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思考停止という病

自分の頭で考えない人は何度も同じ間違いを繰り返す。
何故自分の頭で考えることが出来ないのか。それは端的に言えばバカであるから。
バカで無く生きること、思考停止せずに生きることは自分次第で誰でも出来ます。ではどうしたら自分の頭で考える人になれるかを脳の視点と社会的な視点から解き明かしていきます。
 

A何故日本人の思考は停止するのか

1教育による思考停止

思考とは二つの見方をすることが出来ます。物理的な脳の活動と創造的な問題解決活動の二つで分けられます。
物理的な思考停止とは人間が生きている以上睡眠をしていても脳は活動しているためあり得ないので、今回はこの創造的な問題解決活動を指します。
そしてこの思考はa分析(考察)する、b意思決定する、c問題を解決する(最適解を見つける)、d仮説を作る、にあたります。
 

「考える」という行為を一番していた時期はいつか?

多くの人が学生時代と答えるが、果たしてその日本教育は考えていていたのか?否、暗記をしていただけのケースが多いです。
日本の教育はいかにたくさんの知識を蓄えているか、が基本になっており欧米諸国とは考え方に大きな乖離があります。
アメリカの教育は根本的に日本と違いに「何を知っているか」ではなく「どう考えるか」と言うものがあります。
これはもちろん暗記が悪いわけではなく、知識を得ることは大事だがその知識に対してどう考えるかが需要であると言うことです。
本記事を読んでも、読んで学んだ気になるのでは無くこの内容をどう考えるかが重要であると言えます。
受験勉強は知識を知っているかだけで差がついていたが、すべての仕事は、知識を持っているかどうかでの優劣はつかないわけです。知識を持ちどう考え行動するかで差が付きます。
すなわち我々日本人は学校教育により思考停止を強要されていたと言えます。
 

10で神童、15で才子、20過ぎればただの人

この言葉の意味はどんなに凄いと言われていた子供も大人になるにつれて普通の人になってしまうと言う言葉です。
ビジネスにおいては、入社して3年経てばただの人と言われたりします。進学校を出て良い大学に行き大企業に入っても3年経ったら普通の人になるということです。
その理由としてサラリーマンになるとほとんど自分の頭で考えることは無くなるからです。そもそもサラリーマンにはクリエイティブな思考を求められないことがほとんであります。
1年目2年目は会社の先輩の指示を聞くことがほとんどであるからです。自分で考えろと言うくせに、自分で考えて何かをやると怒られますよね。会社のやり方を教えられてそれ以外のことをすると指摘されますよね。
この3年間の教育(洗脳)が良いか悪いかは置いておいて、自分で考えると言う行為を奪う期間になってしまうと言われています。
新しいことに挑戦しよう、業界を変えてやろう、絶対に稼いでみせるぞと言う気持ちで入社した人も、言われたことしかやらない・与えられた仕事を工夫しない・手間で面倒なことを避けると言う平凡な人になってしまいます。
このような状態で働き続けてしまう環境が出来上がったのは、その当時の日本は景気のいい国であり働けば給料が増え出世できたからです。しかし現代ではそのようにはいかず、会社に依存していては自分で考えて自立すると言うことが出来なくなってしまいます。
 

2知識不足による思考停止

それも絶対数が少なすぎること。
大前提として脳は知っていることしか認識できないと言うこと。知らないことは認識自体しない。また自分が重要と思っていないことは同じように認識しない。
人間の認識は過去の記憶でできている。自分が重要だと思うこと、脳の中にある知識が記憶と照合されることで初めて認識出来る。
つまり記憶にないもの知らないものは認識すら出来ない。

