【備忘】最近気づいた、メキシコ人の気質などについてまとめてみる。
どうも~。
死者の日が終わって、とりあえず落ち着きを取り戻しているメキシコです。
12月にはキリストとグアダルーペ(聖母マリア)の生誕祭が控えているので、そのうちまた飾りつけやフィエスタの準備が始まるのでしょう。
さて、メキシコに来て3か月が経過しました。
早いとも遅いとも言えず、日本にいたときと同じような感覚。
タイトルの通り、現時点で気づいたメキシコ人の気質を4点、忘れないようにまとめておきたい。
必ずしもメキシコ人に対する悪口を言いたいのではなく、
日本との気質の違いに戸惑いつつも、理解しようと努めているつもりだ。
さて、さっそくレッツゴー
懐事情と、ちょっと危ない考え
正直、メキシコに来て色んな地域を回った感想は、貧富の差がとても激しいということ。
『1万ペソもらえれば(給料は)良い方』と方々から聞いたことがある。
1万ペソ≒8万くらい。地域にもよる。
この田舎の市役所では、だいたい平均で5,000ペソくらいと聞いたんだけど、これは日本円で4万くらい。
なので、メキシコ人は家賃を浮かせるためか、基本的に家族と住むことが多く、日本のように社会人が一人暮らししている様子はほとんどない。
※メキシコシティや都会、一部のお金持ちなら一人暮らしという選択肢はあり得ると思う。
さて、私の同僚の中にはティファナで働いていたとか、次の仕事を探すならティファナでも良いと言っている人がいた。
ティファナとはアメリカとの国境の町で、麻〇組織が支配しておりかなり危険な地域。メキシコ人でも、近づかない人はたくさんいる。
ただ、ティファナでは、給料が今の倍もらえるとのこと。
(倍と行ってもたかが知れている金額だ。)
お金のためなら、多少安全を犠牲にしても良いと考えているメキシコ人が一定数いて、実際に私が質問した同僚の中にもそういう人がいた。
このような考えを持っている人が日本に移り住んだと仮定したとき、
日本で(技能実習生等で)全うに働いて貰える少額の給料と、多少危険な犯罪に手を染めても貰える少し大きなお金と、どっちを取るのだろう?
すべての移民がそういう考えを持っているわけでもないし、私の同僚が犯罪をしそうということを言いたいわけではないんだけど、
世界中の貧富の差が激しい国において、実際問題『安全<お金』と考える人がいるんだということを知った。
何度も言うけど、彼らが犯罪をしかねないと言いたいわけじゃない。
ただ、今日本で増えている犯罪の様子を見ていると、
環境によっては、そのような外国人による犯罪も増えかねないのでは、と思っただけ。
とりあえず備忘として。。
意外と指揮系統に忠実
これは私の田舎町ではなく州都に住んでる友人も言っていたので、
田舎・都市部に関係ないと思うんだけど、
上からの命令系統に忠実であり、こちらが頼み事をすると『まず上に言って』と言われることがよくある。
日本社会のように、正しい順序を踏まないと指示に従えないという雰囲気さえある。
個人レベルで考えて済むことでも、やっぱり伝える順序は守らなくてはならない。
メキシコも日本のように年功序列型社会として創られているのか?というわけではなく、同じ役職の間ではあまり年齢を意識しないみたい。
とにかく、市役所でいうと市長とか、自分より上の役職者には忠実。
なんでだろうか??メキシコの歴史がそうさせたのか?
現時点ではよくわからない、もう少し考えてみよう。
喧嘩や言い合いを嫌い、穏便に済ませようとする
人によると思うけど、メキシコ全体的に温和な性格を持つ人が多く、人と衝突が起きそうな時も、なるべく穏便に済ませようとしている様子がある。
声を荒げているシーンは見かけたことない。
細かいことをあまり気にしない性格も相まってか、基本的に優しい国民性だと思う。
よく笑っている人が多い。これはすごく良いことな気がする。
成果にならない頑張りを評価する
ある日、市役所が計画したもので、上水取水設備付近の配管を取り換える工事があった。
当然工事中は断水となるが、まずその『工事をやります!』っていうオーソライズが全くされていない!私の大家も知らなかったもんでね。
日本で言うと、断水はよっぽどのことなので、
なるべく生活に支障がないように工事計画を行うんだと思うけど、市役所が作った工事案内のチラシを見ても、『何時から何時まで断水』という記載が全くない。
この辺は、断水が普通なメキシコ人にとっては、あまり気にならないもんなのかもしれない。
メキシコは全国的に水不足が深刻なのでね。
私も断水には少しずつ慣れてはきたんだけど、『何時から何時まで断水』という計画だけでも知っておきたい。
そこで同僚には、『こういう工事には、そういう計画が作られているのか』と質問してみたところ、
『計画は立てられてないと思う。でも、彼ら夜まで働いてるから…』
と、会話中に5回くらい『でも彼ら、夜まで働いている』と発言していた。
うーん、夜まで工事をやってくれて有難いんだけど、
結局断水が続いているってことは、工事の成果は出ていないんじゃないか?
と、日本企業に染まりまくった私は思ったわけです。
日本は資本主義社会であるから、効率よく成果を出してナンボの風潮は間違ってないと思うんだけど、
嫌なこと(彼らにとっては≒仕事)を遅くまでやっている点そのものを評価しようという考え方は、私は見落としていた点だなと。いやいや!でも、普通インフラに関わる部分は計画を立てて、効率よく成果を出すのがアナタの仕事でしょう?という文句も思いつくけど、そんなのきっと通用しない。
『効率』とか『いかにして便利にするか』そういうものは二の次、三の次になっていると感じる。
それは、今の生活に不便を感じていないからそう思えるのかも。
それが悪いこととは思えないし、日本より不便なこの生活・環境に文句を言っている私の方が異質なのです。
※この田舎町だけかもしれない。
足るを知っている、というのかな。
足るを知ったら、どこでも生きていけるのかもしれないなー。
そんなことを考えてました。
おわり!