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第84回菊花賞総括

どうもゲンコツでございます

これまてはウマニティの予想コロシアムで予想だけを投稿していましたが、
高松宮記念からnoteで追切チェックを書き始めました

(ゲンコツで検索すれば出てくると思われます)

今年の菊花賞は思い入れの強いレース、
そして分析しがいのあるレースになりましたので、
いつもよりかなりの長文となります

よって天皇賞一週前追切注目馬は水曜朝までには頑張ります
申し訳ございません

菊花賞の追切チェックの記事はコチラをご覧ください

菊花賞の追切チェック、ウマニティでの印、成績を振り返ると、

【高評価馬】
☆☆◎06リビアングラス 4着
☆☆▲08サヴォーナ   5着
☆☆〇17ドゥレッツァ  1着

【ジョーカー馬】
☆★△11サトノグランツ 10着
☆★…07タスティエーラ 2着
☆★…01トップナイフ  14着

【危険馬】
★★…14ソールオリエンス 3着


☆レース展開とリビアングラスについて

この1カ月ずっとリビアングラスを追いかけていました
菊花賞展望、1週前追切、当週追切、注目の一頭、
すべてこの馬を取り上げました

勝ったドゥレッツァは外からまさかの逃げに打ち、
正直ハナを切った瞬間終わったと思ったのは私だけではないでしょう
実況アナが前半1000m60.4秒と言った時、
ドゥレッツァが逃げているのにペースが速いと思いました

しかし向正面の前に各馬のアップを見た時、
各馬が我慢できずに前に行ったり、折り合いを欠いている馬が多い中、
気持ちよさそうに折り合って走るドゥレッツァ
これまで逃げていたのにその後ろでバッチリ折り合っていたリビアングラス
この2頭は馬券圏内に来ると心臓が高ぶっていました

パスクオトマニカが我慢できずに先頭に立っても動じなかったこの2頭、
リビアングラスには切れる脚がありませんが、
どう考えても一番余力のあった先行馬はこの馬ですので、
3角前の急坂で仕掛けることを決めた坂井騎手は、
一見早仕掛けのようでも、後方の馬からリードを奪うにはドンピシャだと思ってます

ついに3角から先頭に立ち、馬券圏内は当然、
まさか勝つことまであるのではと色めき立ちました

まさかの誤算がレースの半分を先頭で走っていたドゥレッツァが、
直線に入ってすぐに先頭に並びかけ、
叩き合いになるまでもなくあっさり交わしたことです

これまでリビアングラスは先頭で叩きあいになっても、
他馬を振り払ったり、負けても叩き合いには持ち込めているのです
叩き合いに持ち込めていたら3着はあったと思いますが、
これがG1を勝つ馬とそうでない馬との決定的な差だったのでしょう
ただこの経験は、調教でG1馬と併せ馬をやっても得られない非常に大きいモノであって欲しいです

来年の天皇賞春、ドゥレッツァかジャスティンパレスが勝つと思っても、
この馬の単勝は買いますよ
ただ今後長距離ではこの2頭以外には負けてほしくないです


☆ドゥレッツァと過去の名馬

とんでもないレースをして菊花賞を勝ったドゥレッツァですが、
とにかく頭と気性が良く、操縦性高さ、一度エンジンが掛かると、
いい脚を長く使えるので、
馬体も似ていることからフィエールマンのような活躍を期待できそうです

あと今回気になったのが、今年はキタサンブラックが勝った時のような、
馬の位置がコロコロ変わるレースになったことです

前半1000m60.4秒、1000-2000mのラップが64.1秒ですので、
中盤で3.7秒もペースダウンしていますが、
これぐらいのペースダウンは例年通りです

原因はレースラップを調べればすぐにわかりました

23年菊花賞
3:03.1 12.7-11.7-11.1-12.3-12.6-12.9-13.1-13.0-12.8-12.3-12.1-11.6-11.7-11.4-11.8(60.4-64.1-58.6)
https://db.netkeiba.com/race/202308020711/

15年菊花賞
3:03.9 12.7-11.1-11.6-12.3-12.5-13.1-13.7-13.7-11.8-12.1-12.0-11.9-11.6-12.2-11.6(60.2-64.4-59.3)
https://db.netkeiba.com/race/201508040711/

他の年は前半62秒台で最初からスローだったり、
1頭大逃げのせいでペースが速くても、後方は馬群で固まってるものです
(昔は弱い逃げ馬が道中もうまくペースダウンができず、そのまま後方に飲み込まれたりしましたが)

しかしこの2つのレースは前半60秒台という軽快なペース、
しかもルメール騎手が騎乗してる人気馬(15年はリアファル3着)が前で折り合っていますので、他の馬も無視できません

中距離戦のようなペースで前半入ったことで、その後一気にペースが落ちてしまうと、
折り合いの苦手な馬や長距離慣れしていない若手騎手、出遅れなどでいつもより後方の馬が、
我慢できずに動いてしまうのはわかる気がします

最後まで自分のペースを我慢できたキタサンブラックドゥレッツァは勝った一方、
今回惨敗した馬は、次回どのレースで巻き返すのか楽しみなのが、
3歳で一番長距離の菊花賞ならではです