例 
たくさんのギターが置いてある部屋に人が来たとします。その人はたくさんのギターが置いてることやスピーカーの大きさに驚きます。しかしそれだけで、それが世界的に有名なギターが置いてあることに驚くことはありません。ギターやスピーカーに詳しい人が来たらもっと大騒ぎになるのにです。いわゆるこれが知識がないから認識できないと言うことです。
ギターもスピーカーも知らない原始人が部屋にきたら何があるかくらいは認識出来るが、ほとんど目にも止まらなくなります。
もう少し具体例をあげると経済や政治のニュースは日々流れていますが、経済学や経済に対する知識がなく、株などの投資もやっていなければ、ほとんどが右から左に流れていきます。
仮に新聞を読んでもほとんど脳は認識出来ていないのです。
 
すなわち、知識が無いせいで思考停止をしてしまっている。
ビジネスのこと、ひいては人間のついての心理や行動についての正しい知識がないままでは脳は深くまで認識せずに自分の力として結びつかないことがほとんである。
思考する元となる知識がなければ、ある事柄について思考することなど出来やしない。
 

3ゴールがない

ゴールとは本気で成し遂げたい事である。思考停止しない人はゴールがあるから思考停止しないのだと言える。
逆に思考停止する人はそもそもゴールがないから思考停止する。
ビジネスマンのほとんどがこのゴールを無くしていることが多い。ゴールが無いと言うことは問題意識がないと言う状態。
この営業のやり方で結果が出ていないけど「まあ良いや」とか「いつか結果が出るだろう」と思う人と、「どうしてだろう?」と思う二つのパターンがあります。
この違いは問題意識を持っているか持っていないかの違いです。
ゴールを持っている人は営業成績だけでは無く、会社がどうしたらうまくいくか、どうすれば評価されるかなどなど仕事や人生のことについて問題意識を持って日々暮らしている。
どうすれば問題意識を持てるかと言うと、ゴールを持てば良いのです。現状を変えることや良くすることを本気で考えるからこそ、現状を疑い問題意識を持つわけなのです。
 

ここまでのまとめ

ポイント1

思考には物理的な脳の活動とクリエイティブな思考の2パターンがあり、思考停止とはクリエイティブな思考が止まっていることを指す。

ポイント2

日本人が思考停止をしている理由は3つ
・学校教育と会社の洗脳
・知識不足
・ゴールが無い
 

ポイント3

自分の力で考える技術
自分の力で考える技術を持つために身につけなければならないことは3つ
・現状を抜け出し、常識を疑う
・ゴールを設定する
・圧倒的な知識を習得する
 

1現状を抜け出し、常識を疑う


現状を肯定することは過去の世界で生きることである。そしてこの世にアプリオリなものはない。
アプリオリとは唯一絶対的な不変な真理のこと。
これは釈迦が約2500年前に言ったことである。当たり前なことも正しいことや常識も間違っている可能性があると言うこと。
今の仕事の仕方や営業手法も本当に正しいのだろうか、別の方法はないだろうか、この通説や論理は何を前提に正しいと言っているのだろうと疑うことから思考は動き始める。
思考停止の人のほとんどが現状維持でいいと決めてかかっているわけです。常識に洗脳され、前へならえと事なかれ主義に染まっている日本人が考えないようになってしまうのは当然のことかもしれません。
世の中のノーマルだと思うもの全てを疑ってみましょう。普通常識当たり前定説だと思われていることを全て疑って下さい。
常識だと思っていることはなんとなくみんなが思い込んでいるだけで、この考え方がノーマルだと言うことはないのです。
何が正しいかは相対的なことでしかない。
例えばI S I Sが間違ったことを言っている、西洋の論理が間違っている、右翼が間違っているなんてことは、それぞれの側面から見たら「私たちこそが正義」と思っているわけです。
こう言った二元論的に考えると正義は全くの別のベクトルを示します。
ロシアとアメリカの正しさは違うし、それは個々人でも同じことが言える。
正しさに対しては疑う気持ちがある人は多いが、何がノーマルかには疑いを持つ人が少ない。
ノーマルとは最悪なワードだと思って下さい。
サラリーマンがベンツに乗っているだけで訝しい顔をされることがあります。サラリーマンは国産車に乗ると言う他人から押し付けられたノーマルと言うコンフォートゾーンに入れられているわけです。
権力者は自分のゾーンを崩されると不快になるため、同調することを無意識的に求めてきます。
他人はあなた方が常識の中にいてくれると安心するんです。成功しないこともお金がないことも変化しないことも他人から植え付けられたコンフォートゾーンな訳です。
ノットノーマルはいつの時代でも成功するための必須条件です。
エジソンだって近所の人からすれば普通ではない変人だったはずです。
ノーベル賞を受賞した科学者も数学者も、仮説が証明できるかどうかもわからない研究に没頭していた変人だったはずです。
 

