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伴奏・共演・ソロや音源作戦の依頼について

 色々な種類のギターを演奏している上に、最近ではルネサンスリュートも加わったので、自分の出来ること、得意なことをまとめておきたいと思います。伴奏、共演、ソロの演奏を依頼していただけることがありましたら、参考になりましたら幸いです。不明な点は遠慮なくお尋ねください。


楽器の紹介とレパートリー

モダンクラシカルギター

写真右:1917年製作のクラシカルギター


 普通の現代のクラシックギターです。私は70〜106年くらい前の楽器を使っています。室内楽曲はアレンジされたものと、オリジナルの曲があります。クラシック系の有名曲の伴奏を依頼していただくときは、主な曲のアレンジ譜はだいだい持っていますので、曲の尺を合わせるために演奏に使っているパート譜やピアノスコアなどを貰えれば大丈夫です。コードメインの伴奏も大丈夫なので、有名曲、マイナー曲、オリジナル曲を問わずメロディーコード譜でも大丈夫です。
 ギターとの室内楽のために作曲された曲はフルート・ギターが多くのレパートリーがあり、例えば20世紀以降ではMargola, Demillac, Desporte, Piazzolla, Ibert, Sauguet, Francaix, Tomasi, Villa=Lobosなどのレパートリーを多く演奏しています。もちろん、20世紀以降の曲以外にも、19世紀の室内楽、ルネサンスのディミニューションなど色々なレパートリーの幅があります。
 ヴァイオリン・ギターではProcaccini, Margola, Gervasioなどのイタリア近代のオリジナル室内楽曲やそれらを補充するアレンジ曲があります。もちろんPaganini, Giulianiをはじめとした19世紀レパートリーなども演奏可能です。
 チェロ・ギターにはオリジナル曲以外にもNin, Falla, Mendelssohn, Saint Saënsなど魅力的な編曲のレパートリーが多くあります。
 ピアノ・ギターには、二つの楽器を対等に扱った二重奏にLincetto, Tedesco, Borlenghi, Margola, Mossoなど、イタリア近代を中心に多くのレパートリーがあり、協奏曲のピアノリダクションと異なり、音楽的に完成された世界が拡がっています。
 三重奏以上にも列挙できないくらいさまざまな編成のレパートリーがあり、例えばオーストリア近代にはヴァイオリン・ヴィオラ・ギターが多くあります。また、どんな編成でも19世紀のレパートリーやアレンジ曲と組み合わせることにより、プログラムを組み立てることはも可能です。

19世紀ギター/ロマンティックギター

19世紀のギターとフルート

 この時代になると、編成を指定した曲が多く登場します。一番多いのはフルート・ギターで、チマローザやロッシーニなどのオペラを題材にした曲と、普通の室内楽曲とが半々くらいです。現代では後者がよく演奏されますが、オペラ系の曲も魅力的なものが多いです。他にはヴァイオリン・ギター、チェロ・ギター、ピアノ・ギターにも豊富なレパートリーがあります。
 Berliozが若いときに書き溜めた歌とギターの歌曲集(アレンジが中心)、シューベルトの歌曲の当時のアレンジなど魅力的な歌曲も多くあります。
 三重奏以上の編成もフルート・ヴァイオリン・ギターはイタリア方面のレパートリーが豊富で、フルート・ヴィオラ・ギターはドイツ、オーストラリア方面のレパートリーが豊富です。また、ギター三重奏(ヴァイオリン・チェロ・ギター)には佳作が多くあります。
 ギター四重奏(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・ギター)はパガニーニをはじめとして多くのレパートリーがあり、ギター五重奏(ヴァイオリンx2・ヴィオラ・チェロ・ギター)はボッケリーニ、ドニゼッティなど多くのレパートリーがあります。
 他にはSchubertのアルペジオーネソナタもギター伴奏でアレンジされたものがあります。また、Beethovenの室内楽にも当時のアレンジがあり、レパートリーの可能性は豊富です。

古典派6コースギター

 主にスペインや南米で1800年前後に使われたビウエラによく似た楽器です。南米では現代でもこの楽器によく似た金属弦の楽器があります。ビウエラがリュート調弦なのに対し、この楽器はギター調弦で使います。ソロ曲のレパートリー以外にXiménezやLaportaの室内楽、同時代のヴァイオリンソナタ等の通奏低音で用います。

バロックギター

バロックギターとルネサンスフルートとバロックフルート

 17〜18世紀にはバロックギターソロのレパートリーが豊富にありますが、CorbettaやCarréなどのアンサンブル曲もあります。また、通奏低音にも用いることができます。複数人数の通奏低音部隊の一つとしても、単独での通奏低音もどちらも可能です。
 また17世紀前半を中心にギター伴奏を前提とした歌曲も多く書かれ、有名なFalconieriのO Bellissimi Capelliもそのタイプの曲です。CacciniのAmarilli mia bellaなど通奏低音タイプの曲と混ぜることにより17世紀の歌曲プログラムを作れます。

