【12/30】KEIRINグランプリ2024in静岡出場選手9人をパワプロ風に紹介してみた【約6,000文字】
どうも、ゲンコツでございます
有馬記念、東京大賞典、例年通りハズし、
私にはもう明日12/30に行われるKEIRINグランプリしか後がありません
大晦日に行われるオートレースの総決算オートレースグランプリや、
女子ボートレーサーNO.1を決めるクィーンズクライマックスもありますが、
毎年KEIRINグランプリが年内最後の大勝負と決めており、
予想の前にまずは昨年同様、出場選手9人をパワプロ風に紹介させていただきます
昨年も今年も突貫工事で作成したため、
選手のファンの方などに叱られることも覚悟していますが、
そこは本家のパワフルプロ野球でも議論や批判もありますので、
ご了承していただければということと、
予想の参考以上に、競輪界トップ9人の紹介して、
オリンピックの競技にもなっているのにもかかわらず、
同じギャンブルの中でも競馬やボートよりもマイナーに感じる競輪を知っていただけたらと幸いです
それでは9人を地区ごとに紹介させていただきます
【パラメータのポイント】
【近畿地区ライン】
先行:脇本雄太選手(福井)
東京五輪代表で競技を引退してからも、
近畿いや日本トップクラスの先行力を誇る脇本雄太選手です
基本後方で脚を溜めて、残り1周付近で仕掛けるカマシ先行・捲りが基本戦法ですが、
脇本選手も35歳ですので、最近は1戦1戦が持病の腰痛との戦いで、
腰痛の状態が悪いと、捲り切れずに失速や、捲って勝った翌日欠場するなど、
まさしく対戦相手よりも自分の腰との戦いの方がキツイといえます
捲りだと番手選手が付いて行けないことが多く、ファンや解説者からも批判されますが、
古性選手のように付いて行けばいいのだと思ってるでしょうし、
不発になっても、だったら自分が前でレースをすればと思ってるでしょうから、
これまで散々徹底先行でラインに貢献し、GⅠ8勝もしているのですから、
こればかりはしょうがないと思います
レースを途中であきらめることが多いですが、1戦1戦が大切という気持ちは伝わりますので、
ここぞという時は、カマシ先行やツッパって1周逃げる場合があり、
その時は非常に強いんです
ただ、改めて脇本選手の強さを感じた後に始める勝利者インタビューを観ると、
あれほど表情の苦しい人はなかなかいないと思います
捲り不発でレースを途中であきらめることが多いですが、
それだけ身を削っているのだと思うと、1戦1戦が大切という気持ちは伝わりますので、
少しでも選手生活が続いてほしいという思いになります
最近は寺崎選手など若手の番手を走る機会が増えていますが、
番手はあまりうまくなく、他のラインから位置を取られることもありますので、
まだまだ安心して見られそうにありません
ちなみに麻雀が大好きなようで、Mリーガーとの交流も盛んです
引退後はまさかのMリーグ選手になってたりして(笑)
番手:古性優作選手(大阪)
脇本選手の番手を走るのは現役最強競輪選手と評価している古性優作選手です
競争得点は現役トップの121.46点の時点で最強ですが、
GⅠ、GⅡ開催は年間9開催行われますが、なんと8回も決勝戦に進出し、
決勝戦の成績が2222、4着以下は2回ありますがいずれも4着ですので、
正直「古性選手を外して車券を買う=ハズレの第一歩」みたいなものです
それなのに選手コメントでは「調子悪い」「完調手前」、
レースに勝っても「良くない」「まだまだ」「弱い」など、非常にネガティブですが、
こんなことを言いながらも勝ち上がり、優勝してきましたので、
ダマされてはいけません‼調子が悪くても最強なのです‼
前回の競輪祭準決勝で失格となったことで決勝戦進出は断たれましたが、
むしろ古性選手は子供の頃にMTB競技で鍛えられ、非常に体幹の強い選手で、
縦横無尽に動けて、狭いスペースも平気で突っ込めますし、
いとも簡単に相手を退かして好位置を取ることができ、他の選手にはマネできません
それなのに落車しない、させない、失格にならないのもストロングポイントですので、
私が応援している深谷選手が落車させられて悔しい気持ちもありますが、
相手が古性選手だったのでしょうがないという気持ちで収まっているともいえます
