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盆栽を始めたいけど、費用ってどれくらいかかるの?

今回は、フォロワーさんからご質問いただきました、盆栽を始めてみたいけど、どれくらいのお金が必要なの?
についてお話しします!

先に答えを書きますね!
20000円あればきっと満足できる盆栽を手に入れられ、かつ環境が整います!
(他の趣味の相場が分からないのであれですが、盆栽はこんな感じです!!笑)

はじめに

世の中にはたくさんの趣味がありますよね。
いずれもどこまでやるか?によって必要な道具や知識も変わると思います。
それに漏れず盆栽も同様で、樹種は何を育てたいのか、どう育てていきたいのか、数はどれくらいにするのか、などどこまで手を広げるのかも様々です。

そこで今回は、質問をいただいたフォロワーさんのような「これから盆栽を始める方に向けた」、始める際の費用のみに注目してお話しします。

さらに奥深い作業や盆栽道具に関しては、今後記事を書きますので、お待ちください。

また、盆栽を始めるにあたって、YouTubeや書籍などで学ぶ、いわゆる独学というものと、お近くに盆栽園などがあれば教室などを開いてらっしゃる盆栽園もありますので、そこで学ぶこともできます。
(私はYouTubeやネットの記事などを見漁って学んでいるので、独学ということになりますね。便利な世の中です😁)

初めて盆栽を買います。何が必要ですか?

初めて盆栽を始める方は、そもそも盆栽ってどこで買えるの?から悩まれるのではないでしょうか?
そこもきちんと解説していきますので、ご安心ください。

※道具の説明は少し下です。

まずは盆栽を買いましょう!

まずはどんな種類の盆栽があって、その中で「好き、かっこいい、かわいい」理由は何でもいいので、育てたい木と、その大きさを決めましょう!

一口に盆栽といっても、種類は様々ありますが、初心者の方にオススメしたいのは、どの種類や大きさであってもある程度樹形が仕上がっている盆栽です。
盆栽園や直売所など、盆栽を取り扱う場所が近くになくても、今ならネットで購入も出来ます。

そうしたなかで、素材と呼ばれる、まだ誰も手を加えていない、まっさらな状態の盆栽を買ってしまうと、何から手をつけて良いのか、どう管理をしていけばいいのか、混乱してしまいます。

そこで、すでに誰かの手が加えられている盆栽を買うことで、その盆栽を通じて少しずつ学んでいくことができます。
また、手を加えないということは他の道具なども必要としませんので、安価に楽しめます。

盆栽の値段ですが、だいたいは下記に分類されます。
①樹齢2〜3年ほどの苗木などの若い木、また素材といって、必要最低限のみ、または全く手を加えられていない木
→だいたい500円くらいから3000円程度。
②樹齢5〜10年のある程度手を加えられた、または樹形が決まっている盆栽。
→5000円から1万円以上
③樹齢10年以上の盆栽。木自身の将来性や葉性、幹、根、木自体の人気など、さまざまな要因で値段が変わります。1万円以上するものがほとんどで、数百万円まで跳ね上がるものもあります。

初心者の方におすすめしたいのは②の盆栽で、少しの管理だけで維持していくことが出来ます。

ここで気をつけたいのが、小さい盆栽イコール安い、というわけではないということで、サイズは10〜15cm程度であっても樹齢が何十年と経過しているものもあり、小さいながらも見応えはありますが、その分値段は跳ね上がります。

また、私が盆栽を始めた頃からネットでも盆栽は買えるようになっており、購入前に直接手に取って見ることは出来ませんが、近くに販売しているところがない方も気軽に購入することができます。

また、ネットでの販売向けに鉢や苔など、見栄えを綺麗にされている商品が多いメリットはあるので、届いてからすぐに飾ることができる分、送料の関係からか比較的直売所で買う場合よりも高い料金が設定されていることが多いです。

お安く盆栽を買いたい、という方は、お近くの直売所や、盆栽展などの展示会などでも販売していることがあるため、一度足を運んでみるのも良いと思います。
(自分が欲しい盆栽がどれくらいの値段がするのか、平均値を見ることも出来ます)

・鉢
上でお話ししたように、すでに出来上がっているものを購入する場合は、見た目の良い鉢もセットで付いていることがほとんどですので、自分好みの鉢に植え替えたいなどが無ければ購入しなくても問題ありません。
もし買いたい、どんなものがあるか見てみたい場合は、やはり直売所や盆栽園で買うか、ネットから探してみてください。
(鉢に関してはAmazonよりも楽天の方が豊富にある印象です)

鉢の価格もピンキリで、有名な作家さんの鉢や貴重なものは数万円〜するものもありますが、盆栽園などでは量産された鉢でしたら数百円で購入できます。
盆栽園などに比べると若干お値段は高めですが、ネットでも数多くの盆栽鉢が販売されています。

・土、鉢底石など、土関連
盆栽で使用する土は何よりも水捌けが良い土を選ぶことが最も大切です。
それに加えて、通気性があり、かつ水もちが良い土が適しています。
代表的な土は赤玉土という土ですが、単品での使用だと栄養や効果に偏りが出るため、基本的には複数の土を混ぜて使用します。

ですが、一つ一つそれぞれ購入して配分を決めて配合、、となると量も膨大になりますし、ふるいを買わないといけないなど、やる事が増えますので、たくさんの盆栽を抱えないのであれば、多くの盆栽店のオンラインショップで配合土が販売されていますので、そちらを購入するほうが手軽です。

