小説「for」 注釈3 アルバート・アイラー

アルバート・アイラーはアメリカのテナーサックス奏者。フリージャズの重要人物として必ずあげられるひとり。アルバム「spiritual unity」は最も有名で「ghost」は様々なアーティストによってとりあげられて今もその影響力を知ることが出来る。アルバムジャケットのアートワークも有名。作中にある中上健次の「破壊せよとアイラーは言った」の単行本の装丁もこのジャケットのアートワークがそのまま使われている。
 ジョン・コルトレーン、エリック・ドルフィ、アルバート・アイラーが度々地元のジャズクラブに集まって演奏した話など伝わっており、同時代に彼らが同じ空間で演奏した様子など考えるもの楽しい。インパルスにアイラーを紹介したのもコルトレーンであり、ドルフィーも早逝していなければそういうこともあったはずだ。アイラーの最後はイースト川で発見され身元も暫くは判明しなかった。


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