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サイバーパンク エッジランナーズめちゃ面白!(ネタバレ無し感想)TRIGGER・ネトフリオリジナルどの方向から見ても傑出したアニメ!

サイバーパンク エッジランナーズを見た。全10話。
いや~~~~~~、グロッッッ!!!!超グロい!
しかも”残虐表現”がグロテスクなんじゃない。
エッジランナーズでは人間心理の変化と絡み合い、抑圧管理社会の描かれ方こそが生々しくおぞましい!

更に派手!派手!!TRIGGERじゃなければ絶対できない火薬量!
この突き抜け力(ちから)を俺たちは待っていたんだ!という突き抜け方をしてくれる!

トレイラーを観た人ならこのアニメのど派手な銃撃シーンに期待すると思うし、そこにしっかりと応えられてるアニメーションで最高!
しかも、シナリオがその高クオリティ作画の更に上を行く超高レベルのものになっているので、もうとにかく観て!観て!と言うしかない!
アクションシーンの切り抜きなんかでは絶対このアニメの核心部分は味わえない!

サイバーパンク エッジランナーズについて簡単に説明

サイバーパンク エッジランナーズはNetflixで9月13日から配信されたアニメーション作品で、制作は「キルラキル」などのTRIGGER。
原作はCD Projekt RED制作のFPS・RPG「サイバーパンク2077」(あるいはその更に原作であるTRPG「サイバーパンク2.0.2.0」)であり、エッジランナーズはそのスピンオフ作品にあたる。

時系列は2077より若干過去であり、2077とは世界観と舞台が同じ以外は全く別のお話なのでエッジランナーズから先に見るのもあり。エッジランナーズ側で2077のネタバレをされることはないので「2077途中で積んでるけど観ていいかなァ~~?」って人もご安心して!

あ、これはうちの(1代目)Vです(ゲームのスクリーンショットより)

一気に全話見ちゃったよ!へとへと!

とりあえず1~3話がプロローグって感じで「ほー面白いね。」と思いながらついでに4話も見たのだがそれが運の尽き。
いつの間にかジェットコースターが頂点に達してたらしく4話からもう物凄いスピードで話が動くわ動くわで10話まで一気見してしまった。

正直2077が鳴り物入りでしばらく賛否が飛び交っていたのもあって、エッジランナーズはどうなるのか不安だったが、これはとんでもない傑作が飛び出した。インタビュー読んだらシナリオだけで2年以上かかったとかで、プロットも10話x4種類作って検討したという気合の入れようで、物語構成、盛り上がりと引き(クリフハンガー)が上手い上手い。

自分はもっと2077世界の片隅のワンエピソード的なものになるかと思っていたから、こんなにストレート豪速球がスピンオフから飛んでくると思わなくてびっくりした。

しかも!中盤に入ってわかったのだが、トレイラー映像では内容の核心や後半の展開をかなり巧妙に隠していたようで、頭をハンマーで殴りつけられたような衝撃だった。え、こんなんなるんですか!?こんなんなってまだ○話も残ってるんですか!?ていうのが連続で来るぞ!気をつけろ!

KENNさんの凄く純朴そうな演技に「こんなお人好し守ってあげなきゃ絶対破滅する!」って思うし悠木碧さんのミステリアスでセクシーだけど1%だけまどかや響の純粋成分が含有されてる演技も「こんなお人好し守ってあげなきゃ絶対破滅する!」って思ったので守ってあげないと破滅する2人が主人公とヒロインなのォ!?

この作品は:気骨がある

”アニメ”であること、”サイバーパンク”であること

驚くのはこの作品が2077の宣伝作だとか、おまけのメディア展開なんていう枠では絶対に収まらないクオリティになっていること。
このアニメで描かれているのは紛うことなき「サイバーパンク」というジャンルの本質そのものであり、社会の抑圧に反抗し、しかしその社会に取り込まれあがく人々の群像劇となっている。

メカいっぱい!僕が考えた最強のディストピア!押し寄せるエロ・グロ!という表層的な要素は2077を下地にしっかり抑えられつつも、アニメで展開するのは人間の感情が絡み合って生まれる人類の普遍的な業苦そのもの。
自分や社会の作り出す檻からあがき、抜け出してもその外にはまた少し大きな檻があるだけ、という過酷な現実こそサイバーパンク!

それを何故TRIGGERがアニメ化したのか!?何故アニメでなければならないのか!ということの全てがこの作品には入ってる!!入ってた!!

綺麗な街の裏はゴミ溜め。それがこの世界(ゲームのスクリーンショットより)

バイオ生物みたいに溶け合うTRIGGERとサイパン2077

TRIGGER作品らしいノリの良さと派手なアクション、CDPR・サイバーパンク2077の持つ人の命の軽さ、刹那的な社会の作り出す世界観が高度に融合しあっていて、TRIGGERらしいのにCDPRらしくもあり、どこからがどっちの作風なのか区別がつかなくなるぐらいの親和性を見せている。

TRIGGERらしいおふざけや、名物の省力作画も合間にあってTRIGGERを知る人には終始TRIGGERらしく感じられて違和感ないと思う。
逆にサイバーパンク2077をやってればとことんサイバーパンク2077らしさを感じてこれまた違和感がないという。どないな魔法使ったんや?(CVワカコ)

2つの制作会社の味がシームレスに溶け合ったまま後半に突入し、サイバーパンクそのものである絡み合う人間の感情と人生という地獄の有り様を残酷にまで浮かび上がらせる。

TRIGGERはサイバーパンクがなんなのかを完全に理解してこの作品を作ったし、CDPRはTRIGGERがなんなのかを完全に理解して制作を託したことを、最後まで観ればきっとあなたもわかるできるだろう。

スタウト女史も2社の運命的な出会いに喜んでいます(ゲームのスクリーンショットより)

もうみんな観て!条件は15歳以上なことだけ!

もうガンッガンに銃撃ちまくるし血は飛び散るしモツも脳漿もビッチャビチャになってオワーーーーッ!!!ってなって見ててどんどんハイになるのだが、グッと静かにナイトシティという地獄で生きる人々の苦しみも描かれ、動と静のギャップにたまらないものを感じられる。

近未来SFという特異な世界観ながら、時代によって揺らがない人間ドラマの骨子の太さがあり、15歳未満のレーティングがある以外は誰でも楽しめるんじゃないの!と太鼓判を押したい。(ただ本当にエロ・グロがガンガンに押し寄せるし人間の生死を克明に描くので辛い人もいるかも!という点だけは注意しよう。)

TRIGGERファンなら観てヨシ!CDPRファンなら観てヨシ!!
サイバーパンクジャンルが好きなら絶対に観てヨシ!!!の全方向マストウォッチ作品に仕上がってる。

ストーリー全体は真っ直ぐ王道だし、逆に言えば「このジャンルはこうい!」というのを初めての人に知ってもらうにもとてもいい作品だと思う。
いやーーーすごいもの見たよほんと…。ありがとうネトフリ、TRIGGERのスタッフ、CDPRのスタッフ。君たち最後の1秒までアクセル全開だったね…。
ウィッチャー3発売時NGCの抽選でもらった我が家の狼流派メダリオンも喜びに打ち震えております。ありがとう本間さん。

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