見出し画像

技術士(総監)のキーワード集の解説

みなさん、こんにちはGenmaです。ぼちぼちとR7年度の試験に向けて、準備をはじめようかなと考えている方もいらっしゃるかもしれません。その中で、総監の択一は何から手を付けていいのやら、ひとつひとつキーワードをググるのも面倒だな、なんだかとっつきにくいなあと感じていませんか?私もそうでした。

そういったみなさんの声を受け、よく出題されるキーワードを解説付きで整理してみました。かなりのボリュームになりますが、択一の勉強の一助になるかと思いますので、興味ある方は購入をおススメします。


1.経済性管理

1.1事業企画

■生産の4M
MAN・MACHINE・MATERIAL・METHOD(昔はMONEY)

■5M+1E
従来の4Mに検査・測定を意味するMeasurementをプラスしたもので、1Eは環境を意味するEnvironmentのこと。これまでの4Mに新たなMが1つ、Eが1つ加わったものが5M+1Eである。

■6M
5MにManagementを加えたもの。生産ライン全体を見渡し、適切なマネジメントを行うことが大切と考えられるようになった結果、6Mが誕生。
 ■DCF法(Discount Cash Flow):割引キャッシュフロー法
事業が生み出す期待キャッシュフロー全体を割引率で割り引いて企業価値を算出する方法。

■回収期間法
投資したお金が何年間で回収することができるかを見積もって、その期間によって投資を行うか行わないかを判断する方法。

■内部収益率法(Internal Rate Return Method)IRR法
プロジェクト投資の意思決定方法の1つ。「プロジェクトのNPVがゼロになるような割引率」と定義。つまり、あるプロジェクトが将来生み出すキャッシュフローの現在価値(キャッシュインフローの現在価値)と、プロジェクトに必要なキャッシュフローの現在価値(キャッシュアウトフローの現在価値、つまり投資額)とがちょうど均衡するような割引率。

 ■インプット指標
費用のことで、指標としては主として予算額が用いられる。
・例えば、〇〇工事に〇〇億円の予算を執行したなど。

■アウトプット指標
事業実施に直接関連する指標。例えば、道路の整備延長、パトロール巡回件数など。

■アウトカム指標
成果に関する指標で、例えば、渋滞がどの程度緩和されたか、犯罪がどの程度減少したかなど。

 ■ライフサイクルマネジメント(LCM)
ファシリティの企画段階から、設計・建設・運営そして解体までのファシリティの生涯に着目して計画、管理を行なう考え方。 ファシリティに依存する効用の最大化、ライフサイクルコストの最適化、資源やエネルギー消費・環境負荷の最小化、障害や災害のリスクの最小化を目標とする。

■信頼性設計、保全性設計
単に故障しないことを保証するだけでは不十分で、故障や異常をいち早く検出・診断して修復する能力が重視される。この能力を保全性maintainabilityと呼び、そのような設計を特に保全性設計と呼んでいる。製品は故障しない信頼性と修復容易な保全性とを同時に備えてはじめてバランスのとれた設計となり、この二つが満足されると、高い可動率(アベイラビリティ)availabilityを示す。

 ■コンカレントエンジニアリング
製品の開発プロセスを構成する複数の工程を同時並行で進め、各部門間での情報共有や共同作業を行うことで、開発期間の短縮やコストの削減を図る手法。

 ■デザイン・イン
部品の製造販売を行う業者が、完成品のメーカーに設計の協力をして共同開発を行い、その際に自社の部品をその新製品の組み立てに使用するように働きかけるという経営戦略。

■フロントローディング
一般的に設計初期の段階に負荷をかけ(ローディング)、作業を前倒しで進めること。 

1.2品質の管理

■QC7つ道具
覚え方→サンチェ監督引っ張れそう布図、チェックシート、理図、性要因図、ストグラム図、パレート図、別・グラフ)
散布図
縦軸、横軸に2項目の量や大きさ等を対応させ、データを点でプロットしたもの。2つのデータの間にある相関関係を探し出すのに役に立つグラフ。
チェックシート
あらかじめチェックする項目を決めておき、その内容を簡単にチェックできる表または図のこと。事実の確認や項目別の情報を簡単に取得することができる。
管理図
管理図は折れ線グラフに3本の線を引いたもの。上側の線を上方管理限界線(UCL)、真ん中の線を中心線(CL)、下側の線を下方管理限界線(LCL)という。データを時系列に配置し、対策可能で回避できる原因と、偶発的で避けられない原因に分類が可能な方法。
 ・特性要因図
特性(結果)がどのような要因によって構成されており、どの要因に変動があると看過できない影響を及ぼすのか、視覚的に管理できる図です。魚の骨のような形をしているので、「フィッシュボーン図」とも呼ばれている。
ヒストグラム図
データを一定の範囲で分け、各範囲に該当する数値を縦軸に取るグラフです。データの分布や平均、ばらつきなどを把握できる。
パレート図
値が降順にプロットされた棒グラフとその累積構成比を表す折れ線グラフを組み合わせた複合グラフ。

