小説「for」 注釈5 ドビュッシー、サティ、オリヴィエ・メシアン

ドビュッシーはフランスの作曲家で全音音階の導入,ペンタトニックスケールの使用、V7(属5の和音)の連続等々などにより現代音楽の扉を開いたと称される。その美しい作品群は聴けばそれとわかるものばかりだ。印象派とイメージが重なるという話も多く聞かれる。自分の作品を演奏家に勝手に解釈され演奏されるのを極度に嫌ったとか、女性にとにかくモテたとか、文献は山ほどあるからそれらを目にすることも多いはず。フランス作曲家の最大のアイコン。
 サティはそれに反して女性にこっぴどくやられた経験からずっと一人でその生涯を閉じたとか、、、ただサティの作品は後のジョン・ケージのサティへの言及、引用などから特別な存在として在り、「ヴェクサシオン」など誰も真似の出来ない唯一無二の作品を残している。
 オリヴィエ・メシアンもフランスの作曲家で偉大すぎるほど偉大。「音価と強度のモード」はトータル・セリエ(ア)リズムの始めの一歩として有名。
自身もオルガン奏者で、教会で演奏しており一週間のうち1日だけ許された即興演奏の日にはフランスの音大生がこぞって聴きに来ていたと言う逸話もある。メシアンの即興演奏はCD化もされている。共感覚の持ち主でもある。
ブーレーズ、シュトックハウゼン、クセナキスはメシアンの高弟。


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