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日本古典 幕末・明治時代 「中林梧竹」

1827年―1913年書家。佐賀県生れ。名は隆経、字は子達、通称を彦四郎。号は梧竹。
幼年から、献書会で見事な字を書き、神童と騒がれたという。鍋島侯に仕え、のち江戸に出て市河米庵・山内香雪に書を学ぶ。清に渡り、潘存(はんそん)に師事し、書の研鑚に励んだ。また漢・魏・六朝碑の拓本を多数もたらした。帰国後副島種臣等の斡旋で、東京銀座「伊勢幸」に身を寄せた。そのまま29年間住み、 その間、全国を遍歴した。篆・隷・楷・行・草の多岐にわたる書体で長鋒柔毫の筆を駆使した、大きな名作を多く残した。

日下部鳴鶴や厳谷一六とともに「明治の三筆」の一人に数えられる。
日本近代書道の基礎を築き、創造性に富む品格の高い作品を書き、書論も残すなど、名実ともに東洋一の書家としてその評価は高い。

中林梧竹「五言絶句」玄妙臨

・五言絶句
〈原文〉
凌寒花事早、紅白雪中尋 閑将筆底意、寫出天地心 梧竹
〈現代語訳〉
早春、咲く梅の花に感じ入り、自然の力強さを筆によって写し出す。

・玄妙個展2021「古典漫遊〜文字の変遷をたどる〜中国編」
・玄妙個展2022「古典漫遊 中国書法から日本の書まで文字の変遷をたどる」
・玄妙個展2023「古典漫遊 中国書法から日本の書まで文字の変遷をたどる」

墨玄会 主宰 玄妙


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