■新QC7つ道具
覚え方→新連携アロマでP和図法、関図法、統図法、アローダイヤグラム、トリクス図法、マトリクス・ータ解析法、PDPC法)
 ・親和図法
親和図法とは、問題となる要因を親和性(関連性)の高いグループに分け、整理・体系化する方法。ひとつの要因ではわからなかった課題を明確化し、問題の構造を掴むことができる。
 ・連関図法
連関図法とは、原因と結果、目的と手段などが複雑に絡み合った問題の因果関係を、論理的につなぐことで問題を明らかにする手法。要因と要因を矢印で結び、因果関係を見つけた上で主要因を追求する。
 ・系統図法
系統図法とは、目的達成のために最適な手段や方法をツリー状に並べる方法。この手法では、目的を達成するための手段を目的として捉え、その手段を考えるという作業を何度も行う。その作業によって、目的と手段を多段階に展開でき、最終的に実行するための手段にたどり着くことができる。
 ・アローダイヤグラム法
アローダイヤグラムは、問題を解決するための作業が複雑に絡み合っている場合、各作業の関係と日程の繋がりを明らかにする。PERTを品質管理に適用させた手法。作業同士を線で結び、順序関係を記載することで、作業の最適な日程を計画・管理できる。また、全体が一覧できるため、作業の着手をする前に工程の問題点が明確になるという点もメリット。 
マトリクス図法
マトリックス図法は、ふたつの要素を「列」と「行」に分け、その対応関係を明らかにする手法。系統図法によって展開した手段の重要度や役割分担などを決定するために用いられる。 
マトリクス・データ解析法
唯一数値データを取り扱う方法。ふたつ以上の数値データを解析し、問題の整理や解決の糸口を見つける。「主成分分析」という統計学で扱う「多変量解析」の手法の一つである。 
PDPC法(Process Decision Program Chart):過程決定計画図
PDPCは事前に考えられるさまざまな結果を予測し、目標達成までに不測の事態が起こっても代替できる案を明確にしておく方法。プロセスが流動的で予測が困難な場合、対応策をあらかじめ決めておくことで、問題が起こった際に予定を頓挫させずに済むことが可能。

■ISO9000シリーズ
・品質マネジメントシステムに関する要求事項、並びに製品及びサービスに関する要求事項を補完している。
品質マネジメント7原則
①顧客重視:顧客満足は組織経営にとって究極の目的。顧客とは、金銭のやり取りが発生する相手のことだけでなく、会社の提供する製品、サービスに係るすべての人のことを指す。
②リーダーシップ:リーダー(経営者)の気風はそのまま社風となる。リーダーは将来に対する明確なビジョン(あるべき姿)を描き、それを「言語化」「成文化」する。リーダーシップが中小企業を「依存型」から「自立型」に導く。
③人々の積極的参加:リーダーが掲げた目標を、従業員全員で達成する。マネジメントシステムは「全員参加」が基本。
④プロセスアプローチ:プロセスアプローチとは、ひとつひとつの作業が「本当に必要なプロセスに基づいて行われているか」「作業工程の中にムダな手順などはないか」を見直し、各プロセスが一本の線のようにつながった状態であること。
⑤改善:単に問題点を改善していくだけではなく、現状に問題がなくても『アップデートする点はないか』を絶えず考え、「マネジメントの管理の最適化」を行う。
⑥客観的事実に基づく意思決定:会社の目標は、抽象的なスローガンや標語ではなく、(客観的な)事実=データや記録などに基づいて具体的で明確なものを立てることが重要。闇雲に記録を残すのでなく、その後、何らかの形でデータや記録を活用することを踏まえてデータをとる。
⑦関係性管理:組織と、供給者及び組織を取り巻く利害関係者とは、対等の立場にあり平等であるべきという考え方に基づいて、モノ・サービスに係るすべての人が協力し、気持ちのよい関係で仕事をして価値実現を目指す。

