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【GBTC】コモディティはまだ上がるのか?
※こちらの情報は絶対性はありません。あくまでもの、投資の参考になればと思います。
ここ最近、ゴールドをはじめとしたコモディティの上昇が止まりません。最も著しい上昇を見せているのはビットコインでしょう。
ここ1週間におけるビットコインのパフォーマンスは20%を超え、一時的なパンプアップに至りました。
ビットコインが上がった理由
広々といわれていますが、ビットコインが上がった理由は直近のグレイスケールとSECの間で起きていた裁判にグレイスケールが勝利したことに起因します。ビットコインETFが申請され、その承認を待っている状況ですが、SECにこのビットコインETFを管轄しているグレイスケールが勝訴したことで、その希望があると思われ上がった形です。
まだビットコインETFは承認されていませんから、もしもこれが承認されればビットコインはさらに上昇するでしょう。しかし、承認されなければ、ここ一週間の上昇は吹き飛ぶかもしれません。
ビットコインが上がる理由はほかにもあります。それはさんざん言われている半減期の到来です。とはいえ、半減期効果が出てくるのはその次の年といわれているので、2025年ごろにその効果が最大化するでしょう。今回の上昇はほとんどがグレイスケールの勝訴、ビットコインETFが原因と考えられます。
前途洋々、というわけではない
ここまで聞くと、ビットコインはこれから継続的上昇を見せるかのようですが、事はそう簡単ではありません。暗号資産というものはそれそのものが犯罪に多用されており、今月もETF承認をめぐるフェイクニュースにビットコイン価格が反応し、それが嘘だとわかると、すべて戻しました。
また、ウクライナ戦争やイスラエル紛争において暗号資産が使われており、この状況でETFを承認し、ビットコイン価格を上げるようなことをすれば、戦争に拍車がかかりかねます。
また、ビットコインはそれ自体に利息が付くわけでもないため、その点だけ見ればイーサやBNBの方が美味しい上に、現在進行形の逆イールド解消による株価下落などが、上昇に歯止めをかける可能性も高いです。
このような要因で、ビットコインがただ手放しに上がり続けるということは考えにくいでしょう。
コモディティは上昇、株は下落
シンプルに、今回株が下落しているのは逆イールドの解消に向かっていることが考えられます。ここ最近において米国長期債と短期債の間で長く続いていた逆イールドが解消されようとしており、この規模が非常に巨大なことから、相当な株価の下落が予測されています。
一方で、コモディティはイスラエル戦争の勃発を背景に上昇局面に転じています。そのほかにも、多くのコモディティが米株などに比べて割安と判断され買われる流れが続いています。
今後のコモディティ価格は微増するでしょうが、いったんどこかで下落する可能性はあるでしょう。
ドル円はどこまで上がる?
ここ数日においては、クロス円ロング取引が好調でした。スイスフランは167円まで上昇し、ユーロ円は159円まで上がりました。英国ポンドも同様に上昇した一方で、ドル円だけが150円近傍で行ったり来たりしました。
ドル円は、FOMCや日銀の政策金利決定会合などが今後控えており、その結果次第で上げ下げすることにはなりそうです。
最近では、日本の10年金利が上昇し、日銀側もYCCに対する言及を何かしらすると思われる段階に入ってきています。もしも、10年債のYCCを緩和するという見方が出ればドル円は下がる可能性が高いと言われています。
今後は何を持てばいい?
現在も消費者物価指数は上昇し続けており、ただ円を持っていても資産額が目減りする社会にあります。この状況下では資産をほかの何かにトレードしたほうが良いと言えるのですが、それぞれにメリットとデメリットがあるためそれぞれを列挙して考えていきます。
米国債
Pros : 満期保有すれば&円安が継続すれば利益がある
Cons : 円高リスク、金利上昇リスク
コモディティ
Pros : 戦争激化で上昇の可能性あり
Cons : 高値圏にあるものもあり下落リスクがある
ビットコイン
Pros : ETF承認&半減期に向け中期的投資はプラスの可能性大
Cons : イスラエル紛争、株価下落などによる下圧
アルトコイン
Pros : まだ上がっていない銘柄がある(アルトターン)
Cons : 下落の差異はビットコイン以上に一気に下がるものが多い