オアハカ旅行記=雑貨編=
こんちわ~
さて、オアハカから帰ってきて二週間。
早く更新しないと思い出が色あせてしまう!と多少焦りつつも、
日々生きていくことが精いっぱいのサバイバル生活中なので(?)、
例のごとくマイペース更新を貫きます。
今日の朝、夫と30分くらいビデオ通話したんだけど、
アイリッシュ音楽※に再燃したらしく、
太鼓叩いたりバイオリン弾いたりしてて楽しそうだった(笑)
我々、自由です。
※無印良品でかかってる音楽を想像してください。アイルランドの伝統音楽です。
さて、さっそくオアハカ旅行記=雑貨編=始めます!
オアハカのおさらい
オアハカは人口の40%を先住民が占めるメキシコ南部の州で、
中心部から少し離れると、手作りの雑貨や伝統工芸品を作っている村が点在しています。
今回の旅では陶器の村・ラグの村に行ってきたので紹介します~
オアハカの土で作る、陶器の村・コヨテペック
オアハカ原産の黒い土を使って作った「バロ・ネグロ」という陶器が有名な、サン・バルトロ・コヨテペックに行ってきました。
オアハカのセントロから出ているバスで30分くらい。行きやすさは◎
ちなみにオアハカ全土を見てみると、黒いバロ・ネグロに加えて緑、赤、素焼きの陶器もあるよ。
このロゴが置いてある周りに小さい市場が新旧2か所あって、今回はその周辺をウロウロしてみたよ。
着いて早々、とりあえずバロ・ネグロを展示している博物館 "MEAPO"に行ってみた。
重厚感ある陶器ですね・・
例えが良くないけど、仏具のような・・(褒めてます)
繊細なアート作品もあって、見てるだけで楽しかった。
全部真っ黒なのに、そんな風に感じさせないところが素敵じゃない?
さて、この博物館の周辺にはバロ・ネグロの工房がいくつもあって、
その中でも一番クオリティが高かったCasa Leon(Instagram)をご紹介。
黒い陶器だけじゃなくて、オアハカの土を使った素焼きっぽい焼き物も売っていたよ。
土の味わいが素敵で、素焼き風のボウルを買ってしまいました…!
店の奥で、マダムが手作りしていました。
すべて手作業と考えると、繊細な作業だと思わずにはいられないね。
ご自宅 兼 工房 兼 ショップのこちら、自宅がカフェみたいですっごい素敵だった。
良くカフェと間違われるらしい。
そして、価格帯も周囲の店と比べて2~3倍はしていたんだけど、
私はそれだけの価値を感じたな。
というのも、まず色や作品のバラエティに富んでいる点。
他は黒い陶器で一本勝負!のお店が多かったんだけど、そのあたりからも、この工房の『違い』を感じてしまった。
真っ黒の陶器は、確かに素敵なんだけども、それだけだと普段使いはしづらいかも。
誰に向けて売っているんだろう?誰に向けて売りたいんだろう?
この辺の意識の差みたいなのがあるのかな。
この辺の話は後述したいんだけど、
作り手の意識やクオリティの違いが直に収入に効いているところを目の当たりにしてしまって、
私としては新たな学びになりました。
バロ・ネグロとして、他のお店で真っ黒の花瓶を購入。
カラフルなお花が映えるかなぁと。
使うのが楽しみ!
ラグの村 テオティトラン・デ・バジェへ
村の至る所に手織りの工房があって、お店では隙間なくラグが掛けられている。
見て回るだけでも楽しい!
羊毛を紡いで染色して。糸から手作りなので、やっぱりその繊細さに感心してしまう。
お店に織機を置いてあるところもあって、快く実演してくれたよ。
糸は自然由来のもので染色されているから、洗剤で洗えるんだって。
化学染料を使ったものは、色落ちするのか洗剤で洗えないらしい。そんな違いがあるのか~
工房を見て回るのも楽しいけど、やっぱりラグが最高にかわいい!
デザインは、大昔オアハカあたりで繁栄したサポテカ文明やアステカ文明の文様をモチーフにしているものが多かったよ。
あとはメキシコを代表するガイコツ柄など。
それだけで、メキシコで買う価値があるなぁと思った。
日本ではなかなか見ない斬新なデザインのものが多くて、
今見返しても楽しい!
歩いて歩いて、色んな工房を回ってみたけど、
一番有名なIsaac Vasquez(イサック・バスケス)さんの工房(Instagram)でラグを購入。
この工房へアメリカやアルゼンチン、日本や韓国から買い付けに来る人が多く、世界的にも認められている工房とのこと。
イサック・バスケスさんは二年前に亡くなってしまったんだけど、
今は息子さん、お孫さんが継いでいるんだって。
作者にはそれぞれサインがしてあって、彼の遺作もまだ販売されていたよ。
私が購入したこのラグはサポテカの文様をモチーフにしていて、
エネルギーを表現しているとのこと。
彼が作者でイサック・バスケスさんのお孫さんなんだけど、
祖父から直々に「腕がいいから、継いでくれ」と言われたんだって。
見づらいけど、右下には彼のサインが。
サインには2本の線が引いてあって、ラグ製作の師匠である祖父・父親を意味しているのだとか。
それがあってか、彼の口からはそのプライドとラグに掛ける本気度が伝わってきた。
モチーフの意味、デザイン性、使い勝手に加え、作者の思いを感じ、購入を決めました。
イサック・バスケスさんの工房にも、やはりありました。
これを使って、ひとつずつ作ってるんだなって思うと、
大事に使いたいな、とひたすら思います。
は~楽しかった!きっとまた行くでしょう。
オアハカ雑貨めぐりを通して感じたこと
オアハカには世界からの観光客がとても多いので、
さきほど紹介した陶器の村にもラグの村にも、たくさんの観光客が来るわけです。
正直、観光客(特に外国人)に売れるように工夫しているか・そうじゃないかが、顕著に作品に現れるなと感じた。
※※ 外国人に向けて売るのが正しいのかどうかはわからないけど、現実問題、直に収入につながる職人として、どうお金を稼いでいくかは重要な問題だと思うのです。※※
陶器の村で見たマダムの作品は明らかにバラエティ・クオリティに周囲と差があったし、
イサック・バスケス工房のラグは、クオリティもさることながら世界に向けたプライドを感じた。
他にもかわいい作品がたっくさんあったんだけど、
その売り方や姿勢に顕著に表れていたというか。。
プロでも何でもない私が偉そうなこと言ってしまって申し訳ないんだけど、素直な感想をとどめておきます。。
うーん。やっぱり良い!!!!
おわり!