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幸せを顧みる


みなさんは、現在に起きていることで、昔の自分の出来事とリンクし、思いを馳せたことはありますでしょうか。


先日、古着屋さんに行ったら「時代は変われども、変わらないものってあるよなぁ」と気付かされました。

昔から、ウィメンズ関係なく古着を着るのが好きでした。学生の頃なんかは、特にお金がなかったことも理由としてあります。
けれど、大人になった今でもその趣味がどうも抜けず、古着を見に行くことが多いです。

古着屋では、明らかに古着が好きな若者から、ちょっと寄ってみた感覚の両親の世代くらいの夫婦まで、多種多様なお客さんがいました。

別のレーンの服を見に行こうと思った時に、ふと目についた男の子。白のもこもこのアウターに黒のスラックスを合わせているようでした。

単純に「あったかそうだなぁ」なんて思って、そして「最近こういうの着てる子多いよなぁ」なんて思って。

で、次のレーンの服を見に行ったら、ふと目に止まった女の子。さっきの男の子と全く一緒な白のもこもこを着ていました。スクールバックを持ち、制服のスカートを履いているようでした。

私は全てを察したわけです。
「あの子達付き合ってるんだ!」と。
「学校にお揃いで着て行ってるんだ!」と。

先程の男の子も、ただの黒のスラックスに合わせていたのではなく、制服のパンツに合わせていたようでした。

「あーなるほど。なるほどなるほど。」と、私ったら下世話にも顔の綻びを止めることができません。マスクしてる時代で良かったよ、ほんとに。

そして、色々と思い出されたのです。
夫との学生時代のことが、鮮明に。

夫と私は高校が一緒でした。
1年生の時に一緒なクラスになり、それから付き合ったり別れたりを繰り返していました。その後も紆余曲折ありましたが、夫婦になることで収まりがつきました。

でね。私と夫も色んなものをお揃いにして学校に行っていたな、って思い出したんです。

特に鮮明に覚えているのは、リュックです。
定かではありませんが、学生時代は色違いの形が一緒なリュックを使っていた気がしています。
お揃いのリュックを買うためだけに、県外にも出ました。阿呆ですね。若いからできることでしょうが。

そして、私と夫も、学校が早く終わったら、古着屋に足を運んでいました。

制服のまま。
何も目的がなくても。
2人で別に買う気もないのに「これいいね。あれいいね。」なんて言いながら試着したり。

目的がなくても、良かったんだよなぁって思いました。夫といることが目的だったんだよなって。

白いもこもこを着た学生のカップルが、顔を寄せ合い何かを話しているのを尻目に、また顔を綻ばせてしまう私。

歳とったんだなぁと愕然と思いましたが、ま、夫が今も隣にいるんだから、何も悪かない、と自分の中で結論付けました。

今日くらい惚気させてください。
なんてったって、明日は結婚記念日なのですから。

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