生理(月経)への違和感#3_馴染みのない「婦人科」
10代、20代と生理の違和感があったのに、結局婦人科(レディースクリニック)を受診したのは30代になってからです。
今回、なぜ婦人科を受診してこなかったのかを書いていきたいと思います。
「10代~20代前半の生理は不安定なもの」って聞いていたから。
私は高校生になるまでまったく生理痛や生理による不調がありませんでした。
生理痛を自覚したのは高校生に入ってから。
今思えば、文化部で運動習慣がなくなったこと、成長期で体重(体脂肪)が増えすぎたことが影響していたのではないかと思います。
それまで感じていなかった生理痛。以前の記事で書いたように、排便痛を感じたこともあり、不安になって周りの大人や健康診断で相談してみましたが、「まだ不安定だからじゃないか?」という回答があり、そんなものなのかな?って思っていました。
今あらためて調べると、18歳くらいには安定してくるようですね。
当然初経の年齢やその人の体質などによって前後するので、18歳というのは一つの目安だと思います。確かに個人差のあることではあるけど、周りの大人が「何歳に初経があったのか?」「基礎体温をつけてみてはどうか?」ということを教えてくれていたら、受診につながるきっかけがつかめたかもしれないと、あのころを振り返って思います。
正常の範囲内という回答。
他の記事でも書きましたが、20代になってからも生理の経血量が多いことや生理周期が早いことが気になり、健康診断や内科受診(特に貧血治療で通院していた時)に相談をしましたが、生理周期は正常の範囲内、経血量については個人差と言われました。
2か月で3回生理が来たときは、3週間(21日)程度で次の周期が来るので、正常の範囲内ではないはずなんですが、「個人差」や「不安定さ」と見られていたのかなと思います。
あの頃、経血量の目安を知らないから伝えられなかったし、基礎体温をつけ始めたのも20代後半になってからだったので、医師に相談する材料がそろっていなかったのかもしれません。
ほんとに問題ないのかな?という不安がぬぐえないまま、結局は「正常の範囲内」という回答を信じ、その先に進むことはありませんでした。
そもそも「婦人科」になじみがない
子どものころ通院していた近所の病院にあったのは「産婦人科」でした。産婦人科は、赤ちゃんを産むお母さんが通うところだと思っていました。
産婦人科が「産科」と「婦人科」であることを知ったのは、大人になってだいぶ経ってから。
ただ「婦人科」を知ったところで、やっぱり身近な存在に感じなかった。
「婦人」とは「成人した女性」と国語辞典に書かれています。まずこの時点で10代にはひっかからないよね(笑)
また、これは私だけかもしれませんが「ふじん」という響きと「産科」が結びついて「ふじん=夫人」というイメージがぼんやりとありました。
だから、「婦人科」も未婚の自分にはあまり関係ないような気がする~というなんともあいまいな理由(印象)により、自分事化されていませんでした。
いつからでしょうね、レディースクリニックという名称が一般的になったのは。「レディースクリニック」と聞くと「婦人科」よりは身近に感じられたのも、また事実です。
「じゃあ、婦人科という名称をやめればいいのでは?」と思うかもしれませんが、クリニック等の看板についている「●●科」というのは、標榜(ひょうぼう)科と言って、医療法によってその表記の仕方が定められているのです。
なので、勝手に親しみやすい「レディース科」や「女性科」というのを看板につけることができない。
※厚生労働省の資料にも、下記のように明確に書かれているんです。
「婦人科とは何ぞや」っていうのは、周りにいる大人やちゃんと知っている人が教えてあげないと自力で婦人科受診にたどり着くのは難しいかもしれませんね。
「もしかして、がん!?」という不安でようやく受診
ロリエの情報ページに、<こんな症状がありませんか?>というリストがあります。
私は「不正出血」をきっかけにレディースクリニックへ行きました。
以前「子宮内膜症#1_発覚」の記事で、赤裸々に発覚の経緯を書いたのは、あれが「不正出血」だと気づくのに時間がかかったからです。
私の場合、赤い血液が出たのではなく、生理の終りかけのような「茶色い感じ」だったので、出血だとなかなか気づきませんでした。
不正出血の原因は色々とあり、それは「不正出血 原因」でググれば医療機関が掲載している記事が出てくるのでそちらを読んでみてください。
私は「不正出血の原因はがんかもしれない!」と不安になったことが決め手となり、ようやく行動に移せたのです。
ロリエ「病気とトラブル 産婦人科にいこう」というページ
このページはわかりやすく説明されているので、一度読んでおくといいと思います。