最近競輪場の改修がすすんでますが、MTBコースが併設されるようになったのは間違いなく古性選手の功績でしょう
お子様を競輪選手にしたいのなら、MTBをやらせることが近道かもしれませんね(それ去年も書いたわ(笑))
【南関東地区ライン】
先行:北井祐樹選手(神奈川)
119期ですのでまだデビューして3年ですが、
元J2歴もあるプロサッカー選手から転身したオールドルーキーです
(余談ですが、サッカースマホゲームのガチャで良く出てくる選手だったらしく、その界隈では嫌がられたそうです(笑))
入門してから今年の高松宮記念競輪で初GⅠ勝利後も猛練習を積んでおり、
稽古内容は競輪界1だというウワサもあります
誰にも負けない猛稽古と誰にも前を出させない徹底先行を貫いたことで、
同地区の信頼を勝ち取り、あっという間にGⅠ勝利を手に入れた後は、
位置取りやカマシ捲りにもチャレンジしていますが、
GⅠでは通用しておらず、はじめて壁に当たっているようです
逆に言えばいつものように徹底先行すれば、
他のラインを圧倒できそうな気がしますがどうでしょうか
番手:郡司浩平選手(神奈川)
昨年まで維持していたSSの座から陥落したものの、
今年最初のGⅠ全日本選抜競輪を優勝し、真っ先にグランプリ出場権とSSの座を手に入れました
深谷選手、北井選手、松井選手といった強力先行選手の番手のレースが多くなったものの、
ラインの先頭でもまだまだやれるダッシュ力もありますし、位置取りもうまいですし、
ケガとかなければ、今後もSSの座を維持できる実力はあります
ただ心配なこともあります
今年のGⅠで古性選手に何度も位置を狙われており、それが敗因になることも多く、
ついに競輪祭準決勝戦では古性選手のブロックによって落車してしまいました
KEIRINグランプリでも徹底先行が予想される北井選手の番手はどの選手も欲しい位置ですので、
今回もレース展開次第で古性選手だけでなく、眞杉選手や清水選手にも狙われて位置を取られることも想定しておきたいです
3番手:岩本俊介選手(千葉)
3番手を固めるのがグランプリ初出場でGⅠ、GⅡ優勝歴がない岩本俊介選手です
日本選手権競輪の2着賞金が他のGⅠよりも高いことがアドバンテージとなり、
SS当落上のライバル選手のケガや落車もあって、見事にSS最後の席に滑り込みました
普段はラインの先頭で捲り主体の選手が3番手を固めることで大丈夫かと思いますが、
3番手からでも優勝できるのがグランプリの恐ろしさです
もしごちゃつく展開になって内が空くようなら、
タテ脚はありますので、ノーマークにするのも怖いです
とはいうものの、年に1回無双する時期がある以外は正直地味な選手で、
GⅢを4連勝で優勝したり、たまにGⅠ決勝戦に進出し驚くことはあるものの、
学生時代は陸上100mで関東インカレ優勝と非常に優秀な選手だったぐらいしかありませんでしたが、
前検日(選手寮に入寮できる日)の前日に静岡競輪場に到着してしまい、
係員に追い返されるという面白エピソードができたようです(笑)
【関東地区ライン】
先行:眞杉匠選手(栃木)
関東ラインの先頭を走るのは、関東の総大将を平原選手から引き継いだといっていい眞杉匠選手です
今年の初めに練習中に骨折し、なかなか調子が上がりませんでしたが、
関東の活きのいい若手先行選手と練習を積んで、
小林泰正選手や森田優弥選手、佐々木悠葵選手がGⅠで活躍し、関東の底上げに成功すると、
本人もこれまでのスピードだけでなく、古性選手のような縦横無尽の動きに磨きがかかり、
地元宇都宮で行われたGⅡ共同通信社杯競輪で優勝したことが決め手となり、
今年もグランプリ出場を果たしました
本人はGⅠ勝利はできませんでしたが、レース内容は去年よりさらに強くなっているのが明白で、
ツッパリ先行、カマシ先行、捲りもできますし、位置取りもブロックもレベルが高く、
時にはSSなのに若手先行選手のために死駆けするなど、
何をやってくるのか読めず、非常にワクワク選手になりましたが、
やりたい放題のレースっぷりが時にはめちゃくちゃになって失敗することも
平原康多選手にもコメントで苦言を呈されるぐらいですので、
車券購入者にとっても、もう少し安定感が欲しいと思うのは贅沢でしょうか
地元栃木と言えば、先日引退発表をした同県、いや日本競輪界のレジェンド神山雄一郎選手への想いは強いはずで、
