パチスロをはじめたきっかけ
19になる年の春。
5年間通う高専の4年の代が始まる時だ。
入学したての当時15歳の女の子A子に恋をした。
これを世間ではロリコンというのであろう。
でもそんなの関係なく遺伝子全てで反応するレベルで好きになってしまった。
当時童貞のおれは自分なりに頑張って攻めた。
同じK-POP好きでお互い寮生だったので打ち解けるのも早かった。
散歩やデートを重ねチキって電話で告白。
1週間後位に返信が来た。
告白に全く関係ない内容で告られたのを覚えてないかのように全く触れてこなかった。
たしかBIGBANGのライブDVD入手したんですけど見ますか?!的な内容だった気がする。
さすがに恋愛経験なくてもこれは彼氏としては無理だけど友達としては仲良くしたいんだなと悟った。
しかし、ゲンキーは諦めきれなかった。
さらにご飯等を重ねA子を花火大会に誘った。
OKをもらったのでここで渾身の告白を決めようと思った。
が、しかし
台風が直撃して中止になった。
かなり萎えたが違う花火大会に誘ってそれもOKをもらった。
花火大会じゃなくてもいいじゃんと思う人もいるかもしれないが童貞はシチュエーションに頼らなければ無理なのだ。
ところがここでとんでもない事件が起こる。
この事件がなかったらまずパチンコをやってなかったと思う。
夏休みに入る直前、
同じクラスの友達で海に行った帰りだった。
A子からB男さん達からドライブ誘われたですけど行って大丈夫ですかね?
と聞かれた。
※B男は仲のいい友達でめちゃくちゃ面白いし良い奴。ただ女癖が悪い。
かなり嫌だったがここでも童貞発揮。
気をつけて行っておいで的な事を言ったと思う。
そこで一緒に海に行ってたK男に心配そうにその話をするとおれとR子が付いて行ってあげるわと海までの運転で疲れてるのに言ってくれた。
※K男はおれの友達に何人かいる天才の1人でかなり信頼してる。
R子は当時のK男の彼女でA子の同じ部活の先輩
この2人が行ってくれるなら安心だ。
ではない。
なんでおれがついて行かなかったんだろう。
ずっと後悔してる。
A子を好きってバレるのが恥ずかしくて俺がついていったら好きなの?笑 みたいになるのが嫌だったからだと思う。
そして、次の日だった。
K男が申し訳なさそうな顔をして話をしてくる。
げんきごめん、、
おれらが寝てる間にA子がB男にチューさせられてたらしい。
頭が真っ白になった。
震えが止まらない。
なんて言ったか覚えてない。
すぐにほかについて行ってるやつに聞くと
そいつはおれがA子の事を好きなの知らないから
B男とA子めちゃくちゃチューしてましたよw
みたいに面白そうに言ってくる。
全てが終わった音がした。
ラストフレンズの錦戸みたいになったの覚えてる。
家の物を投げまくってご飯も3日は食べれなかった。
それだけならまだいい。
おれはなぜかA子を責めた。
LINEで長文でボロクソに言った。
キモい。ビッチ。みたいなほんとにしょうもない事だと思うけどこれもなんて言ったか覚えてない。
落ち着いたらすぐに後悔した。
なんてことをしてしまったんだと。
家にいたら家の物壊すから神社いってソナポケの好きだよ100回の後悔を100回以上聞いた。
その後、A子に電話して
ボロくそに言ってごめん。
めちゃくちゃ好きで花火大会で告ろうとしたんだ、、みたいな事を泣きながら言って向こうも号泣してなにか言っていたたけど、
たかがチューしたくらい(しかも強引すぎて怖かったからするしかなかったらしい)でこんな気持ち悪い事言ってるやつとおれが女なら絶対付き合わない。
てか、無理やりチューされて精神的ダメージおってるのに追い討ちで責められて相当辛かったと思う。
確実に幻滅された。
なんなら、B男もげんきが好きって知ってたら絶対しなかった。もう会わないからまた友達にもどってほしい。と言ってると他の友達から伝えられたにも関わらずフル無視してた。
今でも思い返すとおれがキモいだけ。
そんな感じで当たり前に一緒に行く予定の花火大会は中止。
毎日連絡してたのに夏休みは全く連絡しなかった。
長い長いなにもしてない夏休みが終わり学校が始まってすぐだった。
寮の近くではったりA子と顔を合わせた。
げんき先輩!!!
