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イーサリアムは「ソラナ」と「SUI」に負けるのか?~2030年に向けた仮想通貨戦国時代

仮想通貨界隈では常に新しいプロジェクトが登場し、時に従来の強者を脅かす存在が現れます。その中でも、近年急速に注目を集めているのが「ソラナ(Solana)」と「SUI」です。この二つのプロジェクトがイーサリアム(Ethereum)を追い抜く可能性について、今回は深掘りしてみたいと思います。

1. とんでもなく伸びた「ソラナ」と「SUI」

「ソラナ」と「SUI」は、どちらも高速なトランザクション処理能力を売りにしたブロックチェーンプロジェクトです。特にソラナは、これまでの「イーサリアムのスケーラビリティ問題」に対する解決策として大きな注目を集めました。2020年のローンチからわずか数年で、そのトランザクション速度と低コストな手数料を武器に急成長を遂げ、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)など多くの分野で利用されるようになりました。

「SUI」も、同様に高速・低コストを特徴とした新興プロジェクトです。特に、SUIは独自の「Moveプログラミング言語」を使うことで、取引の処理効率をさらに高め、スケーラビリティを向上させることを狙っています。これにより、ソラナと同様に、大規模なネットワークや取引量をさばくことが可能になっています。

このように、「ソラナ」と「SUI」は、イーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題(取引速度と手数料の問題)に対する解決策を提示し、急速に成長を遂げました。

2. とんでもなく停滞している「イーサリアムコミュニティ」

一方で、イーサリアムのコミュニティは、ここ数年で進展が遅く感じられることがあります。イーサリアム2.0への移行(Proof of Stakeへの移行)は完了しましたが、それでもネットワークのスケーラビリティには限界があり、トランザクション手数料が高騰する場面もしばしば見られます。

また、イーサリアムのブロックチェーンに依存している多くのDeFiプロジェクトやNFTマーケットは、相対的にコストが高いため、ユーザーは他の安価で迅速なネットワークに流れる傾向があります。これにより、「イーサリアム=高コスト」というイメージが強まり、プロジェクト開発者やユーザーの関心が他のプラットフォームに移行している現実もあります。

3. 実際、イーサリアムはいくらでも抜かれる可能性がある

イーサリアムは間違いなく仮想通貨界の大黒柱ですが、その地位は確定的なものではありません。イーサリアムの最大の強みは「エコシステムの規模」と「開発者の数」です。しかし、それだけでは足りない時代に突入しています。ソラナやSUIなど、新しいブロックチェーンが提供するスピードと安さが、特にデファイやゲーム、NFTの分野で重要性を増しているからです。

例えば、イーサリアムが直面している問題は、他のブロックチェーンと比べて取引の処理が遅いことや、手数料が高いことです。これに対して、ソラナやSUIは、コンセンサスアルゴリズムやネットワーク設計を最適化することで、取引を高速かつ低コストで実現しています。このため、イーサリアムの優位性が必ずしも長期的に続くとは限りません。

もちろん、イーサリアムは大量の開発者を抱えており、多くの資金が流れ込んでいるため、現在のエコシステムがすぐに崩れることは考えにくいです。しかし、新しい競合が台頭してきた場合、イーサリアムがその地位を守り続けることは難しくなるかもしれません。

4. ビットコインとは違う競争原理にあるイーサリアム界隈

ビットコイン(BTC)は、基本的に「価値の保存手段」としての役割に特化しています。これに対し、イーサリアムは「分散型アプリケーション(DApp)のプラットフォーム」として、ユースケースが非常に多岐にわたります。このため、イーサリアムは常に新しい技術革新や競争にさらされる運命にあります。

イーサリアムのようなプラットフォームにとって、競争はその生存に直結する問題です。ビットコインが他の通貨に取って代わられる可能性が低いのに対し、イーサリアムは、ソラナやSUIのような新しいプロジェクトに競り負けるリスクがあります。特に、開発者や企業がより効率的で低コストなブロックチェーンを選ぶ時代において、イーサリアムの「後れを取る」ことは大きな問題です。

5. 完全にポジションを取りに来た「ソラナの逆襲」

ソラナは、これまでイーサリアムに挑戦してきた数多くのブロックチェーンの中で、最も成功を収めた一つと言えるでしょう。高いスケーラビリティ、低い手数料、そして開発者支援の充実が、ソラナを急成長させた要因です。さらに、ソラナはその独自のコンセンサスアルゴリズム(Proof of History)を採用し、トランザクション速度を大幅に向上させました。これにより、DeFiやNFTの利用者がソラナに流れる傾向が強まり、イーサリアムを超える可能性を示唆しています。

6. 2030年、もしクリプトがあったら、イーサリアムは5万円になってるかもしれない

イーサリアムの価格が今後どうなるかは予測が難しいですが、競争が激化する中で、その価値が現在のままである保証はありません。2030年には、ソラナやSUIをはじめとする他のブロックチェーンがより多くのユーザーと開発者を引き寄せ、イーサリアムの地位が後退している可能性もあります。

もしそれが現実となれば、イーサリアムの価格が今の価格から大きく下落し、例えば5万円程度にまで低迷する可能性も否定できません。これは仮想通貨の競争環境がどれほど激しく、イーサリアムがその後れを取るリスクを抱えているかを示しています。

結論

イーサリアムは現在も強力なプラットフォームであり、依然として多くのプロジェクトがその上で動いています。しかし、「ソラナ」や「SUI」のような新興ブロックチェーンが急速に発展しており、イーサリアムの優位性はいつまでも続くとは限りません。2030年に向けて、競争が激化し、イーサリアムがその地位を維持できるかどうかは非常に重要なテーマです。

仮想通貨市場は依然として動きが速く、未来を予測することは非常に難しいですが、間違いなく言えることは、イーサリアムが今後も進化し続ける必要があるということです。その進化の速度が遅ければ、他のプロジェクトに地位を奪われるリスクが高まるでしょう。

次の数年間で、イーサリアム、ソラナ、SUIのいずれが最も成功するのか、その行方に注目が集まります。


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