ルネサンスギター

写真左:ルネサンスギター

 4コース複弦の楽器で、ウクレレと同じ調弦です。ソロのレパートリーはイタリアからイギリス、フランス、スペインなど色々あります。アンサンブルではOrtizのコードやメロディー、Gorzanisの南イタリア歌曲の伴奏、マドリガーレやシャンソンのディミニューションの伴奏などができます。音域が高いので、メロディー楽器としても使えます。

ビウエラ/クインテルナ/ヴィオラ・ダ・マーノ

写真左:クインテルナ

 ルネサンスギターとリュートの中間のような楽器です。6コースで調弦はリュートと同じなので、ルネサンスリュートのレパートリーはほぼカバーできます。ただ、イギリスのリュート歌曲はやはりリュートの響きが合うので、Mudarra, Daza, Henestrosa, Narvaez, Pisadorなどのスペインのビウエラ歌曲、イタリアのPalestrinaやVerdelotなどのマドリガーレを歌曲として演奏する場合などに合う楽器です。ディミニューションの伴奏も6コースなのでルネサンスギターよりも複雑なことができます。シンプルなコードでのルネサンス舞曲の伴奏にも使えます。

ルネサンスリュート


 ルネサンス歌曲の伴奏、ディミニューションの伴奏に最適な楽器です。イギリスのリュート歌曲ではDowland以外にもMolrey, Rosseter, Pilkington, Coprario, Hume, Jones, Campianなど多くの魅力的なレパートリーがあります。もちろん、ビウエラ歌曲、マドリガーレ、ルネサンスカンツォーネなどにも使えます。

プログラムの構成

 軸になるプログラム曲目を提示していただければ、それに合わせて全体をご提案することも可能です。あるいは、例えば木管アンサンブルとのコンサートで前半はギターとのアンサンブルでアラカルト、後半は従来の木管アンサンブルのプログラムという構成や、弦楽四重奏とのコンサートで前半は弦楽四重奏、後半はギター五重奏などという構成も可能です。

共演者

ハーフプログラム以上のまとまった演目でご一緒させていただいた方々です。

ヴァイオリン・ヴィオラ

(五十音順 敬称略)

太田麻起子
須賀麻里江
マルグリット・フランス(元スイスロマンド管弦楽団ヴィオラ奏者)
室谷高廣(元南西ドイツ室内オーケストラ・コンサートマスター/元新日本フィル・コンサートマスター)
アレクセイ・モシュコフ(ベルギー王立管弦楽団・コンサートマスター)
八嶋博人(ハノーファー北ドイツ放送フィル)
八嶋美和子
若林暢

フルート

東大輔
岩城昌代
興梠由貴子
佐藤真由

リコーダー

アントニオ・カリーリョ
竹内茂夫

オーボエ

小野智子
新松敬久(元日本フィル)

クラリネット

生島繁(元トゥールーズ・キャピトル管弦楽団)

ファゴット

クリスチャン・ジャコタン(元トゥールーズ・キャピトル管弦楽団、フランス国立管弦楽団)

チェロ

城戸春子
ロバン・デュピュイ

ハーモニカ

矢次保子

声楽

荒牧小百合
江口元子
カロル・ガベ
白藤亮子
高島敦子
田中彩子
谷めぐみ
坂口義行
三浦幸未知

ギター

アコ・イトウ
レオ・ジアノラ
アンリ・ドリニー
エルマンノ・ボッティリエーリ
パブロ・レンティーニ=リヴァ
アンヌ=ソフィ・ローレンス

リュート

上田朝子
永田斉子

ピアノ

岩井亜希子
塚越弘子
筒井一貴
戸田みはる
外谷東

ハープ

摩寿意英子
マリア味記子
村松安里

新作初演

一柳慧「邂逅」(改訂版初演)
郡司敦「わすれないから」(委嘱作品)「ここから」「それから」
萩森英明
橋爪皓佐「Vague Dialogue」(委嘱作品)
三輪眞弘 コンサートジュネシスによる新作委嘱


費用めやす

いずれも数回の打ち合わせ、リハーサル込み。
交通費は別途。青春18切符期間・範囲で荷物の少ない場合交通費なし。

録音・収録

日程の選択が可能なものや宅録:1曲5分程度の曲の場合2万円
編曲が必要なものは1曲あたり+2万円程度

新作初演

1曲5分程度で2万円から

アマチュアやプロの方のアンサンブル練習

1曲5分程度の場合、3回の練習で2万円。収録可能。公開、利用に関しては相談。

イベント・ライブ

日時指定の場合 5万円/日
日時選択可能な場合 3.5万円/日
編曲料は録音・収録と同じ

コンサート・リサイタルの伴奏・共演

日時指定の場合 5万円/日
編曲料は録音・収録と同じ

ソロの演奏

フルプログラム 5万円
ハーフプログラム 3.5万円

※交通費は実費。時間があるときは青春18切符などの利用可能(好きなので)。


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