フルリモート組織のlotsfulで、オンボーディングプランを再設計した話
私が所属するlotsful(ロッツフル)にて入社受け入れ時のオンボーディングプランを再設計してみました。
フルリモート、フルフレックスの環境下でのオンボーディングプランを考える人事の方の参考になればうれしいです。
また、lotsfulへのジョインにご興味を持っていただける方は、入社後のフォロー体制を理解いただき、安心してご応募いただければと思います!
①なぜオンボーディングプランの再設計が必要だと考えたのか?
オンボーディングを考えるうえでlotsfulの組織の特徴としては、中途採用メイン、フルリモート/フルフレックスという2点があります。
中途採用メインのため、異なるバックグラウンドを持ち「当たり前基準」が違った方々がご入社頂く中で、早期にlotsfulのカルチャーをご理解いただく必要があります。
また、フルリモート/フルフレックスという自由な働き方の中で、早期に自律性を持って主体的に業務を進めていただけるフォローも必要となります。
今までは「習うより慣れよ」の気質が強く、入社された方それぞれに必要そうなフォローを適宜設計し、マネージャーが業務を伴走しながら指導していくようなオンボーディング体制となっていました。
そんな中、今までバラバラに管理されていたマニュアルや資料などを一括で確認できる「lotsfulポータルサイト」を制作したタイミングで、改めて入社いただいた方が早期にご活躍いただける仕組みを作っていきたいと考え、オンボーディングを再設計するに至りました。
②再設計において大事にした考え方
大事にした考え方は3つあります。
1,習って慣れよう!
「マニュアル見て自分でやってみて!わかんなかったら聞いて!」
多くの企業のオンボーディングで見かけるシーンかと思います。
マニュアルを作成し新入社員の方が自分で見ながらまずやってみることで、既存社員の工数を最小化し、自主性を育む。
そういった狙いも大事だとは思いますが、入社した方からすると前職と違った価値観や環境の中でいざマニュアルを読んで「分かった気になる」「何を聞いたらいいかわからない」ということに陥り、結果的に間違った行動もしくは効率の悪い行動を取ってしまったりすることもあると思います。
また、前職の成功体験もある中で「こんなことも分からないと思われたくない」という一種の中途入社特有のプライドが質問することを阻害し、わからないことをそのままにしてしまう、、ということもあります。
工数がかかっても最初に時間をかけて丁寧に理解してもらうことで、結果的に業務習得は早まるのではないかと考えています。
2,タテヨコナナメの関係性
オンボーディングにおいて、業務への慣れより「人間関係や組織への慣れ」はかなり重要なウェイトを占めると考えています。
有名な心理学者のアドラーも「すべての悩みは対人関係の悩みである」と提唱しているほど、人は人間関係で悩むものだと捉えています。
メンターや上司との相性が悪ければ、希望に満ち溢れていた転職もあっという間に絶望に陥ってしまいます。
そのため、メインとしての指導役は必要ながら、一人に依存せずタテヨコナナメで接点を作り、関係性を分散させることで人間関係による弊害でオンボーディングの質が落ちないよう「組織として」サポートすることを意識しています。
3,安心感の醸成
何度転職しても、新しい組織に所属するときは不安に思うものです。
「自分は受け入れられるのだろうか?」「どんな人がいるのだろうか?」「ちゃんと活躍できるのだろうか?」
そんな不安がありながら、日々人や組織のことを知っていき「自分はここにいていいんだ」という安心感を得るものだと思っています。
そしてそうした「安心感」の上に「よし!頑張ろう!」というモチベーションが乗ってくるのだと考えます。
しかし、フルリモートという環境だとコミュニケーション総量が少なく、人や組織の理解に時間がかかってしまうことが往々にしてあります。
日々、所属組織に安心感を感じずに働くことはとても苦痛だと思いますし、焦りや不安を感じながら、なかなか自分のミッションに集中できないことにもつながります。
そのため、もちろん成果を出していただく時期の目標は定めながらも、自分のペースでキャッチアップ頂き、「ここにいていいんだ」という安心感を感じてもらえるか、も大事なポイントだと考えています。
③オンボーディングプラン
■基礎研修
どんな情報が、どこにあって、どのように使うか、という基礎的なルールやツールを理解していただきます。
また、時間が経過して初めて感じる不安や質問もあると思うので、定期的にタテヨコナナメの接点を取りながらわからないことや不安を解消していきます。
■戦略理解
lotsful全体の戦略や各所属組織の戦略について理解を深めていただきます。
過去の経緯や自部署の目指していることを理解して、これからの自分のミッションと紐づけて頂きます。
■カルチャー理解
lotsfulがどこを目指していて、どんな価値観を大事にしているかの理解を深めていただきます。
lotsfulにおける「当たり前基準」や「共通言語」を理解いただくために、説明を聞くだけでなく自分なりに言語化していただくようなワークも想定しています。
■組織/メンバー理解
タテヨコナナメで相談しやすい関係ができるように、実務以外で気軽に話ができる機会を作っています。
同じチームだから言いやすい、言いにくいなど、悩みによって相談したい関係性の人は変わってくると思うので、多角的にフォローできるような体制を設計しています。
■業務理解
「習って慣れよう!」の意識で、ただマニュアル見ていただくだけでなく、説明の時間を設けて実践的に理解を深めていただけるようにしています。
■エンゲージメント
日々、Slackやオンラインでのコミュニケーションは取るものの、1か月という区切りで「入社してくれてありがとう」という気持ちを伝えたいと思っています。
様々な選択肢の中からlotsfulを選んでいただいたことを改めて感謝し、一緒に新たな市場を創っていく仲間として「ここにいていいんだ」という安心感を感じてほしいと思っています。
④最後に
オンボーディングプランは今後もどんどんブラッシュアップしていきますので、より入社した方にとってプラスとなるように改善していきます!
このようなフォロー体制の中でlotsfulを共に盛り上げていただける仲間を大募集しています。
lotsfulに興味がある、でも新規事業だしちゃんとサポートしてくれるのかな、、と不安に思っていた方もぜひこの機会に応募ください!
一緒に未開拓の副業市場に挑んでいきましょう!
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