マレーシア版「PayPay」Touch n Goの使い勝手と注意点
マレーシアの電子決済システム「Touch n Go」は、今や日常生活に欠かせない存在となりつつあります。日本で言うところの「PayPay」に似た使い勝手を提供しており、交通機関や商業施設、さらには行政サービスにも対応しています。しかし、その便利さとともに、いくつかの注意点も存在するため、今回はその特徴や利便性、使い方について詳しくご紹介します。
1. Touch n Goの基本情報
Touch n Goは、マレーシア国内で広く使われている電子決済システムで、交通機関や小売店、レストランなど、ほとんどの店舗で利用可能です。特に、マレーシアの高速道路や公共交通機関では、これを使うことでスムーズに移動できるため、旅行者にも非常に便利です。
2. 決済手段としての使い勝手
Touch n Goを使うと、現金を持ち歩かなくても、QRコードをスキャンして支払うことができます。ただし、マレーシアのQRコードには二種類あります。一つは「銀行系」、もう一つは「Pay系」と呼ばれるQRコードです。銀行系QRコードは、基本的に銀行が発行したQRコードを通じて決済を行う方式でも、Touch n Goでは利用できないことが多いです。実際に、銀行系QRコードをTouch n Goで読み込もうとすると、エラーが発生することがあります。この点は少し不便かもしれませんが、Pay系のQRコードを使う場合は問題なく決済ができます。
また、Touch n Goを使うことで、若干ではありますがポイントが貯まる仕組みがあるため、日常的に利用していると少しずつ特典を得られる点も嬉しいポイントです。
3. 役所でも使える便利さ
Touch n Goの便利なところは、買い物だけでなく、行政手続きにも使えることです。例えば、出入国履歴書を取りに行く際には、その場でTouch n Goを使って支払いができました。こうした行政サービスに対応している電子決済システムは、特に海外旅行者や移住者にとって非常に便利です。
4. 突然使えない店舗もある
ただし、Touch n Goを使う上で注意しなければならない点もあります。それは、時々「使えない店舗」に出くわすことがあるということです。事前に店舗の決済方法を確認せずに行くと、キャッシュオンリー(現金のみ)の店で支払いができないという事態に直面することもあります。
最近、配車アプリを利用した際に、降車時に決済方法でトラブルになり、最終的には物理的な暴力を受けるという事態が発生したこともありました。これはあくまで極端な例ですが、事前に店やサービスの支払い方法を確認しておかないと、想定外のトラブルに巻き込まれることがあるため、慎重に使う必要があります。
5. まとめ
Touch n Goは、マレーシアでの生活や旅行を非常に便利にしてくれるツールです。交通機関や多くの店舗で使える点や、行政サービスでの利用が可能な点など、非常に幅広い用途があります。しかし、QRコードの種類によって使えない場面があったり、突然使えない店舗が現れたりすることもあります。トラブルを避けるためには、事前に確認しておくことが重要です。
総じて、Touch n Goは非常に便利で使いやすい電子決済手段ですが、使う際には少しだけ注意が必要です。特に、現金のみの店に遭遇するリスクを避けるために、事前に確認する習慣をつけておくと安心です。