スタバを殺す。中国のラッキンコーヒーの本質。日本に持ってこれない理由。
どうも!のぐちです。
今日は世界情勢の解説です。
ラッキンコーヒーとは?
いまもっとも勢いのあるコーヒーチェーンストアはラッキンコーヒー(ルイシン)です。2018年のたった2年前に中国の北京と上海にオープンした新参者です。第3四半期末時点で3,680店舗。
いままで王者として君臨してきたスターバックスを追い詰めている。
たった2年で。
スタバと、ラッキンコーヒーの違い。
スタバは、アメリカはシアトルに第一号店がある。日本でも知らない人を探す方が難しいほど、知名度も人気もあるコーヒーチェーンです。
スタバが販売しているのは、空間であり、サードプレイス商品を販売している。これは有名な話。
ちなみに解説しておくとサードプレイスとは下記の意味です。
ファーストプレイス=家
セカンドプレイス=職場or学校
サードプレイス=第三の居場所
つまり、
ファーストは家に関係する商品。
セカンドは職場に関すもの
サードはどちらでもないよ!第三の居場所だよ!って事。
つまり、趣味や部活動、習い事なんてのもサードな訳。
スタバとラッキンコーヒーは見た目は同じコーヒーを販売しているんだけど
提供している(狙っている)目的は全然違う。
※後で答え合わせ
スタバって社会問題解決の為に作られた!って知ってた?
スタバはとある社会問題の提唱に気付き、取り組んだ企業です。
そもそも、「サードプレイスが必要でっせ!」と言ったのは
レイ・オルデンバーグ
このヒゲダンディズムな、おじさんが、ある日気付いたのである。
「あー、家と会社の行き帰りだけってめっちゃ(すごく)ストレスたまるわー!ばってん、俺だけじゃなくて、みんながそがん(そんなふうに)考えているとやなかと?」・・・こんな所から研究がはじまり(省略します)サードプレイスって必要だよね!って事になりました。
そのサードプレイスを作ろう!となった時に手を上げたのが、スタバです。
つまり、スタバはコーヒーを売っている訳じゃなく、
ストレスが多い現代社会の為に、居心地のいい第三の居場所を提供しよう!ってのがビジネスモデルな訳です。
※ここまで理解してないからラッキンコーヒーがなぜ?伸びているのか?解らないのです。
ラッキンコーヒーの解決した問題とは?
サードプレイスのスタバに対し、実はラッキンコーヒーはセカンドプレイスです。
つまり、職場で必要なコーヒーって事。
自販機と変わらないが、美味しいコーヒーを職場でって事になります。
特徴的なのは
アプリ注文。(行列に並ばなくていい。)
配達注文。(持ってきてくれる。)
価格のレンジ。(他のカフェよりも安い。)
そもそも、狙っている所がセカンドプレイスであって、サードのような居場所は必要ありませんから、店舗は狭く、投資額も低いです。
つまりコストの転換を行った。
ラッキンコーヒーが解決したのは、圧倒的な便利さなんです。
土俵の違う両者。スタバが押される理由。
居場所を与えるスタバと
便利さと価格勝負のラッキンコーヒー。
一見喧嘩しなさそうな両者でスタバが押される理由は一つ。
元々、中国スタバの7割は職場のお供であり
テイクアウトが主流だった。という説。
この信実に気づいたからラッキンコーヒーは創業されたのでしょう。
スタバは辛い戦いを生き抜かないといけない。
なぜ?日本に持ってこれないのか?
世の中のカフェは、空間ビジネスに集中し過ぎた訳です。
スタバの本心である「ストレス緩和」という深い意味を知らず
表面的な空間販売だけど見て、多くのカフェが空間販売に知らず知らずに近寄っていきました。
そりゃー上手く行っているスタバを真似したいですからね。
しかし、日本にはラッキンコーヒーが入ってこれない強敵がいます。
それは、コンビニです。
元々、日本ではコストの転換がすでに終わっているのです。
もちろん、勝算はありますが、セカンドプレイスを狙っている訳で
追撃はいたって簡単です。
※中国で爆成長の理由は、誰でも追撃出来るジャンルだからこそ、スタートダッシュが必要で、ものすごい勢いで赤字成長しているのです。
赤字成長の理由。
先ほども書きましたが、ラッキンコーヒーのモデルは誰にでもマネできます。成長の理由が解ったら資金力さえあれば多くの企業が参入可能です。
ラッキンコーヒーはライバルが現れても追撃できないくらいの差を作る為に利益は全て再投資。
2年で3600店舗もの成長を遂げている訳です。
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