【競輪】第8回ウィナーズカップ(GⅡ)展望【初心者でもわかる】
どうも、ゲンコツでございます
3月21〜24日に取手競輪場で特別競輪第2弾「第8回ウィナーズカップ(GII)」が開催されます
そもそもウィナーズカップとはなにか、そして競輪のGⅡってなにかを、
説明および私なりの考察を発表し、
そして最後にこの開催の注目選手を紹介したいと思っております
それでは最後までお付き合いくださいませ
☆ウィナーズカップとは
ウィナーズ、すなわち勝者(winners)から取った開催名です
競輪始めたての私にとって最初この開催を知った時は、何に対して勝者なのか逆にわからづらかったです
(それなら全く関係のないレース名にした方がマシだと思いますし、そもそも短い英単語を直訳でカタカナにすること自体ダサい)
後から説明しますが、勝者ならなんで特別競輪や記念を複数回制覇している強い選手が選考漏れしているのかも意味が分からないですしね
ちなみに選考基準は以下の通りです
(2)は最高峰GⅠでも7車の一般戦(F1)でも同じ扱いです
とにかくどんなレースでも1着を獲る選手、車券に貢献した選手が評価される大会なのです
☆車券に貢献する=1着を獲ることなのか?
そうなると大変なのが、記念によく呼ばれるSS経験者たちです
調子が悪い時期が続くと、強い相手との対戦が多いレースだけに勝ち星を挙げづらい環境に置かれていますので、
この大会の選考基準をクリアするのが非常に難しいわけです
あと車券に貢献する=1着を獲るというのも安直すぎないでしょうか
競馬で言えばイクイノックス、リバティアイランドのような規格外で強くて人気のある馬が出走すると馬券売上は伸びますし、
ソダシ、メイケイエールなどのアイドルホースも、馬券だけでなく競馬場来場者やグッズ購入に貢献しているといえます
しかし競輪はラインで競走するだけに、番手を走る選手=勝利数を稼ぎやすいのは自明の理です
でも勝利と車券売上に貢献するのは、しっかり勝利に導く先行選手というジレンマを抱えます
番手選手だけでは他のラインの位置取りするなどしないと難しいからですね
しかし今年の出走メンバーを調べると、若手の先行選手が多いではありませんか(例年多いかもしれません)
この選考基準はなんだかんだ口を挟みましたが、ちゃんと機能しているのかもしれません
☆特別競輪なのにGⅡなのは
GⅠは6つ(全日本選抜競輪、日本選手権競輪、高松宮記念、オールスター競輪、寛仁親王牌、競輪祭)に対し、
一方GⅡは3つ(ウィナーズカップ、サマーナイトフェスティバル、共同通信社杯)しかありません
(※ヤンググランプリもGⅡですが、上記のレースとの意味合いが違うので省きました)
競馬から考えたら最高峰のGⅠより少ないGⅡというのは違和感しかありません
そしてGⅠ優勝者には、年末の競輪グランプリ(優勝賞金1億2千万円‼)出場権と来季SS9人に選出される権利がありますが、
GⅡ優勝者には賞金だけです(優勝賞金2,600万円、サマーナイトフェスティバルは3日制なので1,400万)
そこがGⅠとGⅡの最大の違いですが、GⅠの特別扱い感が強すぎて、
GⅡの存在感が薄くなる原因だと思われます
(あと地上波テレビ中継がないのも一因でしょう)
ただし上記の権利は賞金順でも選出されますので、GⅡを優勝すれば賞金順でSS9人はほぼ確定というわけですが、
だったらGⅠを優勝すると3,000万以上の賞金を獲得できますので、単純に賞金順で決めれば問題ないやんと思うのですが、
五輪や世界選手権で競輪になかなか出られない自転車競技と両立している選手が、
GⅠに優勝しても権利を得られないリスクへの配慮なのでしょう
☆ウィナーズカップにお祭り感がない理由
ウィナーズカップと同じGⅡでも共同通信社杯は選考基準が若手中心、かつシード戦はなく忖度一切なしの自動番組(2次予選まで)、
サマーナイトフェスティバルは3日制ですので、通常のGⅠと明らかに違いがあると思うのですが、
ウィナーズカップは全日本選抜競輪の番組編成と同じ普通の4日制、
これまでの優勝者を調べても、制覇する難易度はGⅠとさほど変わりません
これではせっかくのGⅡなのにお祭り感が薄れるのもしょうがありません
挙句の果てに車券売上も伸びないことに繋がっています
