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棘薔薇の会のロゴが「心臓みたい」は誤訳か?

 Twitter(旧X)で、ナヴィアの以下のボイスが時たま話題に上がっているのを見かけることがある。

 ナヴィアが棘薔薇の会スピナ・ディ・ロースラのロゴマークに言及する際のボイスであるが、どうやら最後の「心臓みたいな形でしょ」という箇所について、「心臓」という生々しい言葉が使われていることへの違和感、「ハート」の誤訳じゃないかという不信感があるらしい。

 例のごとく原文を召喚することとする。

 最後の「你看,轮廓像颗心脏一样呢。」というのがそれである。一応、語句を説明しておくと、

你看:見て
:アウトライン、輪郭
像〜一:〜に似ている、〜のようだ
:量詞で、ここでは訳さなくてよい
:心臓(脏は臓の簡体字)
:自分の中で確証のある確認を表す時の語気助詞で、「〜でしょ」的な感じ

 要するに、ロゴのアウトラインが心臓の形みたいでしょと言っている。いわゆるハート型を言いたい時は「心形」と言うのが一般的な気がする。

 なので、恐らくナヴィアはガチで臓器の「心臓」みたいと言っており、誤訳ではない。

 ではそもそも、ここで言及されているロゴマークとは何なのか。文字だけでは分からない。ロゴマークというからには、「棘薔薇の会」を端的に表すような意匠であり、複数の関連する物や場所に刻まれているはずである。

 結論から言うと、それらの条件に合致するものが一つあり、それはかじいかり薔薇ばらが描かれた以下のマークである。

棘薔薇の会 サーンドル河拠点前

 棘薔薇の会サーンドル河拠点前にある机に描かれており、背景に舵、前面に薔薇が巻き付いた錨がデザインされている。これは拠点の上部にもでかでかと描かれている。

※先程のものとは左右反転しているが、デザインは同じ

 あと、サーンドル河には話しかけられるテントガメがいるのをご存じだろうか。

名前はコンシリエーレ

 実はこのテントガメ、棘薔薇の会の構成員である(キャラスト3参照)。その証として、腕に紋章が刻まれており、よく見ると先ほどのマークと同じである。

分かりやすいように向きを変えてみる

 また、ナヴィアの伝説任務にて、ナヴィアが手配した船でポワソン町まで行くくだりがあるが、その船の床にも同じマークがある。

 これらの状況を見るに、おそらくこのマークこそが、ナヴィアの言う棘薔薇の会のロゴマークであると断定して差し支えないのではなかろうか。

 本題に戻ろう。ナヴィアはそのマークの輪郭が心臓みたいだと言っていた。拠点前の机にあったマークを切り取って、心臓(いらすとや)と並べてみようと思う。

 まあまあ似てないだろうか?舵の飛び出した部分が、血管を表しているようにも見えてくる。筆者には、少なくともハート型には全く見えない。

 結論として、ナヴィアが「心臓みたい」という心臓とはガチの心臓であり、ハート型の誤訳ではない。なぜそのような生々しいたとえを用いたのかについては、ミホヨのみぞ知るところである。

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