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2024年皐月賞トライアル総括&第84回皐月賞展望

どうもゲンコツでございます

皐月賞の出走登録馬が発表されたということで、これまで行われた皐月賞に繋がるレースの総括をし、
そして本番の皐月賞の展望も行いたいと思いますので、
ぜひ最後までお付き合いくださいませ

それでは今回もよろしくお願いします



☆きさらぎ賞

1:46.8(12.8 - 11.3 - 11.5 - 12.2 - 12.4 - 12.2 - 12.0 - 11.1 - 11.3)
(35.6-34.4)

単純にタイムだけなら16年のサトノダイヤモンドより0.1秒速いタイムで最後方からごぼう抜きして勝利したビサンチンドリームが上ですが、
サトノダイヤモンドの頃は芝1200mの3勝クラスで1:08.9、今年は芝1200mの2勝クラスで1:08.7ですので、
芝の高速化が進んでいることに加え、今年はスローペースで馬群が固まってレースが進みましたので、
どう考えてもビサンチンドリームサトノダイヤモンドのパフォーマンスよりは1~2段は落ちると思われますが、
それなら今年のメンバーだと通用しないというわけではないのでご注意を


☆共同通信杯

1:48.0(12.8 - 12.2 - 12.3 - 12.7 - 12.7 - 12.2 - 11.4 - 10.9 - 10.8)
(37.3-33.1)

前半1000m62.7秒という超スローペースで、どの馬も行きたがる素振りを見せてある意味タフなレースだったと思われます

スローペースだった年は19年、20年、21年とありますが、各年ごとにラップを3分割すると、

19年 ダノンキングリー  1:46.8(37.1-36.4-33.3)
20年 ダーリントンホール 1:49.6(37.6-37.1-34.3)
21年 エフフォーリア   1:47.6(37.4-36.4-33.8)
24年 ジャスティンミラノ 1:47.6(37.3-37.6-33.1)

今年は中間ラップが過去最遅タイム...活躍馬が全く出なかった20年より遅いとは思いませんでした

ただ上がりタイムは過去最速でありますので、これまでの傾向通りなら、
皐月賞は前々で立ち回って好走した馬、
ダービーはスローペースすぎて脚を余した馬
を狙うのが良いと思います

位置取りがズルズル下がってしまったミスタージーティは若葉S、ベラジオボンドが毎日杯で巻き返しましたので、
折り合いが悪く同じように位置取りを下げてしまったジャンタルマンタルエコロヴァルツは、春のクラシックでの巻き返しは必至でしょう

てか、ジャンタルマンタルは気性が悪いから不安て言ってたのは誰でしょうか(ワシやないかい‼‼)

逆に位置を早めに押し上げてうまくレースができたジャスティンミラノエフフォーリアようになれるのか、それとも...


☆すみれS

2:12.0(12.6 - 10.6 - 11.3 - 12.7 - 13.0 - 13.3 - 12.0 - 11.5 - 11.2 - 11.8 - 12.0)
(34.5-35.0)

元々このレースの勝ち馬が皐月賞で好走することはありません
しかも今年は道中淀みすぎ、最後上がりが掛かりすぎの変なラップですので、正直厳しいでしょう


☆弥生賞

1:59.8(12.5 - 10.7 - 12.0 - 12.8 - 12.4 - 12.2 - 12.1 - 11.7 - 11.4 - 12.0)(35.2-35.1)

いま考えればなんでシンエンペラーが3番人気だったのでしょうか
単勝1ケタ台の馬たちの夢を打ち砕いたのはコスモキュランダの早捲りですが、
前半600m35.2秒、1000m60.4秒マカヒキアドマイヤオーラが勝った年には及ばないものの、例年の中でもかなり速く、
そんな流れで早捲りをして勝ったことに驚きました

よく弥生賞はダービーのようなラップになりやすく、皐月賞よりもダービーで好走することが多いと言われますが、
個人的には今年は皐月賞向きのラップになったのではないかと思います

コスモキュランダシンエンペラーは皐月賞でも要注意ですし、
これまでどんなレースでも対応してきたシンエンペラーはダービーも狙えると思っております


☆若葉S

1:59.7(12.6 - 11.2 - 12.3 - 12.7 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 11.8 - 11.4 - 11.4)(36.1-34.6)

