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Markdown 文書から見積書を作成できるようにした話

ウェブサイト制作業をやっていると、よく見積書の発行依頼いただきます。

弊社、某クラウドサービスを使って見積書/請求書を管理しているのですが、手元で工数を計算し、それを書き写す形で、ポチポチと、ブラウザから入力して見積書を発行するのがとても苦痛でした。

それをテキストファイル管理できれば、気軽にコピペ、編集して、差分もGit で管理できるようになります。

今日は、そんなめんどくささをツールを作って解決したというお話をします。

まずはツールの紹介

社内で開発、利用している見積書作成ツールを一部切り出して公開しました。

マークダウンを書くと、見積書がでてくる、という至ってシンプルなツールです。

ブラウザの印刷機能を使って、PDFや紙に出力できます。

よかったら是非使ってみてください。

何が嬉しいのか?

コピペや編集が楽々

テキスト形式なので、コピペや、編集がとても楽です。以前に利用した見積書を再利用して、ちょっと修正して送信、ということが簡単にできます。

世の中様々な、データ入力ツールがありますが、結局、テキスト編集が一番効率的なんてことは、業界あるあるなのではないでしょうか。

差分の確認やバージョン管理ができる

テキスト形式なので、差分管理も簡単です。前のバージョンと何がどう違うのか、差分を簡単に確認できます。

Gitで管理すれば変更履歴も追いかけることができます。

便利なエディタがたくさんある

Markdown 形式は、歴史のあるフォーマットで、広く使われているので、編集ツールも充実しています。私は VSCode で編集することが多いですが、その他にも便利なエディタがたくさん存在します。

Github上で、直接編集もできます。Preview での確認もできます。

見積の算出根拠などメモを書ける

このツールでは帳票化されない箇所に、算出根拠などの付加情報を自由に記述して記録しておけます。

見積もり後、しばらく時間をおいてから受注するようなケースで、見積りの算出根拠がわからなくなってしまう、ということが防げます。

と、このようにいろいろ良いことがありまして、結構気に入って使っています。

技術的な話とセキュリティについて

技術的な話の詳細はまた別途、記事を書きたいと思いますが、このでのポイントはセキュリティについてです。

「このツールを使うとお客様情報や見積りの情報が漏れるのでは?」

という懸念がある方もいるかもしれません。

このツールは、すべてフロントエンドで動作しており、サーバーサイドにアプリケーションは存在していません。サーバーへのデータ送信は、PV計測用の通信を除いて、一切行いませんしので、データが私達に見られる心配はありません。

当然、サーバーにデータを保存する機能などもないので、データの管理はご自信で行っていただく前提で、安心してお試しいただければとおもいます。

今後について

社内でいま使っているツールは更に便利になっていて、コンテンツ構成を入力すると、自動で見積金額が算出されるようになっていたり、コマンド一発でクラウドサービスの請求書管理ツールに連携できるようになっていたりするのですが、弊社業務にべったり依存しているので、これの公開はまた別途検討しますので、ご期待ください。

また、このお見積り作成ツールについても、よければお試しいただいて、Xなどを通じでフィードバックいただけると、とてもありがたいです。

それでは、また!

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