 ■製造物責任法(PL法)
・製品の使用中、消費者が生命、身体、または財産に損害を受けたとき、それが製品の欠陥によるものであったことを証明できれば、製造者の賠償を受けられるという法律。
・「製品に欠陥があったこと」、「その製品の欠陥により損失を受けたこと」を消費者が証明すること。
人工的に加工された商品が対象で、農作物、土地、ソフトウェア(有体物ではない)などは含まれない
・時効:2006年現在の規定では、被害発生から3年間、製品出荷から10年間がPL法適用の対象となる。 

■コンシューマリズム
・消費者運動、またはその底流になっている精神や思想のこと。技術革新や高度成長は国民経済と国民生活の発展に大きく寄与したが、反面、欠陥商品、有害食品、誇大広告、環境破壊などの、いわゆる消費社会特有の「ひずみ」を生み出した。こうしたひずみに対して消費者がみずから守るために起した運動とその思想がコンシューマリズムである。 1965年アメリカの弁護士ラルフ・ネーダーが欠陥自動車を告発したことが発端となり、その後、この種の運動が世界的に広がった。日本でも消費者運動は盛んであるが、欠陥商品の告発、不買運動、商品の安全性をメーカーに義務づける立法措置を求めるものなど各種の形態がある。 

■消費者生活用製品安全法
・消費生活用製品安全法は、消費生活用製品による一般消費者の生命又は身体に対する危害の発生の防止を図るため、特定製品の製造及び販売を規制するとともに、消費生活用製品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進し、もって一般消費者の利益を保護することを目的として制定された法律である。1973年6月6日に公布された。経済産業省の所管。
・PSCマーク(Product(製品)、Safety(安全)、Consumer(消費者))は、消費生活用製品安全法によって、消費生活用製品のうち、一般消費者の生命又は身体に対して特に危害を及ぼすおそれが多いと認められる製品に付すことが必要なマークである。一般消費者が購入する際に安全性を確認できるよう、製造又は輸入業者ら、事業者に対して、表示して販売することを義務付けたものであり、所定の安全基準等に適合したものについて表示し、表示がない商品は、販売ないし販売の目的での陳列も禁止される。 

■トレーサビリティ(トレース+アビリティ)
・トレーサビリティとは、「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」を明らかにすべく、原材料の調達から生産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすること。近年では製品の品質向上に加え、安全意識の高まりから重要度が増しており、自動車や電子部品をはじめ、食品や医薬品など幅広い分野に浸透している。 

■工程能力指数
・Cp:規格の上限と下限の範囲(幅)に対して、データのバラつきの大きさ(幅)がどの程度かを表す。
・Cpk:規格の上限と下限の範囲(幅)に対して、データのバラつき(幅)がどの位置にあるかを表します。
・工程能力指数1.00:±3σ 規格から外れる確率0.269% →不安定
・工程能力指数1.33:±4σ 規格から外れる確率0.0063% →安定
・工程能力指数1.67:±5σ 規格から外れる確率0.000057%→十分安定 

■HACCP(ハサップ):Hazard Analysis and Critical Control Point
 食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛星管理の手法である。従来の抜き取り検査による衛生管理に比べ、効果的に問題のある製品の出荷を未然に防ぐことが可能となるとともに、原因の追究を容易にすることが可能となる。

1.3工程の管理

■移動平均法
・在庫に変化があるたびに平均単価を算出して売上原価とし、棚卸資産の評価額として取り扱うための計算法。
・移動平均法では、あらかじめ設定した個数の過去の観測値から需要量の予測値を計算する。
・移動平均法では、時系列データに傾向変動がある場合、期間を長くとればより古い需要値の影響を考慮することになるため需要変動の影響が遅れる
・移動平均法は、時系列データから季節変動による影響を除くためにも用いられる。 

■指数平滑法
・時系列データから将来値を予測する際に利用される代表的な時系列分析手法。得られた過去データのうち、より新しいデータに大きなウェイトを置き、過去になるほど小さな(指数関数的に減少する)ウェイトを掛けて移動平均を算出する加重平均法の1つ。
■PMBOK(Project Management Body of Knowledge):ピンボック

■ボトムアップ見積り
・求められている成果物や作業を分解し、分解された要素に必要とされる資源(リソース)を見積り、それを積み上げて全体の見積りを出す方法。あるいは、ソフトウェアを構造化して、機能単位に見積もっていく場合や、実施作業を分解して工数別に見積もることもある。
・実施する作業をWBS(Work Breakdown Structure)に分解して、WBS毎に工数を見積もる方法。
・工程がある程度進んで詳細な見積りが必要なときに用いられる。
 
