美人ヨガ先生とコラボする
美人ヨガ先生が、私と一緒に仕事をしたいと言い出した。何を思ったか、ただロ短調の事ばかり考えたり、空海の事をうっちゃって足のケアをする私と仕事をしても何の発展性もない。
そう言ったのだが、是非と言われて話を聞くことにした。
話をするため事務所に来てもらうと、ヨガ先生を見たスタッフ達がざわめいた。掃溜めにツル、立てば芍薬。特に男性陣は鼻の下が伸び、私には向けた事のない笑顔をこぼしている。なるほと、美人の効能とはこういうものか。
その後約一時間、先生からいかにヨガが素晴らしいものかのお話を伺う。私はほぼ話を聞いておらず、この人は全く匂わないなと思っていた。先生は匂わない。無色透明無味無臭。
この話を友達にしたら、ゲンが自分色に染めて好きな匂いにしていけばいいじゃん、と言われたがそんな趣味は一ミリもない。私は足の指の付け根が酸っぱい臭いのする女の子が好きで、「うわー酸っぱ。もっかい嗅がせて。うわー酸っぱ。ってらやるのが好きなんだよ」と言うと、悪趣味〜サイテーとドン引きされた。私から言わせればどっちが悪趣味なんだか。
結論、身体に関してのプロ意識が高く、他のスタッフ達にも良い影響があると判断し、先生のお申し出を引き受けた。先生はなんだかとても喜んでいた。良かったね。
帰り際、押しの強さと話のうまさに、営業かコンサルやってたか聞くと、有名企業のコンサルをやってました、私優秀だったんですよ、と仰る。そうでしょうね。
そして、帰りもスタッフをざわつかせながら、なんの匂いも残さず先生は帰って行った。