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芸術の都パリに住むべきでない人 パート1

 モネやセザンヌ、ゴーギャンなどなど数多くの偉大な芸術家を輩出したフランスの首都だけあってパリはとても芸術的な美しい都市です。

 個人的な話になりますが、初めてパリに旅行した際はこんな素晴らしい都市がこの世にあるのか、と感動しました(T-T。

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 エッフェル塔から眺めるシャンゼリゼ通りの夜景は文字通り絶景でしたしパリの人々は易しく、公共交通機関は安く、食べ物が思ったほど美味しくないのは困りましたけどそれ以外には全く文句の付け所がありませんでした。

 将来はパリに住みたいと思うほどでした^^。

 ただ色んな旅慣れた人やパリに実際に数か月、もしくは数年間住んでいた人に話を聞くと大抵の人がパリの嫌な面ばかりをいうのに驚かされました(--;。

 よく言われるのが観光客に見せるパリの姿と移民に対して見せるパリの姿は全く別物だということです。

 パリに住むことはオシャレで素敵な夢の生活のようなイメージがあるかと思いますが、それはフランス政府によるマーケティング戦力が素晴らしく功を奏したということなのかもしれませんでして実態はなかなかに違うようです。

 こちらの記事は出張の多いビジネスマンや旅慣れたバックパッカー、パリに実際に数か月、もしくは数年間住んでいた人から聞いたパリの評判をまとめたものになります。

 どうしてもパリのネガティブな面が多くなってしまうために気分を害する方もいらっしゃると思いますが、僕個人の意見だけではなくて複数人の方による正直な感想になりますのでご了承いただけましたら幸いです(^-^;。

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 「パリに住むべきでない人」 目次
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 「ビザ取得の手続きがすさまじく大変」
 「あいさつはとても大事」
 「フランス語を中級レベルぐらいまで習得しておくべし」
 「住む場所がみつからない」
 「仕事を探すのが難しい」
 「服装はきちんとしたほうが良い」
 「友達を作るのがとても難しい」
 「いろんな年代の人と友達になるのが当たりまえ」
 「警察を呼んでも来ない」
 「買い物袋は有料」
 「お客様は神様・・・なわけがない」
 「食事時間に4時間かける」
 「みんな時間を守らない」
 「運転マナーは誰も守らない」
 「異臭問題」
 「パリ人は議論を吹っ掛けたがる」
 「気持ち悪いナンパ男」
 
 余談にはなりますが、パリの人々は文化や芸術を大事にするので小説家や芸術家だと名乗ると大変に敬意を表してくれるそうです。

 これが日本で職業を「小説家」や「芸術家」「役者」だと名乗ると無職なのと同じ扱いを受けるのが嘆かわしいです(--;。

 ですので文化的なことや芸術関係のお仕事をされている方でもし日本では冷遇されていると感じているのならば思い切ってパリに移住して見るのも良いのではないかと思います。


 ただし前述しました通り、おそらく皆様が思っているパリと実際のパリは全く別物なので移住する前に実際にパリ移住の経験のある方から詳しくお話を聞いておくことを強くお勧めします^^;。

 個人的な意見としては以下に該当する方はパリに住むべきではないと思います。


 ・せっかちな人
 ・忍耐力の無い人
 ・短気な人
 ・潔癖症の人
 ・若い女性

 「ビザ取得の手続きがすさまじく大変」

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 パリに移住するための書類手続きは猥雑でしかも送った書類を紛失されるのは頻繁にあります(--;。

 また、手続きのために数時間単位で行列に並び、結局なにも進展しないこともあります。

 ビザを取得する際でなく、様々なことで忍耐力が求められますので短気な人にパリ移住はお勧めできません。


 「あいさつはとても大事」

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 誰かと会話を始める前に「ボンジュール」と挨拶することがパリでは必須らしいです。

 僕はパリ旅行した際はこのルールを知らなくて、それで嫌な思いをしたというのはないのですが、誰かと会話を始める前に「ボンジュール」と挨拶するのはパリでは絶対的なルールだと最近になって初めて知りました。

 「ボンジュール」と挨拶することは「貴方とお話してもよろしいでしょうか?という意味を含んでいるようです。

 日本語の「すみません」と「ボンジュール」は似たような言葉となるのかもしれません^^;。

 「ボンジュール」という挨拶抜きで会話を始めるのは相手に敬意を払っていないということで気分を害す人も多いそうですので気をつけたほうが良さそうです。

 「フランス語を中級レベルぐらいまで習得しておいた方が良い」

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 日本語とフランス語は全く違う言語なのでパリで暮らすのに基本的な単語も知らないのでは相当に厳しいものがあります。

 やはりある程度フランス語が出来る状態でパリに移住するほうが暮らしが格段に楽になるのは言うまでもありません。

 それとパリの人々はどうしても英語を話す人を嫌う傾向が強いのでフランス語が出来たほうが好意的に受け入れられます^^;。

 聞いた話ですとレストランではフランス語のメニューと英語のメニューが用意されているけど英語メニューのほうが料金が高く設定されているそうです。

 ちなみに僕はパリに住んだことはなく旅行で訪れただけですが、びっくりするほど英語が通じなかった記憶があります。

 とは言え、僕以外の人でパリを訪れた経験のある方々は皆パリでも問題なく英語が通じたと言います・・。


  「住む場所がみつからない」

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 パリはルイ14世の時代から街を拡張しないと決めているらしく、人口が増えてもすべての人に住む場所を提供することが難しくなっています。

