「突き詰めれば、人とは何かの洞察」Xデザイン学校ベーシックコース#3

確か初回の授業で、浅野先生が「教えた内容の16%しか身につかない。だから同じことを6回言う」と言われていた。
(数字うろ覚え)

本当にびっくりするくらい、少しずつしか身につかない。
16%もあるかなあ。

授業後にこのnoteを書くだけでは、16%に達しないなとはっきり理解した。
今日の授業でも「まず型をしっかりやる」とあったが、身についていない状態では、復習しつつやらないと、毎回忘却曲線が大勝利してしまうなこりゃ。

この1ヶ月でやったこと

  1. 大学生に日記法調査もどきをやってみた

  2. 職場の特徴を抽象化して、行動観察を始めた

  3. 自分と他者を理解するため、書くことにした

前回授業で紹介された「フィールドワークの技法」を早速買った。
前書きに「こういう本を書いておいてなんだけど、本を読むのに時間を費やさずにフィールドに出た方がいいよ」(意訳)と書いてあって爆笑した。

そりゃそうだ。
私も本業で本ばかり読む報道志望者に会ったら「まず人に会ってみたら」と言いそう。

なので、実践してみた。
1も2も行動観察だけれど、今の自分に近いもの、誰の許可もお金もいらないものからやってみた。
今日の授業でプライベートでできるエスノグラフィのヒントももらったので、早速やろう。

3は、授業を2回受けて、観察力を鍛えようと思ったが、つまりは「自分がわかっていないんだな」「他者がわかっていないんだな」と痛感したから。

アート思考の本をいくつか読んで、結局同じことが書いてある。
「あなたは何に心を動かされるの?」
思ったよりも、これがわからない。
わからなくてもいい暮らし方をしてきたから。義務感が先に立っていたから。

リサーチも今日聞いたビジネスの可視化も、話を聞けば聞くほど、つまりは「他者(社)を理解する」という作業をせずに、ぼんやり過ごしてきたんだなと思った。
取材対象は理解しようとしてきたけれど、それ以外は、特に。

今日の授業冒頭で、浅野先生が「突き詰めれば、人とは何か?の洞察」と言われていて、目指すはそこだなと改めて。

私は言葉が得意なので、日々、書き出してみることにした。

授業本編

概念化

今日はこれに尽きる。
過去3回の授業内容は、まだ「聞いただけ」で、身についていない。

過去2回の授業内容でもそうなので、トヨタコネクテッドさんのお話を聞いてその場で概念化するのはレベルが高かった。
基本知識が乏しすぎるのも、もちろんあるが。

「昔の優秀なタイプは、すぐに具体的な解決アイデアを出してくる」という話。
社会の課題が簡単だった時代、または情報が少なかった時代は、調べるまでもなく対応の速さが大事だったのだろう。
社会全体に動かないイデオロギーが先にあり、個人がいちいち概念化して考える必要性も高くなかっただろうし。

概念化の方向性もある気がする。
今までやってきた分野はまだレイヤーを上げやすいと思うが、ビジネスは赤ちゃんレベル。
月に1回浅野先生にダメ出しをされるだけでは、到底身につかない。

せっかく自他理解を始めたところだから、なんちゃって概念化練習も同時にやろう。
で、できれば過去の授業資料も眺めつつ、忘却曲線に抗おう。

次までに、自分の概念化のクセとか苦手ジャンルとか理解したいな。

ビジネスの可視化

CVCAを図ではっきり見た後は、「自分でもはっきり理解できていないビジネスを、今までよくやろうとしてきたな」という感想しか持てない。

古い&テキスト重視な会社にいるので、論文のような企画書を死ぬほど見ている。
とにかく文字が多いが、何も伝わらない(そしてこのnoteも文字が多い)

図にできることは、プレ講座で山崎先生が紹介してくれた言葉「relationship between form and content」が、ばっちりはまっているっていことなんだろうな。

ビジネスインタビューの心得

「2次情報を聞こうとしてはいけない」
「弱みを見つける」

これは、やはり本業と比較して唸った。
「いや、本業でも大事だな」と。
メディアでは「詳しい人に語らせる」という情報発信がとても多いのだけれど、その功罪を考えてしまった。

「リサーチ段階でアイデアを考えない」もとても大事だなと。
バイアスがかかれば、リサーチの意味がないもんな。

他者(社)の話は面白い

今日お話しされたトヨタコネクテッドの長沼さんは、ビジョン・ミッション・パーパスが他人事じゃなかったのが一番驚きだった。

「経営層がなんか言っていますね」
「うちにも一応ありますけど、よくわからないんですよね」
という当事者感がないスタンスの方が多いだろうし、身に覚えもある。

自分事として咀嚼した上で、課題の背景をきちんと伝えて下さったので本当にわかりやすかった。

個人的には、長沼さんが質疑でほろっと漏らされた「日常の移動は、楽しくない。無駄だと思われている」が核心だったように思う。
(追記:でもこれも2次情報だな。中の人がそう感じているというのがファクトか)

楽しくないものを、楽しいよと見せかける事業は意味がない。
アフターデジタルでは社会全体が繋がる状態になるのは間違いないが、移動中につながっていたいことってなに?
「繋がっていたい」という言葉からイメージされるテンプレートを前提で考えると危ないかもしれない。

リサーチでもっといろんなインサイトが出てくるのが楽しみ。

せっかく地方出身だし、今度知り合いにも話を聞いてみよう。

今日も散漫だけれど、速さ重視のリフレクション。
体調不良であんまりしっかり頭が働かないけど、まあいつもこんなもんだ。

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