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撮影におけるリファレンス(参考写真)の重要さと危うさ
リファレンスという言葉を聞いたことはありますか?ビジネスシーンなどでも使われる事があるそうですが、写真業界でもリファレンスを使います。
リファレンスは分かりやすくいうと参考写真です。どういうイメージで撮影をするか分かりやすくまとめる際に使われます。名前を知らずとも無意識的にやっている人達もいるのではないでしょうか?
人・場所・時間・天候・ライティング等一つの写真にも様々な要素があり、言葉や文字だけでは伝わらない事も多いため非常に重要な作業です。
ただし、一つ注意点があります。絵画などで参考写真を使う場合はあまり問題ないのですが、写真撮影においては同じ写真を元にしている為、あまりにも寄せすぎるとパクリと見なされ著作権侵害や裁判沙汰になったりする事もあります。
実際、広告業界で一度問題になっていました。割と大規模な問題になったので、知っている人もいるかもしれません。
リファレンスはあくまでもイメージであり、目標はそのテーマにあった写真を撮ることで、完コピではありません。自分のスキルを磨く為の練習などであれば良いですが、仕事となるとシビアです。
フォトグラファーを始めクリエイターがやる仕事だから、最終的な絵作りは自分達でやるのが当たり前だと思うのですが、物事を表面でしか見ずに考えもせず仕事をしていたら、そういう事故や事件に合うこともあるでしょう。
昔いたスタジオで目的を考えて仕事しろと言われた事があります。これはどの仕事においてもそうで、パクリになってしまうのは手段ばかりに意識が行って、目的を見失ったからだと思います。
それらを踏まえた上であれば、リファレンス集めやそれをまとめてイメージボードを作成する事は仕事を進める上でとても役に立ちます。
リファレンスを集めるのはどこから集めても大丈夫です。ただし、打ち合わせなどの内側で使うのは良いですが、それを公表するとなると問題なので気を付けてください。
よくあるリファレンスの集める場所は
Instagram
Pinterest
Flickr
などの写真がまとまったサイトが多いです。
写真集や雑誌などをもっていれば、そういう物を活用するのも良いと思います。クリエイター同士なので誠意と節度を守って仕事を進めて行けたら良いなと思います。
貶し合うのは簡単ですが、高め合えるような仕事が増えて行けば日本全体が良くなると思います。海外は〜で、日本はレベル低いみたいな意見も良く見ますが、そう言って自分でレベルを下げてる自覚の無い人間もいるので、傍観ではなく貢献出来る人が一人でも増えたら嬉しいです。