ドラァグレース シーズン11
アメリカで放送中の「ル・ポールのドラァグレース」シーズン11。昨夜のファイナルで、優勝者はイヴィに決まりました。( ドラァグクイーンレースのInstagram / http://urx3.nu/yVcS )
私はこの番組のファンで、Netflixでシーズン5くらいからずっと見ています。参加者のメイクはドギツイし、下ネタも多いし、「ピットクルー」と呼ばれる筋肉ガイズが、パンツ1枚で出てきたりするので、見慣れない人はドン引きするかもしれません。でも私にとっては毎週の楽しみで、最新話の日本語字幕付きが1週間だけのタイムラグで見れるのは本当に嬉しいです。
番組を見ていると、LGBTの人たちの現状や、アメリカ国内の地域差、イスラム系の人たちの困難などを伺い知ることが出来て、そんなところも、ついつい見入ってしまう理由の1つ。最近は「素顔のクイーンたち」と題した舞台裏を映したドキュメンタリー版も放送されています。
でも個人的にはやはり、クイーン一人一人の個性を生かした「超変身」と、ランウェイを歩く時のファッショナブルで魅力的な様子が、素晴らしいと感じています。
シーズン11まで続いてきたレースですが、その内容は生易しいものではないと思っています。毎シーズン、10回以上もの勝ち抜き戦が行われ、少しでも気を抜けば振り落とされてしまいます。勝ち残るには毎回毎回、課題に対して全力を出し切る必要があります。
難しい課題を前にして諦めてしまった参加者は、ことごとく脱落させられるので、本当に過酷な戦いだと感じます。オリジナルのドレスを作って見せつつ、歌やダンス、演技は勿論のこと、コントやモノマネ、プールの中でポーズ写真などなど。正直なところ、日本人ではあれは耐えきれないのではないかと思います。
そんな中、根気強く着実に成長をしていくクイーンだけが生き残れます。シーズン11のイヴィもまさにそんなクイーンでした。顔立ちや自分の身体的特殊性に強いコンプレックスを持っていて、ややチープでグロテスクなファッションを好む傾向にありましたが、レースを勝ち抜くにつれ、美しいメイクの仕方を覚え、最後には自分の個性を美しくゴージャスに表現できるまでに成長していました。なので彼女の優勝は、見ている者にも喜ばしく感じられました。
アメリカではエミー賞まで受賞している人気番組。きっとシーズン12も、その後も続いていくのだろうなと思います。引き続き楽しみに見ていきたいと思っています。
ちなみにこれまでの出演者で特にお気に入りなのは、アリッサ・エドワーズと、サーシャ・ベロアです。
アリッサ・エドワーズ Instagram / https://instagram.com/alyssaedwards_1?igshid=1v8oge95r84oc
サーシャ・ベロア Instagram / https://instagram.com/sashavelour?igshid=10tab60bzledd
特にサーシャのファイナルステージでのリップシングは、見ていて震えが来るほどで、ドラァグレース史上、最高のステージだったと思います。少しでもご興味がありましたら、そこだけでも是非、ご覧になってみてください。
Sasha Velour vs Shea Coulee / https://youtu.be/PgAw66DZ54E
Sasha Velour vs Peppermint / https://youtu.be/_7GFhAKPrKc
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