感受性が強いだけ、、、(短文)
八方美人とはよく言われる言葉だが、ただ感受性が強いだけって話
子どもの頃から他人の感情に敏感だった。
正の感情も負の感情も、まともに受け止め過ぎてしまう。
兄弟や両親が喧嘩したりすると勝手に悲しくて怖くて泣きだしてしまう、そんな子どもだった。
だからなるべく陽気な雰囲気や明るい雰囲気のところを好んだ。
他人が自分と同じように嫌な気持ちにならないように、努めて明るく振舞っていた。
他人が負の気持ちにならないよう、言葉や態度に気を付けた。
場の空気が悪くならないよう、笑いものになっても場を盛り上げた。
他人の気持ちや感情がダイレクトに手に取るように、そして自分の事のように受け止められるから、他人の顔色を窺って、気を使って、周りに合わせて、、、気が付けば八方美人で、自信のない人間の出来上がり。
ただ、周りの人間は自分のように他人の感情や気持ちは受け止めていなくて、気を使い過ぎていることに気づくのはもっと後の事。
だって、自分が解かるように他人も自分の事を感じ取れると思っていたから、この痛みや苦しみが他人も味わっているものなんだって思い込んでいたから、だからいつも笑顔で陽気に明るく元気に振舞っていたのに、誰も自分のように傷ついてもいなければ、気にしてもいなかったなんて。
まるで道化のような自分。家族や友人に振り回されていただけの自分。
自分がただ敏感で感受性が強いだけだったって話。