※ご自身で土をそれぞれ購入して配合する方が、結果としてはコスパは良く、かつ自分好みの配合が出来るのも利点です。また、土は適切な管理さえすれば長く使えます。

盆栽園のネットショップで購入できる配合土の相場は500gで1000円くらいです。

手入れ道具について

先に書き出します。詳しい説明は下に。
・はす口のジョウロ(百均〜数百円程度)
・病害虫対策の薬剤(各1000円程度)
・園芸用ハサミ(800円程度)
・ピンセット(500〜1000円程度)
・お箸(0円〜100円)
・針金(各600円程度)
・ペンチ(1000円弱)
・鉢底ネット(数百円)
・霧吹き(100〜数百円程度)
合計:7000〜8000円程度
※安いものを購入したり、自宅にあるもので代用すれば抑えることができます。

まず、最低限必要になるのは水をあげるためのジョウロ(はす口のもの)と病害虫対策の薬剤のみです。これさえあれば育てていくことは出来ます。
また、これから様々な道具をご紹介しますが、必要になった際に買う、というスタンスで問題ありません。
※薬剤に関しては以前の記事で解説しておりますので、よければ参考にしてください。

園芸用ハサミ

盆栽の枝や葉を切ったりする際に使用します。例年の手入れで必要になるため、最初に購入しておきましょう。また、土のついた根を切ることになるため、どうしても刃こぼれなどをしてしまいます。安いもので問題ありません。
写真左のような先の細い園芸ハサミであれば細かな部分にも手が届き、扱いやすいです。
仮に太い枝を切りたい場合には、右のような歯の大きなハサミの購入を検討してください。

また、私は専用の枝切りハサミを購入するまでは、写真のようなホームセンターで購入した園芸ハサミで枝も葉も根もまとめて切っていましたが、気になる方は葉と枝用と土が付く根用の別々で分けても良いかもしれません。

ピンセット

盆栽の手入れの一つである、芽摘みという作業や軽い剪定、その他、除草や虫取り、苔を貼る際などさまざまな用途で使用します。
ハサミとセットで購入しておくと便利です。
こちらもホームセンターで購入できます。
最低限持っておきたいピンセットは一番左のピンセットで、持ち手部分がヘラになっており、土の表面についた汚れをかき出したりするときに便利です。
右側の2つはさらに細かいピンセットで、幹の汚れを取ったりする際に意外と役に立ちます。少ない力でつまむ事ができるため、実は一番右のピンセットが活躍することが多いです。

お箸
植え替えをする際に使用します。
土を掘り起こしたり、根をほぐしたり、また、鉢に土を詰める時など、植え替えの際には必須となります。
ポイントとしては先の尖っていない棒であれば割り箸などでも良いのですが、長く使うことを考えると洗えば再利用できるものを使う方が環境にも優しいです。

針金
針金の用途は様々ですが、主に木に模様をつけたり、逆に矯正したりする際に使用したり、植え替え時には鉢底ネットの固定、鉢と木の固定などに使用します。
サイズも様々ありますが、1.5mmと2mmの針金を用意しておけば基本的なことは全て対応できます。

また、盆栽で使われる針金にはアルミ線と銅線がありますが、アルミ線の方が安価かつ柔らかいため、初心者の方でも扱いやすいのでオススメです。

ペンチ

針金を曲げるために使用します。
針金を使う際にはセットで使用すると思ってもらえれば大丈夫です。

鉢底ネット
植え替えをする際に使用します。
盆栽鉢には水捌けのための大きな穴が開いており、そこから土が溢れていかないための網を固定します。
また、鉢の中からの土の流出だけでなく、屋外で育てる際には害虫が鉢底から入り込まないためのバリアとしての役割もあります。
(私のように室内で育てる際にはこちらはあまり関係ありませんね)

霧吹き
葉や幹への水やりをする際に使用します。葉水と呼ばれます。
葉水をすることで葉の乾燥を防ぎ、光合成を促します。
注意点として、霧吹きでの水やりはあくまでも補助。ジョウロでの水やりをしっかりあげた上でやるものですので、ご注意ください。
葉水だけでは盆栽は水が足りず枯れてしまいますので、しっかりとジョウロであげてくださいね。

この言葉を覚えておきましょう。

ジョウロは根のため、霧吹きは葉のため。

そしてもう一つ、葉水は葉や幹を軽く湿らせる程度で大丈夫です。水が滴るまであげてしまうと、常に土が濡れている状態になるため、根腐れの原因となります。
たくさん葉水をしてあげたい場合は、少しの量で回数を多くあげるようにしてあげてください。

トータルで20000円もあれば充分です。

盆栽を一から始める際の費用として、道具の費用で7〜8000円ほど、盆栽そのものの値段で高めに出しても10000円、土自体の値段で1000円ほど、トータルで
2万円もあれば満足のできる盆栽を手に入れ、かつ育てるための環境も整っちゃいます。

いや、高い!と思われるかもしれませんので、冒頭でもお伝えさせていただいたように、一気に揃える必要はありません。必要になれば買う、のスタンスで全く問題ありません。
剪定をするハサミとジョウロがあれば育ちますので、そうなるとそこに盆栽の値段だけで盆栽ライフをスタートできますね!

またまた長くなってしまったので、今回はここまでにします🙇‍♂️
ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。

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