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今すぐ「脱インターネット」するべき理由

現代社会において、インターネットは私たちの生活の一部となり、情報収集、コミュニケーション、エンターテイメントなど、ほぼすべての活動がオンラインで行われています。しかし、私はかねてから「脱インターネット」を提唱しています。これは単なるデジタルデトックスではなく、今の時代における深刻な問題に対処するための重要な一歩だと考えています。今回は、その理由について掘り下げていきます。

1. インターネットの「負の側面」

インターネットには便利で魅力的な部分が多いですが、その反面、非常に多くの負の側面も抱えています。特に以下の点は見逃せません。

  • SNSの罠
    SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使用すること自体が、すでに問題の兆候です。SNSの本質は「他人と比較すること」を前提に設計されています。自己表現の場として便利に見えますが、実際には精神的な負担を増すだけです。特にフォロワー数を増やすことに執着することで、自己価値を他人の評価に依存し、自己肯定感を失うことが多くなります。

  • YouTubeの誤情報
    YouTubeは、今や情報収集の一つの重要な手段となっていますが、90%の情報は信頼できないと言っても過言ではありません。クリックを誘うために誇張されたタイトルや虚偽の情報が氾濫しています。エンターテイメント性を重視し、事実や真実を無視したコンテンツが溢れている現状では、何が真実で何が虚構かを見極めることが極めて難しくなっています。

  • Google検索のバイアス
    Google検索を使って情報を調べることは当たり前のようになっていますが、その検索結果は、実は自分にとって都合の良い情報に偏っていることが多いです。Googleの検索アルゴリズムは、ユーザーの過去の検索履歴やクリックしたリンクを元に最適化されており、自分の信念に合った情報ばかりが表示されます。これにより、真実を知ることが難しくなり、自己中心的な情報の泡の中で生きることになりがちです。

  • Web3の危険性
    近年話題になっているWeb3(分散型ウェブ)や暗号資産、NFT(非代替性トークン)などに関しても、実際には多くの人々が大きな損失を抱えている現実があります。ブロックチェーン技術や暗号通貨に関しては、未来のインターネットを変える可能性がある一方で、詐欺や投資詐欺も多発しています。何も知らずに投資をしてしまった結果、大きな金銭的損失を被ることは決して珍しくありません。

2. インターネットは「居心地のいい場所」ではない

多くの人がインターネットを「居心地のいい場所」として利用しています。そこには無限の情報があり、無限のエンターテイメントが待っているように感じます。しかし、実際にはそのような場所ではありません。インターネットは、常に情報過多で、感覚的には「居心地がいい」と思いがちですが、実際にはその多くが私たちの心にストレスを与えています。

過度な情報収集やSNSへの依存は、精神的な疲労や不安感を引き起こし、日常生活においても集中力を欠いたり、他人と過度に比較してしまうようになります。また、オンラインでの「つながり」に頼りすぎることで、実際の人間関係が希薄になり、孤独感を感じることも増えてきます。インターネットは、見た目とは裏腹に、「心の疲弊」を引き起こす温床となっているのです。

3. 日本の「デジタル教育」が幸福度を下げる可能性

日本では「デジタル教育」が進んでおり、子どもたちに早い段階でデジタルツールの使い方を教えることが奨励されています。しかし、現実的にはこのような教育が子どもたちの「幸福度」を高めるとは限りません。むしろ、過剰なスクリーン時間やオンラインでの交流が、精神的な成長に悪影響を与える可能性があるのです。

デジタル環境で育った子どもたちは、リアルな人間関係や感情のやり取りに対して不安を感じるようになったり、物理的な遊びや運動から遠ざかってしまうことがあります。これらの問題が蓄積されると、成人後に深刻な精神的な問題を引き起こすことも考えられます。

4. まとめ—「脱インターネット」で得られるもの

インターネットに依存せず、デジタルデトックスを行うことで、私たちはもっと「自分」を取り戻すことができます。SNSから距離を置き、無意味な情報に振り回されることなく、自分の時間や心を大切にすることで、心身の健康を取り戻すことができるのです。

現代社会では、インターネットが必須のツールとして根付いていますが、その過剰な利用は私たちを精神的に疲弊させ、自己肯定感や人間関係に悪影響を及ぼしています。今すぐに「脱インターネット」を試みることで、もっと豊かな生活を取り戻せるはずです。

インターネットが提供するものは便利で確かに魅力的ですが、私たちが本当に大切にすべきものは、ネットの向こう側にある「現実の世界」にあります。

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