日程が組まれるチームもいれば、有利な日程が組まれるチームもいます。この記事ではどれくらい日程による不利益があるかを調査しています。

準備期間の差の集計

各チームの週毎に
準備期間の差 = 自分の準備期間 - 相手の準備期間
として定義します。自チームの準備期間が長いと正の値、対戦相手の準備期間が長いと負の値になり、差がなければ0になります。計算結果を以下の表にまとめます。

準備期間の差が-7以以下のところはセルを赤くしていまして、自チームは通常日程に対し相手チームがバイウィーク明けで休養十分で準備期間が十分な状態であることを示します(不利)。水色セルの+7以上のところは自チームはバイウィーク明けの休養十分に対し、相手チームが通常日程であることを示します(有利)。
左端の1週目、開幕週は全チーム準備期間に差がないとしていブランクにしています。
18週を通して準備期間の差を合計したものを右端Total列に入れています。シーズンを通じて不利な日程のチームはこの値が大きなマイナスになります。Totalの順に並び変えてみたものが冒頭の表です。

キツイ日程のSF,DEN,INDと緩いBAL,PHI,NE,MIN

キツイ日程のチームを具体的に見てみましょう。

トータルの差が-21だったSFですが、W6のTNF終わりのプチバイ明けのW7の相手がバイ明けのKCでメリット生かせず。続くW8の相手のDAL、W11のSEA,W13のBUFと強豪との対戦がいずれも相手がバイウィーク明けで戦うことになっています。SFは去年もこの数値が最悪でして移動距離も含めて厳しいですが、そうはいってもSBまで到達しているので自力があるんでしょう。

続いてトータルの差が-17だったDENも見ていきます。W4のNYJはTNF後のプチバイ明け、W6は同地区LACがバイ明けとなります。W13はCLE、W17はCIN、W18はKCと終盤にきていずれもTNF明けのチームに対戦がくまれています。W14で遅いバイウィークを迎えますが、W15の対戦相手は同じくバイ明けのINDでメリットが準備期間に差が出ません。

同じくトータルの差が-17だったINDも見ていきます。W6の同地区IND、W7のMIAがいずれもバイ明けのチームとの2連戦が組まれています。W9のMINもTNF終わりのプチバイ明け。W14のバイ明けですが、前述の通りバイ明けのDENでお互いに準備期間に差はありません。

緩いチームも確認していきます。BALはオープニングゲーム後のW2のLV、同様にW11のPIT、W18のCLE戦はプチバイ明けで戦くことができ、W15のNTG戦もバイ明けできっちり準備期間をとることができます。一方でバイ明けチームのとの対戦がないことも良い感じでスケジュールが組まれています。

MIN、NE、PHIの3チームはいずれもバイ明けの対戦相手がいないこと、MINはW7のDET戦がバイ明け、NEはW15のARZ戦がバイ明け、PHIはW6のCLE戦
がバイ明けで迎えることができます。

終わりに

最後まで読んでいただきありがとうございました。ご自身の推しチームの日程について興味があれば、クロス表を確認してもらえれば、どの辺におかしなことが起きているかが分かると思いますので、何かの参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?