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現地人としかいない地域で、死者の日のイベントに参加してみた。
少々ご無沙汰です。
ここ最近、とっても暑くて全く投稿できず。
11月は涼しいと聞いていたのに!No manches!
しかもエアコンが効かない車の中で、
同僚からずっとお金の話をされてとても疲れた。
※日本人はお金持ってるからくれ!などの話ではないです※
でも、自分たちは貧しいと自覚していながら、それを笑い飛ばすメキシコ人を見てると、メキシコが「太陽の国」と呼ばれる理由がわかる気がするよ。(違)
暑いついでに気が付いた話をすると、
一般的に途上国は温かい地域に多いと言われるけど、
「暑い地域では働かなくても食べ物が手に入る」じゃなくて、
「暑いとやる気が削がれて仕事する気にならない」が正解だと強く思う(笑)
メキシコ人が最も大切にする、死者の日について
さて、本題に。
映画リメンバー・ミーでおなじみ、メキシコの死者の日ですが、
これは生きている人が死者をあの世から迎えるイベントのこと。
大きな祭壇やガイコツ、カラフルな動物が印象的だよね。
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10/31~11/2の期間で行われるんだけど、
10/31は子供たちがあの世から帰ってくる日、11/1は大人が帰ってくる日、
そして11/2には全員があの世へ戻る日とされているよ。
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頭、胴体、みみ、羽根、手足、しっぽがバラバラの動物からできていて、まるで想像の世界に住んでいるような設定。
最上部には写真(マリア像を置く人もいる)を置いて、
写真の周りには生前好きだった食べ物や飲み物、タバコなどをお供えする。
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タマレスやモレといったメキシコ料理はお供えものの定番で、
この時期メキシコ人たちは祭壇の準備や料理で大忙し!
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死者の日の歴史
もともと、死者の日はアステカの文化※をベースにしているよ。
※ 生贄を讃える祭り、通称『死の小宴』。
スペイン統治後には、聖人と信者の死に祈りを捧げるカトリックの文化と
アステカの文化が混ぜられ、今のような死者の日となったみたい。
本来はアステカのカレンダーで9月(今でいう8月)に行われていた祭りなんだけど、カトリックにおける聖人のお祭りが11月にあるので、スペイン植民地時代に、それと合わせて死者の日の時期を11月とされたみたい。
そして現代は、ハロウィンの要素も含んだカオスなイベント。
ガイコツのモチーフが多いのも、どうやらアステカの文化をベースにしているからだとか(アステカ人は戦争や生贄が大好き)。
スペイン人が、いかにカトリックを広めたかったかがよくわかるね。
実際のところ、メキシコのカトリック教徒の一部では、なぜ死者の日をお祝いするんだという人もいるみたい。
それくらい、もはや死者の日はカトリックと切り離せないお祭りになっちゃったんだね。
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死者の日のだいたい1か月前から、町中は徐々にオレンジ色に染まってく。
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このオレンジの花はセンパスーチと言って、日本でいうマリーゴールドのこと。
中国産のものがだいぶ出回っているけど、メキシコ産の方が香りが強く花びらが大きいのが特徴。
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このセンパスーチは、死者を自分の家に導くための目印の役割をすると言われていて、家の祭壇の前やお墓に、この花びらを散らしている家庭もあった。
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現地人しかいない地域で、死者の日のイベントに参加してみた。
さて、じゃあ死者の日には何をするの?って話なんだけど
基本的には家族で過ごすのが一般的。
だけども!!
パーティー好きのメキシコ人、10月・11月には全国各地でパレードが開催されます!!
今回はパレードに"歩く側として"参加してみたよ。
まずはメイクをしましょう
パレードには、ガイコツを模したメイクで臨むのが一般的。
私もメイクをしたんだけど、このブログではクオリティのより高いメキシコ人のメイクをご紹介。
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気合入ってるでしょ?
大人も子供も、パーティーを全力で楽しむ気持ちは、メキシコ人から学んだことかな。
あとは爆音の中、歩くだけ
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この、音楽を爆音でかけるためだけのトラックを引き連れて、30分くらい歩く歩く。
メキシコでよく聞くクンビアだけじゃなく、クラブミュージックも流れてるんだよ。すごいよね。
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沿道にもすごい人。バイクでパレード参加もOK!
歩いている途中に、子供にキャンディーをあげたりもしてて、やっぱりハロウィンの要素もかなり入っていると実感。
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中心部に近づくほど、街中はライトアップされてる。
セントロの公園では、出店がたくさん立ち並んでたよ。
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初の死者の日イベントに参加してみて
第一の感想としては、メキシコ人は伝統と文化を忠実に守るなぁということ。
立派な祭壇、たくさんの花、食事、どれも準備に数日かけてみんなで準備しているのを見て、そう感じました。
日本のお盆みたいに、家族が集まる大切な日とも捉えられてるみたいね。
次に、メキシコに元来あったアステカなどの文化が、異国文化の混流によって変わってしまったのも、外国人目線でなんだかなぁと思う。
祭壇の一番上に写真ではなくカトリックの像が飾られているのを見て、本来の目的から外れてしまっているのでは?と、浅はかながら思った。
時代に合わせて伝統を踏襲するのは難しいけども、本質は変わらないようにしたいと、私は日本の文化をそうやって守っていきたい。
あと、このパレードは40分遅れで開始しました。
頻繁に数時間単位で開始が遅れるメキシコにしては上出来じゃん!と、
私の心が寛容になってきているのを実感した。
みなさんも、機会があったらメイクしてしれっとパレードに混ざってみては。
おわり!