そこにはいつもの様に明るい笑顔であいさつしてくれるA子がいた。
そこでなんでだろうな。
おれは無視した。
なんでなのかは分からない。
ただ、それ以降A子はおれに挨拶してくる事も笑顔を見せてくれる事もなかった。
なんでだろう。
A子はこんな気まずい中勇気出して挨拶してくれたのに。
今までの事をなにも無かったかのように挨拶すればよかっただけなのに。
自分を責めて責めて責めまくった。
なんでおれはこんなに気持ちが悪くて情けないのかと。
本気で自分を変えないとやばいと思った。
どうやって変えようかと考えたらすぐに思いついた。
「クズになろう。」
バカ正直すぎる自分が嫌でクズになろうと思った。
とにかくクズな事をした。
ゴミ捨てたり部活サボったり授業中にトランプしたり
クズになりたかったからパチンコもはじめた。
そしてクズになると同時に全ての魂胆である「恥じらい」という感情がなくなった。
文化祭では目立つ様な事をしてJKと付き合い童貞も卒業した。
ただ、目立とうとした本心はA子にちょっとでも振り向いてもらうためだった。
その後も卒業までとにかく目立って変わった姿をA子に見てもらおうと思って生活した。
でも女って1度無理になった男はほんとに無理らしい。
それ以降1年半ご飯すら行かず卒業した。
話をもどす。
クズと言えば思いついたのがパチンコだった。
そこから、授業サボって新台うちに行ったりゲーム売ったりして打ちにいったりとハマりにハマって今へと繋がる。
もし、台風が降らなかったら
もし、あの時ついていってたら
もし、なにも責めず慰めてあげてたら
もし、あそこで無視しなければ
これは死ぬまで後悔すると思うし、
もう8年くらいたつけど好きな人が1人も出来ない。
いいなとは思うけどA子の時とは比べ物にならない。
そして確実にパチプロになんてなってなかったと思う。
両親はげんき岐阜高専いったんだって!!すごいねと周りから言われてたのにいま何してるの?と聞かれると相当肩身が狭い思いをしてると思う。
それでも後悔だけはしないようにと好きな事をやらせてくれて応援してくれてるいい両親だ。
妹にもお兄ちゃんなにしてるか聞かれてもよく分からないと言ってると言われた。
弟はまあいい。
そんな今はパチプロは卒業して働き始めてる。
パチンコのおかげでたくさん知り合いも増えた。
高専時代から今までほんとに周りに恵まれてると思う。
今まで受けた恩を少しでも返したい。
何回も失敗して後悔してるからもう後悔はしたくない。
必死にやるしかない。
両親にも安心してもらいたい。
そしてこの事件があったからこそ貫いてる事がある。
「ダサい自分にだけはなるな」
いつかほんとにダサくない自分になれたらA子とご飯くらいはいきたいなと思う。
【完】
となったはずだったが、
この会社がとてつもないブラックでとっくにやめている。
この会社についても語ると長くなるから省略するが、
ここで働いて決心したことがある。
おれはパチスロがめちゃくちゃ好きで、
パチスロで生きていくしかないということだ。
そのために、
1人でも多くに今まで知らなかったパチスロの面白さを伝えたい。
おれみたいにパチスロで人生変わるとまでは行かなくても趣味としてほんとに楽しいと思ってくれる人を増やしたい。
てな感じの想いで活動して行きたいと思うんでよろしくお願いします。
ブラック会社の話はまたいつか配信でします。
【完】