自閉症とフリーランス-その①-
なんでできないの?やらないの?
子供の幼稚園の運動会、他の子は楽しそうに踊っているのにうちの子は膝を抱えてその場で地面の砂をいじっていました。
かけっこも苦手。
その時は子供が自閉症だという考えは1ミリもなかった。
だから「なんでやらないの!なんでできないの!」と叱っていました。
娘は「覚えれないからできない。できないから恥ずかしい」とちゃんと言葉で伝えてくれていました。
認めれない
でも、小学校に入ればきっとできるようになる。
ただ他の子供より成長が遅いだけ。
うちの子はおかしくないと思いたくて支援級ではなく通常級を選択しました。
優しいお友達に囲まれ過ごす中、たまに遊びに来るお友達から知る普通じゃない行動、毎年ある長期休み前の教育相談で知る日々の様子・・・。
成長でどうにかなるものなの?うちの子は普通じゃないの?
そんなことない。きっと成長すればそんなことしなくなる。
認められなかった。
転帰は突然に
日々悩んでる中、バイト先の先輩で自閉症の娘を持つママさんに相談をしている中で
「話だけでも聞いてもらいな。私の名前使っていいから」
と近くにある支援センターを教えてもらいました。
そこで改めて娘が自閉症スペクトラム(自閉症・多動症・注意欠陥障害)であると診断を受けました。
そして、認めることができました。
認めた後も不安は続く
正式な診断を受け、小学校も担任の先生とも相談した結果3年生からは支援級に入ることになりました。幸い担任の先生がそのまま支援級の担任になり5年生まで同じ先生に教えていたける幸運に恵まれました。
毎日の生活の中で分かってきたこと
苦手な事
・人と話すこと。
・一度に2つ以上を同時に処理する事
・一度で理解する事
・こだわり・物への執着を捨てる事
・区切りをつける事
・運動(球技やかけっこ)
得意な事
・絵を描く事
・物を作る事
・人にやさしくできる事
絵に関しては、親バカですが本当に幼稚園の時から上手でした。そこだけはいつも先生からも褒められる所で2年生で描いた絵は当時の校長先生が気に入ってくださって校長室に飾ってくださいました。
最初の壁(中学校はどうするか?)
普通はそのまま公立に進む中、うちの場合はちょっと違いました。
学校の支援級の種類は大きく2種類、知的級と情緒級で分かれます。うちの場合はどちらかというと精神的な障害が大きかったため情緒級に入るべきの所同じ通学区の公立校には5年生の時点ではまだ情緒級が無く隣の通学区の中学校も見学してみてはと打診を受けました。
そこでまずは私が一人で話を聞きに行きました。
突きつけられる現実
隣の中学は支援級自体も何クラスもあり、将来生きているための力を身に着ける事を重視していました。働いて賃金を得て独り立ちすることを重視することもあり、かなり強い言い方で普通に会社に就職して普通に働くことはできないという事を突き付けられ、その場で私は今まで不安に感じていたことが頭を巡って耐えられず泣きました。
少しの希望
その後、幸いにも同じ通学区の中学校にも情緒級ができることになり幼稚園からずっと一緒のお友達と同じ中学に通えることになりました。
支援級でも、クラフトテープでの工作が気に入ったらしくコースターやかごを作成し保護者の方々へ販売したり、絵も図鑑を借りては模写をしたりメキメキ力をつけ楽しく過ごしました。
高校はどうするか?通信?公立?
支援級の進路決めはとても早い時期から始めます。
2年生のうちから進路を決めていきます。
うちの場合はまず勉強はまだ小学6年生復習レベル、そして極度の人見知りで面接も絶望的。名前書けば受かる高校もあるよと主人は言いますが、入ってからつらい思いをすることが容易に想像できます。
そこで、通信学校・定時制高校で自宅から通える範囲のものをすべて資料を取り寄せ行けるところは見学にも行きました。
何を大事にするか
そこで最終的に2つまで絞り、本人もつれて再度お話を聞きました。
両方通信学校で校風も共通点が多かったですが、片方は授業はノート片方はタブレット。気さくに色々話してくださって実際のタブレットで授業体験もさせていただけて何よりやれたことをとても褒めて下さってここなら任せれると思い進路も決まりました。
後は、将来の仕事も今得意なことを活かした仕事をできればという事も行って下さった事も決め手の一つでした。そしてその通信校の中等部にも定期的に通学を始めました。
発信する力
そしてつい最近の中等部での4者面談で好きな事が仕事にできればいいねという話になり、その取り掛かりとしてSNSを始めてみてはとアイデアを頂きました。
夏休みにスマホデビューした事もあり、今まで予定帳に書いた絵をXにアップする事を始めました。
そして最初の記念すべき1回目の投稿!
最初のフォロワーはもちろん私です。
私も自分から発信していくことは大事という事を身をもって知っているので全力でサポートします。
スキは仕事になるか
この続きは
自閉症とフリーランス-その②-へ
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