今年のグランプリ優勝への気持ちはMAXでしょう
番手:平原康多選手(埼玉)
関東のレジェンド平原康多選手が、1年でSSの座に戻ってきました
正直4月まではもうSSに復帰することはないと思えるようなレースっぷりで、
のちにヤンググランプリを優勝した纐纈選手相手とはいえ、
あの頃はペーペーの若手選手相手にラインの先頭とはいえなにもできずに終わった時は、
観てはいけないものを観てしまった感覚に陥り、
あの限界おじさんよりも引退するのが早いかもと思わされました
それが5月の日本選手権競輪で見事に優勝し、
優勝後は関東の選手たちが総出で迎え喜びを分かち合い、
最近までの競走はひどくても、平原選手のこれまでの素晴らしい走りをみてきた選手たちは、
あの人に追いつこうと猛練習を積んできたんだなあとしみじみ思いました
しかしそんな素晴らしい走りは長くは続かず、
高松宮記念競輪最終日に落車後からは調子を崩し、
共同通信社杯競輪では清水選手を落車させ失格になり、さらに競輪祭でも落車し、
これでは「平原康多物語」なら日本選手権競輪優勝が最終回となってしまいます(勝手に最終回にするんじゃない‼)
これまでずっと手が届かなかったグランプリ優勝が「平原康多物語」最終回になるのでしょうか
ちなみにラインの先頭眞杉選手は平原選手のことを当然尊敬していますが、
レースでは結構冷徹で、平原選手が番手だと置き去りにしたり、
対戦すると平原選手は番手捲りにもかかわらず、眞杉選手はライン先頭で3角から一瞬の捲り脚で圧倒しますので、
ライン競走とはいえ一発勝負のグランプリではは厳しい戦になりそうです
【東北】
単騎:新山響平選手(青森)
東北のスピードスター新山響平選手が2年連続でグランプリ出場を決めましたが、
実は今年獲ったタイトルは11月の四日市記念のみと寂しい結果となりました
新山選手の成績にリンクするように、東北地区の現状は芳しくありません
東京五輪代表の新田祐大選手も失格と選手のピークを過ぎた感が否めず、
佐藤慎太郎選手も限界を迎えたように思えますし、
パリ五輪代表の新星中野真嗣選手は代表活動が多くて、なかなかラインを組めませんし、
他の若い先行選手もなかなか芽が出ず、
新山選手がずっとラインの先頭で頑張るしかありません
新山選手がこれまでツッパリ先行にこだわったのも、
自分が強くなって引っ張っていかないといけないという覚悟かもしれません
そんな新山選手もツッパリ先行へのこだわりが少なくなり、
最近は一旦後方まで引いてからのカマシ捲りだったり、
一旦ツッパって他の先行したラインの後ろに入り、そこからショート捲りを決めたり、
時には後方からのカマシかと思ったら、番手の脇本選手の位置を取りに行ったり、
ツッパリ先行1本から脱却し始めて、徐々に結果にも表れてきました
これで来年特別競輪優勝したら、戦略性✖は外れると思います
グランプリは単騎ですので、当然ツッパリ先行はありませんので、
後方で脚を溜め、前でごちゃごちゃしたら、外からの捲り追込が飛んできそうです
【中国】
単騎:清水裕友選手(山口)
冬将軍と名付けたぐらい冬に大活躍して、夏から失速することが多い清水選手ですが、
1月大宮記念、2月静岡記念を制覇し、GⅠ全日本選抜競輪2着とスタートダッシュを決めましたが、
高松宮記念杯競輪で決勝戦進出を逃すと、オールスター競輪は失格、
共同通信社杯競輪で落車をしてしまうと、一気に調子を崩してしまいました
ただ昨年は松浦選手が落車後からグランプリを制覇しましたし、
村上義弘選手もケガ明けからグランプリ制覇していますので、
ケガしているからといって即消しというのは危険です
清水選手は何度もグランプリに出走していますので、
どういう調整をすればいいのか慣れているのもいいですし、
単騎でも勝負強い選手ですので、人気が落ちる今回が一番怖く感じます
競輪グランプリ9人を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか
明日も仕事なのに、これから予想記事を書くと思うとぞっとしますが、
今年最後の記事だと思って、頑張りたいと思います
今回もご覧いただきありがとうございました
競馬だけでなく、競輪記事も書いていきますので、
競輪も一緒に楽しみましょう!