共同通信杯で惨敗したミスタージーティが巻き返しました
勝ちタイムも優秀、上がりも優秀、恵まれた逃げ馬をこの馬だけ交わしたレース内容も優秀です

ホープフルSで脚を余しての5着でしたので、皐月賞は悔いのないレースができれば侮れませんが、
若葉Sはあまりにもスムーズでしたので、多頭数だとどうでしょうか
共同通信杯も左回りで外に流れましたので、コーナーリングも改善の余地ありで、まだまだこれからの馬だと思います


☆スプリングS

1:49.4(12.7 - 12.2 - 12.6 - 12.7 - 12.9 - 12.6 - 12.0 - 10.9 - 10.8)
(37.5-33.7)

前半600m37.5秒、1000m63.1秒、共同通信杯同様、このレースもかなりスローになってしまいました
しかもレース上がりが33.7秒という異常な速さで、これまで行われてきたタフな馬場でもありませんので、
ペースが速くなって上がりが掛かる皐月賞のラップに対応できる保証もありません

ここまでスローペースだった年はほとんどなく、これでは皐月賞に繋がるとは思えず、
むしろダービーに繋がる可能性があるかもしれません

しかも勝ったシックスペンスは皐月賞を回避しました
上がり33.3秒という他馬を圧倒するキレ味で勝利したことは、
私は混とんとしているダービー馬候補がようやく現れたと思った矢先に…

だからシックスペンスは早々回避したのかと疑われてもしょうがありません
気持ち的にはこの馬を応援する気持ちは薄れてしまいました

だったら本命を打った3着のルカランフィーストが皐月賞で5着以内だったら、ダービーで応援しようかなと思っております


☆毎日杯

1:46.0(12.6 - 11.2 - 11.4 - 12.1 - 12.3 - 12.0 - 11.6 - 10.9 - 11.9)
(35.2-34.4)

まず重馬場でこんなとんでもないタイムが出たことが驚きましたし、
逃げたメイショウタバルが2着のノーブルロジャーに1.0秒も差を付けて、
最速上がりを出して逃げ切ること自体、信じられないレース展開になってしまいました
この馬を高評価馬にしていたのに、驚いたり、信じられないって言ってるぐらいですから、
この馬が規格外に強いか、この週は異常に逃げ切り勝ちが多かったことによる最内が伸びるトラックバイアスが効きすぎていたのか

ただ前々走つばき賞のラップもとんでもな、もうこれ以上書くとメイショウタバルの話になってしまいますので止めておきます


☆トライアル以外で気になる出走馬


私が気になっているのはアーバンシックです

まずアーバンシックの前に京成杯でこの馬に勝ったダノンデサイルについて説明しなければなりません

ダノンデサイルで強調すべきことは、前々走京都2歳Sの異常なレベルの高さです

出走メンバーが次走以降結果を出していない馬は、カズゴルティス(10着)とコスモエスメラルダ(14着・最下位)だけです

まず出走メンバーが豪華なのに、レースラップも非常に優秀です
1:59.8(12.5 - 11.1 - 11.4 - 11.8 - 12.3 - 12.8 - 12.0 - 11.9 - 11.9 - 12.1)

2歳戦にしてはスタートは速く、中間ラップも12.5秒以上は1ハロンのみと締まっており、
前半1000mがホープフルSより0.9秒速いのに、上がりタイムはホープフルS同じです

ダノンデサイルは出遅れて後方から最速上がりタイで追い込んで、シンエンペラーに0.1秒差の4着でしたから、
京成杯で前々でレースをして外を膨らみ気味に回して1着になり、京都2歳Sの時よりもさらに強いレースができたのではないでしょうか

そのダノンデサイルに0.1秒差に迫ったのがアーバンシックです
アーバンシックは後方からレースを進め、勝負所で鞍上の横山武史騎手が追いまくっていて手応えに不安を覚えたところ、
直線に向いて一旦前が詰まりかけましたが、すぐに内に切り返し、
坂で先行馬が失速したところ、ダノンデサイルと一緒に勢いよく伸びて2着で入着しました

今年の3歳牡馬重賞の中で一番ヒヤヒヤするようなレースで2着に来るのですから、この馬はかなり素質があると思います

今年の皐月賞は逃げ先行馬を早めに潰してきそうな馬が多いので、
前が止まったところをこの馬が豪快に差し切る、昨年鞍上が勝利したソールオリエンスのような存在になるかもしれませんよ


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