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教えるための準備 インストラクショナルデザインとは?

教えるという事が好きで、始めた教員という仕事
仕事内容は、下記の通り多岐にわたりますが 特に重要なのが「教える」という事だと思っています。

専門学校教員は、担当する課程・教科についてカリキュラムの進め方を計画し、指導や訓練を行う。その際、職業や実生活に必要な知識・教養、技術・技能を中心に教えていく。専門学校では、仕事をしていく上で役に立つ実践的な教育を行っているところが多く、教科によっては、資格取得をめざすところもある。専門学校教員は、専門教科の教育のほか、広報、教務といった教育以外の仕事を担当したり、就職の相談に応じる。また、クラス単位での学生の指導なども行う

厚生労働省 職業情報提供サイトより

授業はシラバスと言われる授業計画を作成してから、1回1回の授業準備を行うという流れで準備が進められます。このシラバスには、到達目標を記す事が必要になるのですが、この到達目標を明確化することが指導上とても重要になります。

例えば

「フリーウエイトトレーニングのプログラムの立て方を理解する」

という目標に設定したとします。なんとなく、授業目標としては適切な気がしますが実はここに落とし穴があります。

まず、理解するという表現はに基準がなく曖昧で、到達したかどうかの判断がつきません。この目標をより明確にするためには【理解する】という言葉を

【応用する】【適用する】などといった言葉で表現できることにより
学習目標が明確になってきます。

そして、ここに

・どのような条件のもと、学習目標ができればいいのか?
・合格基準
の2つが加わることで学習目標が明確化されます。

ちなみに私は、このようなフォーマットを作成し授業計画を立てています

実際はSTEP4まであります

ここまでお読みいただくと「フリーウエイトトレーニングのプログラムの立て方を理解する」という事が非常に曖昧な目標設定だという事がわかると思います。

しかし、私は効果的な目標設定ができていなかったため、計画自体に課題があると考え、アンテナを張っていた時に出会ったのが【インストラクショナルデザイン】という学問でした。

インストラクショナルデザインとは、一言でいうと【教えることの科学と技術】です。
私は教員としてこの学問をベースに先ほどのフォーマットを作成し学習計画を立てていますが、教員業の方だけでなく【教えること】【学ぶこと】が起こっている全ての場面で応用する事ができます。

・アルバイトの先輩が新人に教える
・新入社員に、先輩が教える
・パソコンが苦手な同僚に、機能を教える

など、非常に汎用性が高い技術になります。

2冊の本を読むのは、時間がかかりますが
フォーマットをご活用いただくだけでも、グッと学習目標が明確になり、授業準備もスムーズに行くと思います。私の経験してきたことや学んできたことが、読んでいただいた方のお役に立てれば幸いです。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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