2ゴールを設定する

ゴールを設定するとコンフォートゾーンがずれます。コンフォートゾーンとは自分が快適で居心地がいいと思う空間です。部屋とか場所だけでは無く、情報なども含んだ空間という意味を指します。
例えば年収200万での生活が心地いいと言う人もいれば年収1億を心地いいと言う人もいるわけです。
年収200万で心地いい人なんていないだろと言うかもしれませんが、年収200万の人が宝くじに当たった場合、脳がコンフォートゾーンを維持しようとしお金が無くなるように無意識が働くそうです。
逆に年収1億のコンフォートゾーンにいる人がビジネスに失敗してお金が無くなってもまた成功してお金持ちになることが多いと言われています。
年収や給料を能力評価をされていると思う人もいると思いますが、コーチングの観点から見ると年収や給料はコンフォートゾーンで設定している額と言われています。
このようにゴールを設定するとコンフォートゾーンがずれていきます。この時設定するゴールは今の自分では絶対に達成できないゴールでなければなりません。
ゴールを設定すると今のコンフォートゾーンに自分がいなくなり、もっと高い位置にコンフォートゾーンを置き自分が変わっていくと言うイメージです。
だから昨日までのように生活することが居心地の悪い状態になります。
例えば年収200万の人がコンフォートゾーンを年収1000万の人と同じ位置にした場合、今までの年収200万の自分の生活や思考、行動が居心地の悪いものになります。
普段から筋トレをすると言うコンフォートゾーンの人は、筋トレをしない日があると気持ち悪くなったりしますよね。
コンフォートゾーンが変わると昨日まで重要だと思っていたことが重要ではなくなり、昨日まで重要ではないと思っていたことが重要になったります。すなわち昨日とは全く違った世界が目に飛び込んでくるようになります。
何故ゴール設定が重要なのかと言うと、脳は重要だと思うことしか認識しないからです。
これは脳のR A Sと言う脳の機能によるものなわけです。
例えばあなたがハワイ旅行に行こうと決めたとしたら今まで目に入ってこなかったハワイ旅行の電車の広告やコマーシャルが急に目に飛び込んでくるようになります。
これはR A Sによる自分にとって重要なだと思うことが目に入ってくるようになります。
自分にゴールがなかったら情報の処理が出来なく、知識の蓄積が出来なくなります。
それだけでは無く、重要ではない情報を間違って受け入れてしまうかもしれなくなります。飲み屋で聞かされる上司の愚痴やダメな先輩からのアドバイスなども鵜呑みにしてしまうようになるかもしれません。
ゴールを決めコンフォートゾーンを設定すると、自分にとって重要なものが決まりR A Sの機能により知識の習得が始まり思考停止の状態から抜け出せるようになります。
 

3圧倒的な知識の習得をする

知識を得ることが自分の頭で考えることに必要になる。ビジネスマンであれば、次にどのような戦略がいいか、売上の目標はどうしたらいいか、新事業はどうするかを考えるためには過去の最適化が出来ればいいのです。
知識があれば自動的に答えが決まります。答えが出なかったり迷ったりするのは知識・情報が足りないからです。
考え続けるために必要なことは常に知識を入れ続けることです。そして手に入れた知識を常に評価し続けることです。
簡単に言えば勉強をすると言うこと。

そのためには読書をしろ。
 
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