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読書感想と本について

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小説の感想と本についてのお話。
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#本

寄贈すること

寄贈すること

 先日、地元の病院に本の寄贈をしてきました。
 そこの病院には図書室があり、随時本の寄贈を募集しているそうで、それを読書会の仲間から聞いた私は、さっそく自分の蔵書から30冊程選んで紙袋に詰めました。ほっこり癒し系と元気が出る本を中心に。また、自分が好きな作家さんや推している作品も含めて。

 実は数冊買い足した作品もあります。心があたたかくなる作品は何よりも栄養剤になると思います。とまぁ、私の実感

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神保町のPASSAGEへ

神保町のPASSAGEへ

 神保町にある共同書店PASSAGEと三階のbis、そして近隣にあるSOLIDAへ行ってきました。
 著名人から一般の本好きまで幅広い人たちが各々の売りたい本、推したい本を棚に並べて置いてあるこの本屋さんは、部屋いっぱいに本が陳列されていて、本棚の中身は一貫性がなく分類や大きさもバラバラ、だからこそ新しい出会いを予感させるのかワクワクする気持ちが湧いてきて、それが楽しくて仕方がない。前から気になっ

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「My bookshelf〜時を探して〜」

「My bookshelf〜時を探して〜」

「 My bookshelf 〜時を探して〜 」

 X(旧twitter)のWeb企画、ペーパーウェル11(2023年9/30開催)の参加作品です。テーマは『 時計・時間 』でした。概要はこちら、

 私は作品の配信と読者の両方で楽しませて頂いております。いつもは物語の短編で参加していたのですが、11回では趣きを変えて時計や時間に関する本を紹介しました。読書の薦めのような、書評のような、推し本語

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私のファンレターの書き方(我流)

私のファンレターの書き方(我流)

 ファンレターに関して思うことがあったので書きました。単なる私のファンレターの書き方です。なんとなく、手紙を書くことに二の足を踏んでいる人がいるようなので、一読者ただのファン視点ですが、私が送るときに気をつけていることと、心構え等を箇条書きにする感じて記載します。

【 宛先は書籍の奥付編集部へ 】

 基本的に宛先は、書籍の一番後ろに記載してある出版社の住所へ送ります。親切にファンレターの宛先は

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「 木 」 幸田文 感想

「 木 」 幸田文 感想

 幸田文「木」に興味を持ったのは、映画「PERFECT DAYS」で主人公の平山さんが古書店で手に取り、就寝前に読んでいた本だったからだ。それがなければ、私はきっと名は知っていても一生手に取らなかったと思う。私は有名だから読むとか売れて人気だから読むという読書選びはしません。
 ただ、私はたまにノベライズや映画原作とは別に、おもしろかった映画作品にでてきた本に興味をもって読むことがあります。それに

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直木賞候補二作品を読んで

直木賞候補二作品を読んで

 「襷がけの二人」 嶋津輝

 山田家の嫁となった千代はそこで女中頭を務めるお初と出会う。
 大正から激動の戦後を一緒に生きた二人、この時代の普通から反れる彼女たちは、己が信じる道を泥だらけになりながらも力強く生きていた。それがほんとうに美しい姿として私には見える。こういうお話大好きです。また二人の絆の他にも大正から戦時下の時代背景やそのころ食べていた多彩な料理と食事風景、終戦後の貧困、女性の結婚

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