しかしリアファルキタサンブラックが目指していたレースを、
3歳菊花賞でやり遂げたと考えると、
ドゥレッツァの才能は底知れませんね


☆クラシック馬を何頭も育てる名門厩舎は違う

勝負所まで折り合わせたダービー馬タスティエールモレイラ騎手
皐月賞馬ソールオリエンス横山武史騎手、
どちらも立派なクラシック勝ち馬とその馬にふさわしい騎手でした
しかも上位3頭とも関東馬で、初めての長距離輸送で調整も難しかったのに、
しっかり管理できた堀厩舎と手塚厩舎の尽力にも脱帽です
どちらかは当日イレ込んで力を出せないと浅はかな期待をしてしまった自分が恥ずかしいですね

ただ武史騎手自身は京都コースにうまく対応できず、かなり悔しい思いをしてるはずです
パパはめちゃくちゃうまいだけに、この壁を乗り越えることはできるのでしょうか
(10Rで力を出せなかったテーオーグランビルはこんなとこで躓く馬でないと信じています)


☆G1で人気馬が飛ばなくなった

G1で人気馬の仕上げを失敗する厩舎は、昔に比べ少なくなりました

先程書いた名門厩舎の技術向上や外国人騎手の折り合う技術向上は、
ノーザンファームの外厩がかなり影響してるのは間違いなく、
外厩の施設で鍛えることだけでなく、
外厩の調教助手や厩務員が馬の状態特徴、
それに適したノウハウもかなり掴んでいるはずです

うまくいってなかった社台ファームも、
山元トレセンの改修、チャンピオンヒルズの開設で、
ハード面を強化したら一気に巻き返しました

外厩制度もすでに20年ぐらい経過しましたが、
ハードもソフトもどちらも進化していれば、そりゃ人気馬はなかなか飛ばないですよね

それでも穴馬券を追い求めたい私は、
まだ状態を掴めていない新馬戦に手を出してますが、
大勝負はできませんが、G1よりは当たりますよ

☆今回力を出せなかった馬たち

スタート悪くて後方になったトップナイフ、サヴォーナ
内から上がっていったものの詰まってしまったナイトインロンドンとマイネルラウレア
この4頭はまだ長距離で巻き返せる余地はありますが、
リビアングラスよりの順位でずっと中団から前にいた馬や折り合いを欠いていた馬は、
気性の成長がない限り中距離向きでしょうね


☆あの展開で前に行けない馬がいた

折り合いが付かない馬が多くいた一方、
サトノグランツはどうも前に進む意欲がなかったようです

前走レコード決着の神戸新聞杯をズブいと言われているこの馬が、
キレッキレの脚を使って疲れが残ってたのでしょうか?
これは次走以降見守りたいですが、軸にするのは怖いですね

☆馬券の反省と対策

オークス以来の紙馬券

パドックを観てもうこの2頭を軸で流すと決意しました
私に反省すべきことで一番足りなかったことは、
ドゥレッツァに0.6秒千切られたクラシックホース2頭を過剰に評価したり、馬券を押えることではないです

ドゥレッツァの単勝もしっかり買うことです

ドゥレッツァ 単勝7.3倍
リビアングラス 複勝5.4-9.0倍
ついでにこの2頭のワイド 27倍

倍率はリビアングラスの複勝よりもドゥレッツァの単勝の方が付くのに、
やはり元返しになる金額でも買わないとダメですよね

当日ずっと外れて、予算やメンタルの問題もありますが、
少ない金額で回収率重視の馬券と違って、
今回ガッツリ買うと決めてるのですから、
買い方を変えないと私の成長はないでしょうね


☆追い詰められた最終レース、これは光明か、それとも焼け石に水か

追い詰められた京都最終レース
ハイペース必至だと思い、キズナ産駒の追込馬ヴァーサは間違いなく来ると思いました

大穴で何を狙おうと考えた末、
斤量軽いスミの無欲の追込の馬連ワイドも買ってみました

初ダートのペースセッティングは内枠で揉まれてるのは怖いと思いつつ、
このクラスでもパッとしないメンバー相手なら普通に走れば勝たれてもしゃあないと思い、
ガチガチの1、2番人気軸の三連単12点、
スミとの馬連ワイドも渋々買いました

隅一が多い私が珍しく最終で的中

ペースセッティングは初ダート、出遅れで逃げられなくても、
芝よりも強い内容で大楽勝でした

堅いと思っていたヴァーサは、
ペースセッティングが出遅れたことでペースが緩んだせいで届かず3着に

2番人気4番人気1番人気で、
三連単の配当が8610円も付いて驚きました
12点なら充分美味しい配当ですし、
大穴で無理矢理狙った感のあるスミの馬連ワイドは蛇足ということも気付きました

この的中は今後への光明か、それとも焼け石に水か、
今週は馬券を当てることよりも、
儲けることが難しそうな天皇賞秋、
私にとって真価が問われる1戦となりそうです


今回は非常に長い記事になってしまいましたが、
最後まで読んでいただき、ありがとうございました


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