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近畿大学 司書 【図書館情報資源概論】 試験問題と解答例 2024年4月入学


【問題】

国立国会図書館、公共図書館、大学図書館の情報資源の収集・保存の特徴について述べてください。
※テキストを丸写しした回答は不可とする。

【解答例】(良79点)

 国立国会図書館、公共図書館、大学図書館の情報資源の収集・保存について、それぞれ述べる。
 
(1) 国立国会図書館
 国立国会図書館は日本における唯一の国立図書館であり、情報資源の収集・保存について、①納本制度、②電子出版物、③外国刊行資料、④デジタル化資料、⑤インターネット情報について述べる。
 ①納本制度では、日本で発行された出版物を国立国会図書館に納入することが国立国会図書館法によって義務付けられている。
 ②電子出版物は、パッケージ系電子資料とインターネット資料Webサイトの収集もしている。前者は、カセットテープ、CD、CD-ROM、MD、フロッピーディスク、DVD、DVD-ROM等を指し、2000年4月の国立国会図書館法改正によち納本制度の対象となった。後者は、2009年の国立国会図書館法改正によって国などの公的機関のWebサイトを許諾なく収集することができるようになった。2022年には法の一部改正により、電子書籍や電子雑などを出版した民間の発行者に納入の義務化もされている。
 ③外国刊行資料については、国立国会図書館がユネスコ条約により国の交換機関に指定されているため、国際交換システムが採用されている。
 ④デジタル化資料は、紙媒体の書籍や雑誌等の保存を目的としてデジタル化などメディア交換を行っている。現在では国立国会図書館デジタルコレクションとして、デジタル化された図書や古典籍などの紙の資料だけでなく、画像や音声、映像なども提供されている。
 ⑤インターネット情報について、WARP (インターネット情報選択的蓄積事業)が挙げられる。インターネット情報は更新・削除がされやすいため、過去の情報が失われやすい。 そのため、過去のWebサイトが見られるように、公的機関の情報を収集・保存している。
 また、納本により資料収集だけでなく、購入、寄贈、国際交換などの方法でも収集を行っている。

(2) 公共図書館
 公共図書館には、都道府県立図書館と市町村立図書館がある。
 都道府県立図書館は住民のあらゆる資料要求にこたえる責任と市区町村立図書館の資料センターとしての役割があるため、すべての主題分野を包括し、図書や雑誌、新聞等の伝統的資料以外にも視聴覚資料やネットワーク 情報資源などの多様な資料、また県内の地域資料のほかに国内外の資料を幅広く収集する。
 市区町村立図書館は、住民のニーズと地域社会を反映した資料収集が求められる。また、本館と分館によっても収集も変化し、地域図書館は地域の事情により応じた資料収集と住民が利用の多い資料収集が好ましい。また、地域資料の収集・保存については、博物館 図書館 文書館との連携であるMLA連携がされている公 共図書館が多い。
 
(3) 大学図書館
 大学は教育と学術研究を目的とした教育機関であり、大学図書館は大学の教育研究活動に欠かせない情報資源を収集・保存し、それらの情報資源を学生・教職員・研究者に提供するという特徴がある。具体的には、学術 図書や学術雑誌、紀要などの研究材料となる資料や、広義的には一次資料としての統計データ、実験・観測デー タなども含まれる。
 電子メディアの変化に伴う電子書籍や電子ジャーナルなどの資料の電子化やデジタル化に伴い、学術情報の環境が変化し、電子ジャーナルが普及している。

【感想】

今回の試験は、各種図書館についてだったため、図書館情報資源概論のテキストに加えて、図書館概論などの他の科目テキストや他の科目レポートからも内容を抜粋しました。
公共図書館はほぼテキスト通りになってしまいましたが、、、、

これまでに科目試験を様々受けてきたので、だいたい各種図書館の特徴を捉えていたので、あまり緊張はしなかった試験でした。

各科目は関連しあっているので、ネットで過去問を調べて他の科目テキストにも来てありそうな場合は、読んでみるのもおすすめします!

あと、点数が79点と、あと1点おまけにしてくれたら、、、という思いもありますが、合格できたので良しとします(笑)


※注意
解答の丸写しはしないようにお願いいたします。
皆さんの参考になれば幸いです。


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