 また、家賃も非常に高く、日本円で月に10万円ぐらいでものすごく狭い部屋に押し込められるといったことになります(--;。

 それでも住む場所が見つかればまだ良いほうです。

 パリではアパートを借りる際にフランス人の連署者(連帯保証人のようなもの)を求められるため、フランス以外の国から来た外国人は困ってしまいます。

 *アパートを借りる際の連署者に関しては補助プログラムあり。

 あとネットに出回るパリの賃貸情報は詐欺が多いので注意が必要です。

 すぐに入居できるアパートをネットで見つけたと思ってもお金だけ騙し取られたなんて例も多いと聞きます。

 結局はパリで住む場所をみつけるにはair b and bなどの民泊を渡り歩くのが一番安心かもしれません^^;。


 「仕事を探すのが難しい」

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 日本では資格の必要な特定の仕事以外でしたらその分野で経験がなくても雇用してもらえることは十分にあり得ます。

 ところがパリではその職種に必要な訓練を受けた人物でないと雇用してくれないようです(--;。

 パリの職探しは昔気質と言いますかそこまでオープンではないようでした。

 日本でも職探しに関してはまだまだ旧態依然としている所はありますが、パリの職探しは日本のそれとはまた違って独特のようです。


 「服装はきちんとしたほうが良い」

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 アメリカなどではパジャマで買い物に行っても変な目で見られることはないそうで自分のしたい格好をすると聞きます(^-^;。

 なのでアメリカのように服装が自由な国の人がパリに行くと大変だそうでして、パリ人は公共の場ではきちんとした服装をすることを強く求めます。

 日本でもアメリカほど服装に無頓着ではないのですが、フランス人と比べたら日本人の服装は無頓着な印象を受けますのでファッションにこだわらない人はパリで浮いた存在となってしまうかもしれません(--;。

 それとヨーロッパの人が全体的にそうなのかもしれませんが、華美な服装ではなくて落ち着いた大人なファッションを好む傾向にあるように思います。

 ただ女性の化粧に関してはそこまで求められないようです。


 「友達を作るのがとても難しい」

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 パリの人々はフレンドリーで他人に易しいイメージがあるかもしれませんが、それは大きな間違いです(T-T。

 子供の頃からの幼馴染を大事にする文化があり、その友達の輪以外の人物をなかなか受け入れようとしない所がパリの人にはあるため、外国人である貴方は特にパリ人の輪に入るのは相当に難しいものがあります。

 解決策としては自分と同じ言語を話す人を見つけて友達になることです。

 例えばパリの日本人コミュニティにでしたらすんなり入っていけるでしょうし、英語圏の人もパリ人と比べたら比較的フレンドリーですのでその中で友達を作るのはそんなに難しくはないはずです。

 ただし、パリ以外の国から来た人は数年で他へ移住することが多いので友達が出来たと思ったらすぐに移住されて新たな友達作りを繰り返さなければならない、なんてことになりがちです^^;。

 パリは世界的に有名な観光地だけあって外国から多くの人が訪れるため、必然的に悪い人も流れ込んできやすいという負の側面があります。

 そのためにパリの人々は安易に他人を信用しなくなったそうです。
 
 一人でもたくましく生きていける人なら良いのですが、寂しがり屋の人はパリへの移住を考え直したほうがいいかもしれません(T-T。


 「いろんな年代の人と友達になるのが当たりまえ」

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 パリでは友達をつくるのが難しい、と書いた後に矛盾しているようですが、基本的に自分と同じ年代の人同士で友たちになるという感覚がパリでは希薄なのか20代でも70代の人と親友のように接していることも当然のようです^^。

 年齢に関する縛りが緩いと言いますか、若い人でも年配の人と話すことで様々な知識や経験を分かち合うメリットは大変に大きいと感じているようです。

 もちろんパリでは年代が全然違う友人を持つことで変な目で見られる心配は全くありません。


 「警察を呼んでも来ない」

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 こちらの記事を作成するためにパリに一定期間(3か月から数年単位)住んだことのある方にインタビューを行ったのですが、幸い彼ら彼女らは誰も事件に巻き込まれたために警察を呼んだという経験はありませんでした。

 だけどパリでは警察を呼んでも来ないことがある、というのは常識(?)のようです。

 日本だと通報を受けたら警察官が現場に急行しなければいけないというルールがありますが、パリではどうやらそのような決まりはないようです。

 汚職警官が蔓延るような国から来た人でしたらさして驚かないことかもしれませんが、警察組織がしっかりしている国の人がパリに来るとさすがに面食らうようでした^^;。


 「買い物袋は有料」

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 日本でも最近はレジ袋は有料化しましたが、パリでもレジ袋は有料です。

 しかも日本だとレジ袋3円ぐらいなのがフランスだと20セントぐらいするらしく、それでも大した出費ではないと言えばそうなのですが、節約志向の人にとっては嫌な出費かもしれません(--;。

 あとスーパーで買い物すると全体的に物がデカいので何かしらの袋がないと持ち替えるのは厳しいかと思います。

 僕の記憶だとたしかミネラルウォーターが5リットル単位で販売されていれていて持ち帰るのが大変だった記憶があります。

 *記事が長くなってしまったのでパート2へ続きます^^;。


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