■類推見積り(計画段階向き)
・類似プロジェクトのデータを使用して、必要工数やコストを見積る技法。
・属人的な方法であり、見積もる人の能力に精度は大きく依存するため、見積り精度は低くなる傾向にある。
 
■パラメトリック見積り
・係数(パラメーター)による係数モデルを用いた重みづけにより工数を算出する方法。
・見積りに必要な定量的なデータが揃わないと見積りが進まないといったデメリットがある。
 
■三点見積り
・プロジェクトの作業時間や、その作業の金額を楽観値、最可能値、悲観値の三点から見積もる手法。
平均=(楽観値 + 最頻値 × 4 + 悲観値)÷6
・楽観値:物事を円滑に運ばせる条件がすべて整い、実際にすべてのアクティビティが円滑に進んだ時の値(最速・最短の値)。
・最可能値:従来の経験に照らし合わせて、アクティビティの完了に必要であると予想される値(いつもの値)。
・悲観値:悪条件が重なり、円滑にアクティビティが進まなかった場合の値(最遅・最長の値)。
 
■PERT(Program Evaluation and Review Technique)
・プロジェクトの計画に際して、作業と作業を矢印で結ぶことで、それらの関係性を明確に示す。
CPMがコスト最適化の手法であるのに対して、PERTは不確定要素の多いプロジェクトにおいて確率的に時間見積りを算出し、その時間の短縮を図る手法である。
 
■CPM(Critical Path Method)
・各作業工程をネットワーク図に表してクリティカルパスを分析することにより、最小の投資額で所定期間内に計画が完了する最適解(スケジュール、追加投資の意思決定)を求める手法。
・CPにコストをかけて工期を圧縮。

1.4現場の管理と安全

■進行管理
・作業手配
 →作業準備、作業割り当て、作業指示
・実績管理
 進行管理:目的→納期遵守、方法→遅れ対策
 余力管理:目的→過負荷防止、方法→能力と負荷のバランス
 現品管理:目的→仕掛品と所在と数量管理、方法→数量不足防止
 
■PQCDSME
・Productivity(生産性):労働生産性、設備生産性、原材料生産性、エネルギー生産性
・Quality(品質):不良品率、検出率、機能充足度
・Cost(コスト・経済性):単価、原価率、固定費
・Delivery(納期・生産量):製品リードタイム、納期遵守率
・Safety(安全性):強度率、度数率、年千人率
・Morale(モラル):職務の満足度、集団の団結感、帰属意識
・Environment、Ecology(環境):製品の使用期間、廃棄物処分量
 
■サプライチェーンマネジメント(Supply Chain Management) 
・プル生産(JIT):必要なものを必要な時に必要なだけ。
・プッシュ生産:需要を予測し生産量を決定(従来型)。
・SCM:プル生産の思想に基づき、原材料調達~回収まで一括管理し、生産計画に活用するシステム。
 ※ブルウィップ効果:ある製品に対するサプライチェーンにおいて、各企業がそれぞれ需要を予測しながら発注していく場合、川下から川上に段階がさかのぼるにしたがい、需要予測の変動が増幅していく現象。

■制約条件の理論:TOC(Theory Of Constraints)

1.5原価管理

■原価計算
・総合原価計算:大量生産製品の原価を一括。
・個別原価計算:一つの製品の原価。
・標準原価計算:標準原価を財務家計に組み入れ。
・財務諸表の作成や、販売価格の算定、原価管理、利益管理、経営思想決定などのために活用される。
・製品原価の計算では、費目別→部門別→製品別の順で原価計算を行う。
・原価企画は初期の企画段階で実施される。生産段階の原価管理は原価維持、原価改善。
 
■活動基準原価管理
・主目的は、原価を発生させる要因を明らかにし、製品ごとに発生した原価を正しく把握して振り分けること。
・製造業における間接費の増加を背景として注目された手法であり、非製造業への適用も可能である。
・直接作業時間は配賦時間に使用しない。
・一般に、伝統的な原価計算と比べて、少量生産品に製造間接費を多く配賦する。
・コスト・ドライバーの例として、部品数、段取り回数、検査回数、仕様書枚数、開発者数が挙げられる。
 ※配賦:部門や製品を横断して発生する費用を、配賦基準に従って配分処理すること。
 ※コスト・ドライバー:ABC(活動基準原価計算)は、製品にかかっているコストを正確に把握するために、間接費の配賦計算をできるだけ実態に合わせて正しく行う方法である。その間接費の割り当て基準をコスト・ドライバーという。
 
