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日本古典 飛鳥時代 「聖徳太子」 

576年−622年
政治家、宗教的思想家。
父は用明(ようめい)天皇。幼名は厩戸豊聡耳(うまやどのとよとみみ)皇子。のち上宮(じょうぐう)王ともいう。
推古天皇の摂政として仏教を基調とした政治を行った。
冠位十二階を定め,十七条憲法を制定し、小野妹子らを遣隋使として対等の国交を開き,大陸文化の導入に努めた。

仏教に対しては深い理解と信仰を示し,《三経義疏(さんぎょうぎしょ)》を著し,法隆寺はじめ7寺を建立したといわれる。

聖徳太子「法華義疏」玄妙臨

・法華義疏
現存する日本最古の肉筆である。聖徳太子が著したとされる「三教義疏」の一つで、華経注釈書の草稿本であると伝えられている。真跡の信憑性は定かではないが、第一巻冒頭に「此れは是の大委国の上宮の王の私の集なり。海の彼の本に非ず」という奈良時代に書かれた添え書きがあるため、紙に筆で書かれたものとしては日本最古の貴重な書である。

〈読み下し文〉
法華義疏第一
夫れ妙法蓮華經とは、蓋し是れ総じて万善を取りて、合して一因と爲るの豊田、七百の近壽、轉じて長遠と成るの神薬なり。若し釋迦如来の出北此土に應現したまえる大意を論ずれば、将に宜しく此の經の教を演べて、同歸の妙因を脩し・・
〈大意〉
「妙法蓮華経は、あらゆる善を取りまとめて悟りの種とする豊田で、限りある命を永遠の生命にする妙薬である。釈迦がこの世に現れた意義は、まさしく人々にこの法華経を説いて、あらゆる善行が悟りの一因に帰すると⋯⋯」

・玄妙個展2021「古典漫遊〜文字の変遷をたどる〜中国編」
・玄妙個展2022「古典漫遊 中国書法から日本の書まで文字の変遷をたどる」
・玄妙個展2023「古典漫遊 中国書法から日本の書まで文字の変遷をたどる」

墨玄会 主宰 玄妙 


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