どれだけ売り上げが少ないかというと、今年の静岡記念が近年最高の売上70億円越えしたことに対し、
一昨年のウィナーズカップは85億円を超えたことが例外で、例年は70億円台と大して変わらないのです
共同通信社杯も同じような売り上げですが、買いづらい自動番組でウィナーズカップと変わらないのなら、むしろ健闘していると考えられますので、
ウィナーズカップの主催者競輪場がかわいそうだと思うのですが
私は特にウィナーズカップの選考基準や施行時期を含めての見直しをしてほしいと切に願います
私は競争得点の高い若手選手や出走数が多い選手が報われてほしいので、
ウィナーズカップも自動番組でいいのではないかと思ってます
☆ウィナーズカップ出場選手紹介
ウィナーズカップについての前置きが長くなってしまいましたが、
この開催の注目選手を紹介したいと思います
有力選手を地区ごとに紹介します
【北日本地区】
元SS新田選手が全日本選抜競輪で誘導員を規定より早く追い抜いてしまったため、
長期出走禁止の処分となり、当然ウィナーズカップにも出場できません
先行選手、追込選手も他地区に比べると格下感あるだけに、今開催も苦戦必至でしょう
【関東地区】
関東地区の選考順位が眞杉選手の次に来るのがなんと諸橋愛選手(新潟)
昨年SS平原康多選手(埼玉)、SS経験者吉田拓矢選手(茨城)、宿口陽一選手(埼玉)は選考漏れのためです
ただ新しい先行選手も育ってきており、以前記念で取り上げた小林泰正選手(群馬)だけでなく、
佐々木悠葵選手(群馬)は2場所連続完全優勝でウィナーズカップに臨みます
今開催は単騎でレースをするケースも考えられ、逆にそれが彼にプラスにならないでしょうか
【南関東地区】
全日本選抜競輪で優勝した郡司浩平選手(神奈川)は選考漏れなのがもったいないですが、
その影響がないぐらい今の南関地区は絶好調、特に北井選手は先行で特別競輪を制覇できるのでは思うぐらいのデキです
【中部地区】
ただでさえヤバい状態の中部地区ですが、浅井康太選手が選考漏れに加え、
SS山口拳矢選手までも体調不良で欠場となりました
しかし、ピンチはチャンスという言葉もあるように、
特別選抜予選スタートの山田諒選手(岐阜)、藤井侑吾選手(愛知)は私が記念で紹介した選手ですので、
ここでも爪痕を残してくれるのではないかとひそかに期待していますが、
追込選手が頼りなさ過ぎます
【近畿地区】
近畿はこの最強SSコンビ以外にも、先行選手、追込選手共に質量揃っています
決勝では南関地区と中四国地区の3つの地区で対決になりそうな予感がしますが、
やはり一番有利なのは近畿地区でしょうが、ただ脇本選手の状態が心配です
【中四国地区】
SS2人だけでは先行選手の強い南関地区、近畿地区では対抗できませんので、
取鳥雄吾選手(岡山)や犬伏湧也選手(徳島)選手を中心に、若手先行選手をどこまで残せるかで、結果は違ってくるでしょう
個人的には中四国のベテラン追込選手がほぼいないことで、
怪物犬伏選手がノビノビ走れる状況ですので、この開催で暴れられる準備が整ったと思われます
【九州地区】
北都留翼選手(福岡)、嘉永泰斗選手(熊本)、伊藤颯馬選手(沖縄)など先行選手は何人もいますが、
ガンガン前で勝負すると最後まで脚がもたない選手が多いですし、まず先行するかどうかさえアテにならない選手たちです
しかも有力な追込選手は荒井崇博選手(長崎)、山田英明選手(熊本)以外いませんし、
先行選手をしっかり援護できるような選手でもありませんので、
捲り追込で展開が向くレースがどれだけあるかでしょう
【まとめ】
最有力候補は先行でも優勝できるぐらい力を付けた北井祐樹選手(神奈川)の番手を走ってそうな深谷知広選手(静岡)ですが、
質量揃った近畿の総大将古性優作選手(大阪)が、どこまで選手を勝ち上がらせるのかで変わってきそうです
眞杉選手との連係次第で小林泰正選手(群馬)、佐々木悠葵選手(群馬)もおもしろそうですし、
中四国のベテランマーカーがいない犬伏湧也選手(徳島)の能力をを引き出しそうな松浦選手、清水選手にも注目したいと思います
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