■限界利益と損益分岐点

■優劣分岐点

■マテリアルフローコスト会計
・製造プロセスにおいてマテリアル(原材料、副資材、エネルギー)のロスを物量とコストで見える化する原価計算の手法。 廃棄処理、リサイクルされる材料に投入した材料費、加工費、設備償却費などのコストを"負の製品のコスト"として明確化し、コスト削減を達成することを目的としている。

1.6財務会計

 財務会計は、組織における活動の各段階において、経営成績や財務状況を外部の利害関係者に対して報告するためのものである。通常、一定期間に対して、賃借対照表と損益計算書を含む財務諸表が作成され開示される。

■賃借対照表(B/S)
資産、負債、純資産によって、一定時点(通常は決算日)の財政状態を表すもの。
 
■損益計算書(P/L)
・収益と費用を対比して、利益を算出することにより、一定期間(通常は1年の会計期間)における経営成績を示すもの。
・売上総利益 → 営業利益 → 経常利益 →純利益 の順に損益が計算される。
 
■キャッシュ・フロー計算書(C/F)
一定期間(通常は1年の会計期間)におけるキャッシュ・フローの状況を一定の活動区分別に表示し、現金(現金と同等のものを含む。)の動きを明らかにするもの。
フリーキャッシュフロー =(+)営業キャッシュフロー +(-)投資キャッシュフロー

■企業会計原則

1.7設備管理

■寿命特性曲線(バスタブカーブ)
・時間経過順にそれぞれ初期故障期間→偶発故障期間→摩耗故障期間。
・初期故障期間では、設備の設計・製造の不良、材料の欠陥、運用のまずさなどに起因する呼称が生ずる。
・偶発故障期間では、設備の故障率はそれまでの実働時間にほとんど依存しない。
・摩耗故障期間では、設備が老朽化して、機械的な摩耗や疲労、化学的な腐食、経年的な材質変化などに起因する故障が生ずる。予防保全や改良保全により、故障率の増大傾向を減少させることが有効である。

1.8計画・管理の数的手法

■オペレーションズ・リサーチ
・事象を数値モデル化、最適化や線形解析等を行って分析する手法。
 
■シミュレーション
・エージェントシミュレーション
 自律的に行動するエージェントの振る舞いや、それらの相互作用から現れる、複雑な社会システムをシミュレーションする。
・モンテカルロシミュレーション
 自由なサイコロをいくつも作って、何回も投げること。
 
■数理計画法(最適化手法)
・一定のルールの範囲内においてできるだけ良いやり方を、数理モデルと計算機の力を借りて導く手法。
・配送場所が決まっているとき、できるだけ手際のよい運び方を求める(配送計画)
・必要なエネルギーを出来るだけ低コスト・低環境負荷で生産するための機器の運転方法を求める(運転計画)
・職場の制約を満たし、皆ができるだけ納得する勤務表を求める(シフトスケジューリング)
・工作機械やマンパワーの制約の下、リードタイム最小のスケジュールを立てる(プロジェクトスケジューリング)
・線形計画法:制約式を設定し目的関数を最大又は最小化(1次式)
・整数計画法:線形計画法に整数変数制限をかけて最適化
・パレート最適:無限にある解から意思決定者の選好による妥協解
 
■KJ法(川喜田二郎)
・データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解し、論文等にまとめていく。共同での作業にもよく用いられ、創造性開発(または創造的問題解決)に効果があるとされる。
 
■ブレインストーミング
・集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法。「判断、結論を出さない」、「粗野な考えを歓迎する」、「量を重視する」、「アイデアを結合し発展させる」
 
■デルファイ法
・予測技法の一つであり、専門的知識や経験を有する複数人にアンケート調査を行い、その結果をお互いに参照した上で、回答を繰り返して、集団としての意見を収束させていく。
 
■階層化分析(階層化意思決定法:AHP)
・意思決定における問題の分析において、人間の主観的判断とシステムアプローチとの両面からこれを決定する問題解決型の意思決定手法。
・階層構造の構築では、問題の要素を「最終目標」、「評価基準」、「代替案」の3階層に分ける。

2.人的資源管理(有料記事)

3.情報管理(有料記事)

4.安全管理(有料記事)

5.社会環境管理(有料記事)


いいなと思ったら応援しよう!