JAIST社会人D進 1年目に起きたこと
こんにちは。トマト中毒のげんまいです。この投稿は社会人学生 Advent Calendar 2019の11日目記事になります。
軽く自己紹介すると、私は今年4月にJAISTの博士後期課程(情報科学)へ入学し、働きながら博士取得を目指しています。受験については以前書いたけど、入学後に起きたことは一切書いてなかったので、体験録形式で一気に書くことにしました。正直おちゃらけてます。真面目な文章が欲しい方は、回れ〜右!
4月 オリエンに行ったら休日が半月溶けたでござる
4月最初の土曜日が入学オリエンでした。そこで一般的な説明を受けるのです...が!突如始まる必修授業開講のお知らせ。日程はオリエン翌日と翌週の土日。時間は9:20〜19:10の終日。初手から半月の休日を授業でしっかり埋めてくる大学に、ある者はもっと早く言えと怒り、ある者は虚ろな目で天を仰ぎ、ある者はこれが大学のやり方かと嘆く。おお、神よ、平日の仕事と合わせると14日連勤ではないか。これは我々への試練か。
5月 え?この授業は卒業単位に含まれないんです?
JAIST社会人コースは知識科学系と情報科学系に分かれます。学生は両分野の授業を受講出来るのですが、授業によっては卒業単位に含まれません。そういう授業は「自由科目」という、卒業には関係ないけどまぁ頑張ったで賞が頂けます。ありがたいですね。私も間違ってひとつ取ってしまい絶ぼ...歓喜に涙しました。えぇこれは喜びの涙です、異論は認めません。
6月 情報の授業ガチすぎぃ(泣
社会人コースとはいえ、授業はがっつり大学の講義です。なので中間テストも期末テストもレポート課題もあります。テスト内容は先生によって違うと思いますが、私が受けた授業は基本的に記述の問題を解く系が多くて。真面目に勉強しないと普通に落単します。また出席点は存在しません。一方、知識科学系は真面目に出席すれば単位を取れる授業が多いらしく、知識の同級生に「え?落単とかあるの?(*´ω`*)」と言われました。ぐぬぬぬぬ....!!
7月 OK, Google. 転職サイトを開いて
入学後3ヶ月を過ぎると、会社でも私が大学院へ通っていることが広まります。で、肯定/否定の両面で色んな感情を人からぶつけられました。弊社は学歴を気にしない自由で居心地の良い風土なのですが、一部のモンスターおっさんが謎の否定やマウントをとってきます。お前が博士になって何になる、どうせ退学になる...などなど。よろしい、ならば転職だ。
8月 しっっっかり見せつけていく!
会社でもあえて学生証を首から下げて見せつけていくことにしました。はい、喧嘩を売ってます。がるるるる。堂々と学生証をぶら下げていると偉い人からも理由を聞かれます。で...ありのままを話しちゃった。転職先を探していることも宣言しちゃった。まぁ、怒られることもなく「そのメンタルの強さが欲しい」と爆笑されるだけでしたが。
(※ その後色々あり、今は転職する気はないです。念の為。)
9月〜11月 僕の考えた最強の副テーマ
JAISTは主テーマ研究以外に副テーマ研究も必修となっています。博士後期の場合、4月入学なら翌年2月がテーマ提出締め切りです。これ、本当にきつくて、主研究とのシナジーが推奨されないため何をするか決めるだけでも大変なんです。私も煮詰まりました。最終的には「ふ〜む本当テーマどうしよっかな。あ、ここにこの前作ったおもちゃがある。先生、これでxxxなソフト作ってxxxな実験をする感じでどうでしょう。」先生「いいじゃない。こういう実験も出来そう。」え、これでいいの?決定?
通年 主テーマ研究デスロード
仕事、授業と並行して研究するのは本当に大変です。受験時に研究計画書を提出したものの、いざ研究してみると新規性・進歩性がなかなか出せず。正直今年は道筋を見出すだけで苦労しました。ただ、やっと道が見えてきましたので、なんとか近々で結果を出してどこかに1本論文を通したいと思っています。
その他もろもろ
働きながら授業を受けて、テスト勉強して、副テーマ研究をして、主テーマ研究をするのです。時間なんてとにかく足りません。入学してからというもの睡眠2、3時間なんて常ですし、徹夜もしばしば。それだけ身を削っても研究は進捗せず、苦しい時間を過ごしています。また私は既婚者なので、家庭との両立もしなければなりません。幸い、私の妻は妻でやりたいことに没頭しているので、サポートもないけど不満も少ないです。いや、少ないだけで不満は言われますが。
今、苦しんでいる社会人学生の仲間へ
再び大学に入り、学び、成長を感じつつ、頑張っても頑張ってもゴールが見えない消耗戦のような日々を過ごされている社会人学生のみなさん。いかがお過ごしでしょうか。私は辛いです。ストレスで食事しか喉を通りません。みなさんはどうですか。耐えられてますか?心身共に健康でいますか?...すでにオーバーワークで頑張り続けているみなさんへ、同じ境遇の身として私から一言だけ。
「みんな、負けるな。」